仕事の打ち合わせで、渋谷のカフェに行った時のこと。かなり久しぶりに渋谷に降りた私と上司は、完全に浦島太郎状態。宮益坂もモヤイ像周辺も、なんだかかなり進化していた。

 

もう「若者の街」っていうくくりじゃなくなってきているのね、渋谷って。

 

打合せ場所のカフェもつい最近オープンしたばかりなようで、洗練された雰囲気。電源がいたる場所に設置されてて、ソファ席やテーブル席など色んなテイストの空間が入り混じっている感覚が素敵だった。デートにも一人で仕事する時にも使えそうね。最近仕事が捗りそうなカフェが多くて、すごく助かる♡

 

打ち合わせが少し早く終わったので、私と上司で軽く乾杯することに。上司は私の4つ年上の女性なんだけど、密かに私が憧れている女性の一人でもあるのよね。そんな上司が、珍しく私に相談をしてきたの。

 

上司「ねえりか、ちょっと聞きたいんだけどさ……。あのね、私最近彼氏ができたの。こんなぽんこつな私のことをいいって言ってくれて、しかもめちゃくちゃ優しいの。人間的にも信用できそうな人なのね。だから私もOKしたんだけど、なんか、付き合うって、どうするんだったっけ(笑)」

 

りか「わ、おめでとうございます! てかそんな年中モテ続けてる先輩が言うセリフですかそれ(笑)でも確かにモテるけど付き合うの自体は久しぶりもんね。すごいなその彼氏。よく先輩にうんって言わせたな。よっぽどいい人なんでしょうね♪」

 

上司「いや全然モテないよ。でもそう、今回の人はなんか信じれそうだったんだよね。それから、私もこの人なら好きになれそうとも思ったの。今、まだ付き合って1ヵ月とかだからまだ全然わかんないんだけどね。でもねーやっぱねー。また傷つくのがこわくて、実はなかなか踏み込めない自分もいるんだよね」

 

どうやら上司の元カレとの別れの原因が、今でも上司を苦しめているみたい。その元カレね、あろうことか上司の女友達と浮気をしたの。結果浮気はバレて破局、女友達とも関係を絶った上司。まさかの二重の裏切りは、上司を人間不信にさせてしまったみたいなの。でも確かにそんなことが起こったら、そうなってしまうのだって無理はない。

 

りか「あの裏切りは強烈でしたもんね……。今の彼氏さんにはそういう話したことあるんですか?」

 

上司「うん。まぁ昔からの知り合いだから、当時のこともよく知ってるの。だから付き合おうってなった時も、彼の方から "俺はそういうことは絶対しない" って言ってくれたんだけどね。でも、自分ではもう大丈夫なつもりでも、古傷が痛むっていうか、いざこの人を信じようって思ってもすぐには難しくてね。困ってんの今」

 

りか「まぁ、そうなるのもわかります。でもあれですよ先輩。元カレみたいな人もいるけど、そうじゃない人も実際にいますからね。信じるって思おうとするとちょっと負担が大きいけど、今はそう追い込まずにその人自身を見てあげたらいいんじゃないですか?」

上司「そうだよね。わかってるんだけどね~。意外と元カレの亡霊がでかくてつらいわ(苦笑)かと言ってまだ好きとかいう訳じゃないから、こんなみっともない話、りかくらいにしかできなくてさ。ごめんね。でもね、心のどっかで "もしまた同じことをされたとしても、もう耐性がついてるから大丈夫かな" とも思ってんの」

 

りか「耐性、ですか?」

 

上司「うん、耐性。あの時彼氏にも友達にも裏切られた時、どっかで冷めたんだよね。あ~、人間ってこんな感じなんだ~って。相当傷ついたし、信じることをやめようとも思った。でも、もしまた違う誰かに同じことをされても、もう私はこの事案に対しては耐性があるから、ある程度は大丈夫かもとも思ったの。だから、大丈夫かなぁ今回は!」

 

りか「先輩……。それは違うんじゃないですかね。確かに、諦観は出るかもしれません。でも耐性はたぶんできないですよ。だって、人が違うじゃないですか。恋愛なんてあれですよ、人が違うくなれば、その度に最初から自分とその人との関係を築くんだから、耐性もなにもないですよ。

 

何かあればまた傷つくと思うし、それ以上にそれまで自分が知らなかった喜びとか嬉しさとかもたくさん経験するんじゃないですかね。ずっと同じ人でなら耐性もつくと思うけど、相手が違えば、たぶん無理だと思います。すいません、生意気に」

 

上司「……なんであんたはほんとに、真髄をずばっと(苦笑)あーりかにはお見通しかー。やっぱそうだよね、りかの言う通りなの。でも希望的観測としてね、私は耐性が欲しかったの。耐性があったら、もっと簡単に今の彼のことを信じられそうな気がして。また裏切られて傷つくのがこわいから、そう簡単に信じられないんだよね。こんなこと言ってる時点で、耐性なんかないのは分かってるんだけどね(苦笑)」

 

りか「す、すみません。でも、恋愛ってきっと真剣になればなるほど、みんな不器用ですよね。私は、先輩がまた幸せになれることを願っていますよ」

 

上司「ありがとね。もう少し彼のことをちゃんと見てみる。元カレのフィルターは、とりあえず外せるように頑張ってみる。やっぱり信じたいしね、彼のこと」

 

 

私、思うのよね。

 

過去にどれだけ傷ついても、耐性なんてできやしない。恋愛にいたっては特にそう。違う誰かと付き合い始めれば、もし過去に同じことで傷ついた経験があったとしても、また同じことでグサッと傷つくものなのよ。そこに耐性なんてあると思う? あるわけないじゃない。だって、相手が違うんだもの。

 

傷つくことがこわいから信用するのがこわい。

 

これ、とてもよくわかる。でもこれって結局「恋愛において耐性なんてつかない」ということを裏付けているのよね。耐性がつくなら、信用していた人に裏切られても傷つかないはず。そんなことはあるわけないってことを、きっと上司自身が一番わかっているんじゃないのかしら。

 

恋愛は相手とも向き合うけど、自分自身とも向き合わなければいけないものでもあるのよね。上司は今、なかなか彼氏を信用できない自分自身に嫌気がさしてるけど、きっと彼女なら大丈夫。彼のことを信じたいって気持ち、痛いくらいに伝わってきたからね。あとは、元カレと裏切った友達の亡霊をどう取り除けるかよね。

 

元カレは元カレ。今の彼氏とは別の人。

 

頭じゃなくて、心がそれを理解した時、きっと上司は彼氏のことを信じ始められるはず。上司がまた、最高の笑顔で微笑む日がきますように。(この上司、笑うとほんっとに可愛いの)

 

彼女の幸せを、心より願っているわ。

 

 

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