この前、仕事で取材に行った時のこと。10月から入った女性の新入社員も連れていったんだけどね。その子、入社して3日目でなんと取材見学に行ってこいって上から言われちゃったのよ。さすがに早くない? って思ったけど、まぁしょうがない。
取材まで時間があったから、近場のカフェで時間まで待つことにしたの。でもまぁ、まず取材がどうのというよりも、その子の緊張をほぐさないとなと思っていた私にとってはこの待ち時間はちょうどよかった。しかも、たまたま入ったそのカフェ、界隈ではかなり有名なお店だったみたいなの。私たちが入ってちょっとしたら、店の外には長蛇の列が!
私はアイスコーヒーとパンケーキを頼んだんだけど、どうやらこのお店はワッフルケーキが有名だったみたい(笑) 運よく新人ちゃんはシフォンケーキを頼めてて、「やったね~!」なんて言って緊張も少しほどけてきた頃、新人ちゃんが私の小指にはめてあるピンキーリングについて聞いてきたの。
新人「先輩、このピンキーリングって彼氏さんとかからのプレゼントとかですか? ゴールド、キレイですね」
その時、本当のことを言うか一瞬迷ったんだけど、まぁこういうことは早いうちに言っておいた方がいいかと思い、そのままを話したの。
りか「あ、これは違うよ。私ね、離婚したことがあるんだけど、その時に”これからは自分のことを大切にしよう”って自分に自分で指輪をプレゼントしたの(苦笑)とても可愛がってくれてるジュエリーデザイナーの女性がいてね、その人にお願いして作ってもらったんだよ」
いつも思うんだけど、自分が思うほどに、離婚していることに周りは全然驚かないのよね。そういえば私も、自分が離婚する前は「その人が離婚している」って知っても「そうなんですね」くらいにしか思わなかった。重く受け止めているのは案外自分だけなのかしら。まぁ、必要以上に重く受け止めすぎる必要はないんだけどね~。なんて一人心の中で思っていたら。
新人「あ、そうなんですね!」
ってやっぱり軽い返事。いや、それで全然問題ないの。びっくりしたのはその後の彼女の告白。
新人「実は私も……」
りか「え? あなたも?」
新人「整形しているんです」
りか「……え。いや私、整形はしてないけど(笑)でもどこしたの? 全然わかんない。」
私の告白できっと心が全開にオープンになってしまったのかしら。私がもしすぐに会社中に言いふらす女だったらどうしたのかしら彼女……とか思ったけど、もう会話は取材前ということも忘れて女子トーク全開に(苦笑)
新人「目ですよ! 二重です、二重! 前はもう完全なる一重だったんですよ。糸で何ヵ所止めるかの数によって料金も変わってくるんですけど、私は二か所にしました。しかもです! もともとは両目20万円だったんですけどモニター価格(※症例としてHPなどで紹介してもOKな方の優待価格)で両目10万円ですんだんです~!!」
こんなに明るく「私整形したんです!」って言われたのって人生で初めて。もうこっちが清々しくなるほどにあっけらかんと話してくれる彼女のことを、私は一瞬で大好きになってしまったの。
りか「それにしても、全然わかんないね。すっごい目がクリクリしてて可愛い子が入ってきたな~って思ってたけど、まさか一重だったとは~。ちなみに黒目が大きいのは?」
新人「あ、これはカラコンです♡ もうあれですよ、一重の時なんて相当ブスです。前の職場の時に手術したんですけど、みんなにすぐばれましたもん。彼氏にはもちろん事前に言いましたよ! そのままでいいって言ってくれましたけど、二重になったら「それもそれでいいね」ってにやにやしてました(笑)」
もっと話していたかったけど、取材の時間になってしまったのでその日はそこまで。でも、私の中で整形に対する認識がその日明らかに変わった。
私、思うのよね。
整形だって、いいじゃない。もし整形をしたことで後ろめたさが残るようなら、それはきっとしない方がいい。でもさ、この新人みたいに嬉しそうに話せるくらいの整形なら、もう全然ありなのかもね。
整形お化けみたいになったら元も子もないけど気持ち悪いだけだけど、ナチュラルな二重整形なら、アイプチと変わらないもんね。
「可愛いは作れる」って言葉あるじゃない?
それって大きな意味では、整形だって入ってくる時代になったのかも。
整形をすることで、性格や人生が明るくなるなら「整形なんて卑怯よ!」と騒ぎながらも妬んでいるブスよりもよっぽどいい。かといってあれよ?
何事もだけどやりすぎは禁物。私は整形するとしたら、迷わずエラを除去するわね。でもそうなると骨を削る本格的なものになるから、やめとく(苦笑)
それにしても、話はかなり予想外だったけど、そこから彼女は相当緊張がほぐれたみたい。笑顔で頑張ってくれて、私も安心しながら取材ができたの。そして私自身も、早めに新人ちゃんに自分の経緯を言うことができてどこかで安心していたみたいね。
整形だって、いいじゃない。
離婚もまぁ、いいじゃない。
いろいろ考えて決断して。その後もいっろんな気持ちを自分自身で乗り越えて。それで今、笑えているなら、それでいい。
そんなことを考えながら、帰りの電車は2人とも取材の疲れで爆睡しながら帰路についたの。(彼女は初めてのことばかりで、きっともっと疲れたわよね。お疲れ様)