ひっさしぶりに、聞いてる側までときめくような恋話を女友達が持ってきた。先週末、暑くて暑くて溶けそうだからと私たちが向かったのは、としまえんのプール。だったんだけど、入場口に溢れかえる人だかりを見て即断念(笑)「とにかく涼もう!」ということで、近くのカフェに入ったの。

 

何も調べずに入ったお店だったけど、何から何まで大当たり。大小さまざまな観葉植物が置かれていて、ナチュラルな空間の中に入り込む太陽の光。

 

外にいると地獄だけど、冷房のきいたカフェで見る太陽光なら話は別(笑)とってもいい雰囲気の中でいただくコーヒーとケーキは最高でしかなかった。

 

幸せに浸りながらケーキを頬張っていたら、女友達がポツリ。「りか、私、彼氏ができたよ」

 

りか「!!!!!!!!!!!」

 

うっかりケーキが口から出そうになるくらいの衝撃。だって、その友達にとっては、35年生きてきて生まれて初めての彼氏だったんですもの。

 

思わず食い気味で話を聞く私。彼女と彼の出会いは、彼女がよく行くカフェだったんですって。

 

彼女の仕事は料理写真を主に撮影するカメラマン。小さな体に大きな大きなカメラバッグを背負って、両肩にはものすごい重さの荷物を持っているのが彼女のスタンダード。しずる感を出す彼女の写真はとても評判がよく、今や売れっ子カメラマンの一人なの。

 

毎日多忙を極める彼女の息抜きは、家の数軒先にある居心地抜群のカフェ。そこでの時間は、仕事もなにもかもぜーんぶ忘れて本当の自分に戻れる貴重な時間なんですって。付き合うことになった彼とは、そこで出会ったそうなの。開店当時から通っているそのカフェに、初めて正社員として入社してきたのが、その彼だったんですって。

 

で、彼女は彼に人生初めての一目惚れを経験することになるの。彼と目が合った瞬間、「あ、私この人と付き合うことになる。私、この人のこと、好きになる」って思ったって。彼の表情やしぐさ、話し方や声が全て彼女をどきどきさせたらしい。ちなみに、彼の外見はタイプではないそうよ。今まで一目ぼれの経験がない上、付き合うということさえ経験のない彼女にとっては大事件。

 

「これは、一体全体どうしたらいいんだろう……」と、毎日もんもんと考えながらも、唯一のオアシスだったカフェが「好きな人がいる」ということでますますの天国になったその場所に、これまで通りに毎日通っていたんですって。

 

そんなある日、いつものように彼女がカフェの扉を開けると、私服姿の彼が!!!!! どぎまぎしながらも「今日はもうあがりですか?」と聞いたら、「今日は休みなんだけど、一回お客さんとしてこのお店に来たかったんです。色々食べてみたいものもあるから、もしよかったら付き合ってもらってもいいですか?」と、一緒にご飯をすることに。

 

彼女は神様に「ありがとう、ありがとう」と心の中で何度もつぶやきながら、彼と2人の時間を過ごしたの。ごはんの味は全く覚えてないらしいけど、夢のような彼との時間に彼女はもうとろけていたそう。普通の何気ない会話、美味しいごはん。それだけで最高だった。はずなんだけど……。

 

なんと、彼女はうっかり帰り際、彼に想いを伝えてしまったんですって。

 

彼女「いきなりなんですが、私ね、あなたと初めて会った瞬間”あ、私この人のこと好きになる”って思ってしまったんです。自分でも無意識のうちに。それでですね、その直感はやっぱり当たっていたみたいで……。私、あなたのことを、好きになりました」

 

それは、自分でもびっくりするぐらい自然と言葉にしていたらしいんだけど、想いを伝えた直後に我に返り「わぁぁぁぁ。今のはちょっとなかったことに!!!!!」と撤回をしたそうなの(笑)

 

いつも一生懸命で、それでいて少し抜けていて、自分の気持ちに素直に生きてきた彼女ならやりかねない……と、ニヤニヤしながら聞いていた私だけど、その後の彼の反応が、すごすぎた。

 

「あ……ありがとうございます。いや、びっくりしました。さっきあなたとたまたまご飯を食べるまでは、いつもの可愛らしい常連さんとしか思ってなかったんです。でも実は、僕はちょうど10分前から、あなたを「いいな」と感じ始めていました。でもまだ、あなたのように好きとは言えないんです」

 

女友達「で、ですよねですよね! え、そんな風に思ってくれたんですか! ありがとうございます。でも本当にそうですよね、ごめんなさい。これからも常連として通わせてください、さっきのは本当にうっかり口から出てしまったんです、ごめんなさい」

 

「いや、違うんです……。僕は、まだ10分間の「いいな」だから、あなたのようには言えません。でも、だけど。これからあなたといる50年のうちの「10分間」だとするなら、それでもいいかなって。そんな気がしているんです今。僕たち、付き合いましょう。」

 

女友達「え……。あ……はい!!!!!!  よ、よろしくお願いします」

 

なんて素敵な不意打ち逆転(?)ホームラン。

 

こうして彼女と彼は付き合うことになったらしいの。

 

 

私、思うのよね。

 

 

恋は、どこから始まるかなんて本当にわからない。

 

彼女のように、これまで何年も通っていたカフェでいきなり運命の恋と出会うこともある。そういえば他の友達は、いつも朝たまたま一緒の車両に乗っていた男性と恋に落ちていた。ほんっと、何があるかわからないのが生きていて面白い所よね。

 

ただなんとなく思うのは、こういったいい恋愛は、常に自分の生活を気持ち良く過ごしている子にやってきている気がする。堕落した生活を送っていると、それと同等の男しか寄ってこないのも事実。いつでも恋に落ちる準備をしておくことも大事なのかもね。

 

まるで少女漫画のような始まりの彼と彼女。今後の報告が、待ちきれない(笑)

 

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