「可愛い女でいれるかどうか」って、結局のところ相手との性格の相性9割なんだけどね。あと1割は尊敬と思いやり。(まぁ、この1割がかなり重要っちゃ重要よね)
突然だけど、今あなたがお付き合いしている彼氏もしくはご主人は、あなたを可愛い女にさせてくれてる? もっとわかりやすく言うと、あなたを「恐い女」にさせてない?
先日女友達とカフェでお気に入りのコーヒーを飲んでいた時、彼女が、ふと言ったのよ。「今の彼氏といるとさ、びっくりするくらいにイライラしている自分がいるの。なんかこれってどうなのかなって思ってて」
もし、あなた自身の性格がもともと怒りっぽくないはずなのに、常に相方に対してイライラしていたら要注意。知らない間に、可愛いどころか鬼みたいな形相になってるかもしれないわよ。
というのも、私が昔、そうだったから。さっきの彼女の言葉で、昔の私を思い出したわ。今日は少し、私のことについて話すわね。
当時、私が付き合っていた人は、無意識のうちに私の逆鱗に逐一触れてくるような人だったの。そこに悪気がないのが更にたちが悪かった。例えば、私の仕事に使う私物を確認なく借りて、更には返すのを忘れていたり……。
いざ私が仕事で使うって時、それがなくて焦って探していると「あ、それ借りてたわ。ごめん返すの忘れてた」と事もなげに言うような人だったの。
私としては、人から物を借りる時に借りて大丈夫かどうかを確認するという行動は、ごはんを食べる時に「いただきます」というのと同じくらい当たり前のこと。だって聞かないと、もしその人が必要だった場合に困るでしょ? まして返すことを忘れるなんて考えられないわけなのよ。
だけど彼の中では、そんな価値観一切なかったのよね。そういう人に「これをもし自分がされた場合、困ったり腹がたったりしない?」と聞いたところで答えはNO。
「いや? 全然気になんないけど?」
その人にとっては普通のことなわけよね。いくらこちらが「困る事態になりかねない」と説明しても、伝わるわけがない。よく言えば、とてつもなく心が広い人。でも逆に言えば、相手や少し先の状況を想像できない人ってこと。
もちろん、いい所もたくさんあった(はず)。
今じゃ思い出せないけど、いい所があったから、付き合っていたんだろうし。ただ、さっきみたいなことが何度も何度もありすぎて、普段滅多なことではイラっとしない私が、いつも辟易しているような感じになってしまっていたの。
そう、結果的にきっと私は、一番可愛くありたい人の前で、全然可愛くない、むしろ超絶恐い女が出来上がっていたのかもしれないというわけ(涙)そんな、もう自分自身が疲れ切ってしまっていた時に、ある人が言ったのよ。
「相手も自分も価値観はなかなか変わらない。ましてやそんな奴に思いやりや尊敬なんてもうないでしょう? そしてそいつに対してはそんな思いやりとかを抱く必要もない。結局のところ、自分と価値観が似ている人と付き合うのが一番なんだよ」って。
さすがにずしんときた。自分がつらいこともなんだか麻痺してしまっていた。
そして、私はもうその頃、相手に対して尊敬や思いやりという感情を持っていられなくなってしまっていたの。
さすがに別れた。
私、思うのよね。
彼の普通は、少なくとも私の普通ではなかった。どうしても理解ができなかった。これからも、おそらく理解することはないでしょうね。
ただ、今思えば、彼の普通が「私もそれ普通」っていう女性だってこの世の中にはいるはず。その女性なら、きっと彼の前でずっと「可愛い女」でいれるはずなの。互いにウィンウィンの関係でね。
もちろん、価値観が全て同じってことはなかなかあり得ない。
ただその価値観を「あぁ、分かるかもな」って思えるかどうかはかなり重要。そして、相手が尊敬できる相手だった場合「あぁ、そういう考え方もあるかもな」ってすっと受け入れられるから、「尊敬できるかどうか」も必須かもね。
その人と離れた私には、イラっとしない日常が戻ってきた。
あんなに毎日心がもやもやしていた日々が嘘のよう。でもそれは、相手も同じかもね。きっと相手も私と同じように「なんでわかんないわけ? なにに対して怒ってるわけ?」って、私のことを理解できなかったでしょうから。
そんなこんなの大失敗をした私は、ようやく「隣りにいる相手がどんな相手かによって、恐くも可愛くもなり得る」ってことを痛感したの。
でもこれは、バカな私の場合そういった痛みがないとわからなかったことなのかもしれない。ほとほと、自分のバカさ加減に呆れるわよね(苦笑)
ってことで、もう一度聞くわよ?
今あなたは、大切な人の前で「かわいい女」でいられてる?



