この前、突然不倫をカミングアウトしてきた友達(この件はまた後日……)が、渋谷のカフェでいきなり私に聞いてきた。

 

女友達「ねえりか、恋愛対象になる異性で、これだけは許せないってある? もしくは“あ~この人とは付き合ってもうまくいかないな”って思う点とか」

 

難易度高めの質問にしばらく考えたあと、過去に私のことを好きだと告白してくれた男性のことを思い出した。今思い出しただけでも私をしらけさせるあの一言。

 

りか「あぁ。許せないっていうのは、なかなかないけど、“うまくいかないな”って思ってお断りした人はいたよ。生き方のスタンスがまったく違ったんだよね。」

 

女友達「え、どんな人だったん」

 

りか「今のあなたに言うことじゃないかもしれないけど、既婚者だったの。既婚者が「あなたのことが好きです」とか。私、そういう人、大嫌いなのよね」

 

女友達「アイタ~。まぁいいや、聞かせてください(笑)」

 

その人は、会社の取引先で働く40代の男性。界隈ではバリバリ仕事ができると有名で、その仕事っぷりは、確かに噂以上のものだった。気が利く、頭の回転が速い、いい声、いい外見(笑)。

 

どんな仕事でも「○○さんがいれば大丈夫」と言われるほど、みんなから頼られている存在。一緒に仕事をすることが多いうちの会社の代表からも評価は上々だったわね。

 

そんなある日、年単位でそれぞれの会社が動いていた一大プロジェクトが無事に終わったの。達成感と無事に終わったという安心感の中で飲むお酒は最高で、プロジェクトに関わった人たちと「どうなるかと思う時もあったけど、無事に終りましたね~。また一緒に仕事しましょう!」とか話しながら宴は終了。

 

私は二次会へは行かず、タクシーを待っていたら例の男性もどうやら帰る模様。

 

男性「お!○○(私の名字)も帰るんだな。俺も今から帰るから途中まで相乗りするか。俺の方が先に降りるから、お前そのまま乗ってけばいいよ」と、彼。

 

「あ、そうですね。じゃあ途中まで運転手さんお願いします~」と一緒に乗ることになったんだけど……。

 

タクシーに乗り込んだ瞬間、なぜか手を握られた。意味が分からない。

 

確かこの人……奥さんもいれば子供2人いるんじゃなかったかしら……。とか思っているうちに、彼は降りることなく私の家の近くにまでタクシーはやってきてしまったの。

 

私の家に行きたいと言う彼を断りながら、「とりあえず、よく分かりませんがファミレス入りましょう」と、深夜のファミレスに入った私達。

 

そこで、彼は私のことを好きだと言ったの。一緒に仕事をしていくうちに好きになったと。

 

当然ながら、私の疑問はただ一つ。

りか「気持ちは嬉しいんですけど、そもそも結婚してませんでしたっけ?」

 

「今、離婚調停中なんだ。」

 

りか「そうなんですね。でも“離婚調停中”の時にこんなこと言ってくる方って、ちょっと私としては理解できないんですが。」

 

そこで、私が完全にひいた一言が彼から飛び出した、

 

「だって、人生一度きりだから」

 

りか「……?」

 

「いやだから、人生一度しかないんだから、こうしたいって思ったことはしないと我慢できないんだ。今、俺は○○と付き合いたいと思っている」

 

りか「(あー。無理だ)お断りします」

 

「とか言いながら?」

 

りか「お断りします。私は家に帰るので、○○さんもご自分の家へ帰ってください」

 

終了――――。

 

私、思うのよね。

 

「人生一度きりだから、やりたいことをやる」って志は基本的には間違っていないと思う。

 

でもそれって、浮気とか不倫とか、人としてしちゃいけないことをする時に使う理由じゃないわよね。

 

仕事とか、行きたい場所とか、やりたかった趣味とか、そういう時に使うものなんじゃないかしら。

 

だって彼の言い分が、まかり通ってしまえば、世の中なんでもありになるわよ?

 

でも、彼の中では「人生一回きりだから」という考えは、きっと浮気も不倫も許される理由になるほどのものなんでしょうね。

 

そういう人って、全く信用できない。

 

奥さんを傷つける行動をしているという自覚も、家族を裏切っているという自覚も全くないわけでしょ。それ以上に「したいことをする」という事のほうが彼にとっては大事だから。

 

そんな人と一緒になったところで、今度は自分が裏切られる側になるだけ。本当、自分勝手な考え方よね。

 

というわけで、そういう人とは付き合った所で色んな場面で相違が出てくるだろうし理解も出来ないだろうから、私は無理って彼女に伝えたの。そしたら彼女が一言。

 

女友達「……。やばい、今の彼(妻子持ち)もそんな事言ってた気がする」

 

りか「……。へえ。たぶんだけど、今あなたが夜な夜な苦しんでいるなんて、その人微塵も思っていないと思うわよ」

 

お通夜みたいな空気で、その日は解散(苦笑)

 

どれだけ仕事ができたって、どれだけ会社の信頼が厚くたって、身辺整理もしないまま口説いてくるなんてろくな男じゃない。

 

家族のことも彼女のことも全く考えない、自分の欲を満たすことだけしか興味のない男。

 

ただただ自己中なくそ野郎だと思うわ、私はね!!

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