久しぶりにコラムを書いてみようかと思っていろいろと考えていて
書くものがない〜〜とつぶやいていたら
こんなに人生いろんなことがあったんだから、書くことばっかりじゃないの?
という無駄なツッコミをいただき、そしてまた言葉に詰まる。笑

数年前に人生最悪の時。
みたいな状況に陥ってしまった時があったのですが、数々の幸運に恵まれ、現在に至るわけですが。
ちょうどその人生最悪の時から少したった頃の話。

とにかくいろいろ辛いけど、生きていくために稼がねばならない!
というわけで日々電車にのって会社に向かうという日々を過ごしていた時期がありまして、その頃といえばどうやって会社にたどり着けるか。ということばかり考えていた。。
諸事情で電車にのるのが苦手なので、みんなやってることだ! とはいえ、頑張らないと会社にたどり着けない日々、苦笑。

そんな頑張った通勤を終えた、帰り道。
最寄りの駅の売店で、小さい時から大好きだったバナナのケーキを発見した。
正確にいうと、小さい時にたべたバナナのケーキと全く同じものではないのだけど、名前と見た目が、小さい時の憧れのそれと全く一致していた。
そのバナナケーキは、バナナケーキというと想像されるパウンドケーキではなく、バナナのクリームがたっぷりタルト型に収まったもので、大型タルトをケーキ型に切るとクリームが柔らか過ぎて壊れてしまうような、ケーキというのかクリームが、ケーキ状になってるというような感じで、上部は生クリームになっており、バナナ味であることを示すかのごとくその上にはバナナが一片乗っかっているという、そんなケーキ。

だがしかし、そのケーキの値段が驚きの、私の時給分くらいするのである。
またその悲しさたるやショーケースの前で10分は葛藤したであろう。
でも、思った。
これを食べて、今日死んでも後悔はない。
食べなくて死んだら絶対後悔する。
じゃあ、買おう。食べよう。
その頃、育児にも行き詰っていて、判断基準がつねに『これで死ぬのか?』だったので脳内が勝手にそのような判断を下した。笑

たかがケーキ一個。
されどケーキ一個。
私の中では、生きるか死ぬかくらいの思いが込められていて、店員さんが一個のそのケーキを包むのを、ほんとうに息を飲んで見守っていたのをいまでもはっきりと映像として思い出せる。

今思えばそんなに切羽詰まることもなかったのでは、、と思うのだけど、当事者というのはわからないもので、本当に必死だった。

家に帰ってとりあえず、一人でそれを食べた時は泣いた。
ほんとうに、小さい時そのままのご褒美の味がした。
幸せを感じて泣いた。

それからというもの、何かが吹っ切れたわたしは、毎回、出社して帰る帰りにはそのケーキを買って帰った。
時給分くらいしたけど、気にしなかった。
こんなに連日食べていたら、太るとかも一瞬頭をよぎったが、ハードな毎日すぎてハイカロリーなそれをたべても体重は増えるどころか減っていっていた。
これで頑張れるなら、頑張ろう。
そう思って。連日そのケーキを買って帰宅した。

どういう因果かわからないけど、わたしがそのケーキがなくても頑張れるかも。と感じ始めたころにそのお店は駅の工事でなくなってしまい。
二度と目にすることがなくなり、たまに、あの味をもとめ街をさまようこともあるのだけど、同じものがなかなか見つからないまま月日が過ぎている。
いつかまたそのケーキを食べられる時が来たら、こんどは泣かずに食べられますように。

関連キーワード
  • クロワッサンへの葛藤と矛盾
  • 【滞在・訪問記】インドネシ・バリ名産!幻のコーヒー『コピ・ルアク』を求めて
  • コーヒー資格!UCCプロフェッショナル認定試験の結果通知がきましたよ!
  • 意外と奥が深い!?ブレンドコーヒーのおいしさって?
  • 花粉症とコーヒーとドーナツ
  • ハンドドリップの入れ方を動画で解説!【基本のコーヒー抽出を覚えよう】

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事
カフェっ子リカちゃん
恋愛って、難しいわよね。 まぁ結婚も、難しいんだけど。 結婚したからって、永遠が保証される世の中でもない。 別れた方が良い結婚もあれば、ず...
カフェっ子リカちゃん
6月、なっちゃったわね。 もう本当にあっという間。 何か今年の夏は、今から暑くなりそうって言われてるけど・・・・・・私暑いの、だめなのよね...