高校時代からの女友達と、週末久しぶりにランチをした時のこと。
上京したてだった大学時代によく行っていた目黒のカフェ。そのお店は今も健在で、ホームシックになりまくっていたあの頃を懐かしがりながら飲むコーヒー。
「私たちも、大人になったねえ」なんて、ニヤニヤしながら過ごしていたの(笑)
そんな時、女友達が職場にいる女性社員2人について話しはじめたんだけど。その内容がね、同じ女性としてかなり興味深い話だったのよね……。
女友達「私、この前ものすごいことに気付いちゃったんだよね。私の職場にね、誰もが認めるキレイな女性社員が2人いるの。でもね、本当に顔面偏差値が高いのってなんと片方だけだったの!!!
もう一人の方は、よーくよく見たら、めっちゃ普通の顔してるってことに気付いちゃったんだよ~。もうね、ほんとーーーーに、普通なの。それに気づいた時、本当にびっくりしちゃった」
りか「そもそもなんで、その普通の顔の女性社員さんをキレイってみんなが思っていたのかしら??」
女友達「そこなの。元々美人の人はさておき、その点謎でしょ? でもね、私たちが見習うのはただの美人じゃなくて、普通の顔をしていてもキレイと思わせるなにかを持つもう片方の人だって。」
りか「うん、そうよね。そこはかなり気になる。ここまで興奮して話すってことは、もうなにか発見したんでしょ? 教えて♡(笑)」
女友達「ずばり。雰囲気が超絶美人なのよ、その人」
りか「雰囲気……??」
女友達「そう、雰囲気。もっと具体的に言えば、デスクに座っている姿、歩いている姿、エレベータに乗っている姿全てが美しい。とにかく姿勢がいいの。凛としているって言えばいいのかな。
でも誰かと話す時は、いつもニコニコして人の話を聞いてくれてるんだよね。その上仕事ができる。たまにぼけててそれも可愛い。上司に好かれてると、大体下からは嫌われるけど、その人は誰からも嫌われていないの、会社でそういう人って、たぶんその人くらいなんじゃないかなぁ」
りか「姿勢がいいのは美人の基本かもね。でもその他は、とてもいい人っていうのは伝わったけど、それとキレイは繋がらなくない?」
女友達「違うの、もっとあるの(笑)その人ね、もともとぽっちゃりさんだったらしいんだけど、今はその面影全くなし。今なんて、見惚れるくらいスタイルいいんだよ。ちらっと本人に聞いたら、今も太りやすいのは変わらないんだけど、毎日のウォーキングと筋トレは欠かさないんだって。
あとは服のセンスがすごくいい。流行りに乗っかるっていうよりは、自分に似合う服を分かって着ている感じなんだよね。そして、肌がまるで「陶器?」ってくらいツルツルなの。あと、髪も艶があるな~。」
りか「なるほど……ねぇ、ちょっと気になるんだけどさ。実際、社内ではどっちがモテるわけ?」
女友達「うーん。モテるのはどちらかと言えば今のところは顔面偏差値が高い方。でもこれね、あと2年もしたら、絶対雰囲気美人の方がモテてると思うの!
っていうのもね、元々美人の方は、それにあぐらをかいているような感じなの。だってなんか最近、どんどん老けてきたもんその人。今はまだぎりいけるけど、そのうち「昔は美人だったよね~」っ言われちゃいそうな危うさが出てきてるからね……。でも片方の雰囲気美人は、相変わらず超絶キレイ。なんなんだろうね、この差って」
この話を聞いて、ほんとに痛感。
私、思うのよね。
顔が元々キレイな人もそうじゃない人も、見習うべきは「雰囲気美人」
所詮、雰囲気美人は雰囲気だけでしょう? とは言えないのが世の不思議。
もちろんね、元々美人の人は、若い頃はなにもしなくても、キレイキレイともてはやされるわよね。でも、その時なんの努力もしない美人と、努力によって生まれた美しさを身に着けた雰囲気美人は、30代、40代、50代と年を追うごとにどんどん差が開いていくの。
結局のところ、努力は人を裏切らない。
なにもしなかった人はそのまま年をとっていくし、逆に努力をした人は、努力した分だけの結果が現われる。
顔はいきなり美人になれなくても、雰囲気美人は努力次第で手に入るってこと。
それもれっきとした「美しさ」の一つよね。
生き方自体が、その人を纏う雰囲気を作り出す。「よーし、私たちも雰囲気美人、目指しますか」と言ってさよならした週末。
まぁ、美人な上に努力をしている人も稀にいるけどね。そうなったらうん、太刀打ちできない(苦笑)
でもね、何事も遅すぎることはないわよ。あなたしか出せない美しさを、これから見つけていこうじゃないの♡

