先週末、女友達と近所のカフェでドリンクをテイクアウト(私はバナナジュース、友達はアイスコーヒー)して、中野の平和の森公園までプラプラしながら歩いていたら、満開の桜が! 桜の色が濃いから河津桜かなと思ったら、その正体は「大寒桜」だった。河津桜以外にも、早く咲く桜ってあるのね。

 

今年もいよいよ春か~と浮足立っていたら、一緒に歩いていた友達が

 

「私、いーっつも春に別れるんだよね。あーーーーーー今回も、春になるのかなぁーーーー」

 

……とぽつり。

 

え、なに? また別れ話? なんか最近別れる人たち私の周りで多くない?

 

と心の中で呟いていたら、友達がマシンガンのごとく話しはじめたの。

 

女友達「りか、今付き合ってる彼氏とは会ったことあるよね? 今もその人と付き合ってるんだけど、実は今、他に気になる人ができてね……。いやほんと別になにかあったとかじゃないの。私がただただ、いいなと思ってるだけなの。てか、違うの、あのね……」

 

りか「私、なんーにもまだ聞いてないけど(笑)焦んないで。大丈夫だから。」

 

女友達「うん。ごめん……。あのね……。実は、彼氏にプロポーズされたのこの前。結婚を考えてないわけじゃなかったんだけど、言われてようやく現実味を帯びて考え始めたというか」

 

りか「ん!? プロポーズされたの!?  で、今他に気になる人ができたの?……あーーーーー。あなた、またそれやっちゃうの?」

 

そうなのよ。この子、かなりの恋愛体質。更には男を見る目がある。私が知る限りの歴代彼氏は全員かなりのいい奴だった。そして、この歴代の彼氏たちは、全員彼女にプロポーズをしてフラれているの。

 

どういうこと?って思うでしょ?(笑)

 

彼女は、そのとき付き合っている彼氏からプロポーズされると、まるで現実から逃げるかのように他に気になる人を作り、言い方は悪いけど、その男に乗り換えるという悪行を繰り返してきているの。

 

二人でお酒を飲んでいた時、前に一回聞いたことがあったのよね。「なんでそんなに結婚から逃げるの?」って。その時、彼女はたった一言、こう言ったの。

 

「今の関係性が変わるのが、こわいの

 

彼女はきっと、結婚してカップルという関係から夫婦という関係になったとき、自分がやっていけるかの自信がないんだと思う。だから、現実には目を背けて、楽しい恋愛だけをひたすら繰り返してきたのでしょう。

 

これまでは、悩むなんてことはなくサクッと他の男に乗り換えて、私にもケロッとした感じで事後報告だったけど……でも、今回はなんか違う。

 

さては彼女、私に背中を押されたいんだな? ここはちょっと、核心でもついてみようかしら。

 りか「今のあなた、もしかして”プロポーズされたから、また他の気になる人作らなきゃ”ってルーティンをこなしてるようにしか見えないけど。その気になるって人、本当に気になってる? で、実は今の彼氏と本当のところ、ぶっちゃけ、結婚したいって思ってるんじゃない?」

 

女友達「ちゃんと気になってるし! ……。あーーーー。ごめん。本当は、りかの言う通り! 今までは、プロポーズされたらそこで終了て感じだったから、今回もそうしなきゃって自分の中でルールを作ってる感じなの。なんとなく私は、結婚に向いていない気がしちゃって。でもね、うん。今の彼氏とはずっと一緒にいたい。年をとっても、一緒にいたい。だけどやっぱり、こわいんだよ。だからまた、逃げたくなってる」

 

りか「もうさー。答え出てるじゃない、それ。その気持ちをそっくりそのまま、彼氏に伝えればいいと思うわよ。その時彼氏がなんて言うかはわからないけど、あなたがそこまで思えた人だもの。きっと2人が幸せになる答えを出してくれると思うけどな」

 

女友達「りかー。でも自信ないよ。幸せになるのって怖いから、いっそこのままでいいって思っちゃう。だけど……うん。これまで結婚ってなると逃げてきたけど、今回は向き合ってみる。春だけど、別れにならないといいなー」

 

りか「あなたが別れを選ばない限り、きっと大丈夫」

 

 

私、思うのよね。

 

これまで彼女が付き合ってきた人たちは、恋で終わる人だったのでしょう。

 

そして今の人は、きっと愛まで続く人。そういう人って、人生の中で会えるか会えないかくらいの確率だからね。彼女はようやく、そういう人に出会えたのでしょう。

 

結婚から逃げがちのこわがりな彼女だから、その点では男を泣かせることも多かったことでしょう。てか、明らかに別れ方がマジでよくない。

 

でも、たくさんの男にプロポーズされるのが納得できるほど、めちゃくちゃ魅力的なのよ、この子。

 

これまで恋だけをしてきた彼女。そんな彼女が、ようやく愛に近づこうとしている。

 

きっと愛までもう少し。

 

どうか二人が幸せに歩んでいけますように。

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