私の親友が恋をした。
それは、聞いてる方が興奮するくらいの出会いだったの。私まで大興奮よ。
ドラマみたいな恋なんて嘘っぽいしあるわけないじゃんと思っていたけど、実はあるのかもって思うわ。
今回は、カフェで打ち明けられた親友の恋バナ、ちょっと一緒にワクワクしてみない? というお話。
彼女と彼が出会ったのは、電車の中だったんですって。
午前 7時31分。彼女が毎朝乗る電車の時刻。長年同じ時間の電車、同じ車両に乗っていると、大体いつものメンツを覚えてくるわよね。彼女も心の中でいつものメンツに「おはようございまーす」と挨拶するのが彼女のルーティンの中に加わっていたそう。そんなある日、いつものようにいつもの車両に乗り込んだらね、ひときわ輝くイケメンが座っていたそうなの。「ま、眩しい……」ほんとにそう思ったんですって(笑)
朝から自分好みのイケメンを見た彼女はずっとルンルンしていたそう。同僚にまで「今日電車の中にめっちゃイケメンがいてさ~」って報告するくらい、彼女のタイプだったらしい。
そして、そのあくる朝、イケメンがいたことなど、すっかり忘れて同じ車両に乗り込んだら……またいたんですって。「これは、もしかして……この線に引っ越してきたのかな」そんな淡い期待を持ってしまった彼女。「いやいやそんなおいしい話、あるわけないよね」って自分の妄想を一度は取り消してみたんだけど……ずばり的中だったみたいなの。
彼女が彼を見つけたその日からずっと、同じ車両に乗り続けた彼。いつの間にか、彼女の中のいつものメンツの一人としてカウントされていたの。他のメンツと違ったのは、いつの頃からか互いに目が合うことが多くなり、会釈をするようになっていったこと。初めは「ただただタイプなイケメン(目の保養)」としての存在だった彼のことが、本気で気になり始めてしまった彼女。「話しかけたい、でもなんか、イタイと思われたらどうしよう……」と悩みに悩んで、気がつけば2年(笑)。
2年!?
って思わず突っ込んじゃったわ。でもそんな所が、ドラマとは違うわよね。よりリアル(笑)
ある朝、いつものように互いに会釈してからもんもんと「会釈するだけの関係でもいいか。相手がどう思っているかもわかんないし……」と、目の前で座っている彼を見ながら考えていた彼女(こわい)。
そしたらね、人生で初の痴漢にあってしまったそうなの。最初なにがなんだか分からず、されるがままだった彼女。平然を装いながらも頭の中はパニック状態。「どうしようどうしよう……」と思っていたら。
彼女の様子がおかしいことに気づいた彼は、「席どうぞ」と譲ってくれたそうなの。おかげで痴漢から逃げられた彼女は、心底安心して、それと同時に「感謝をしっかり伝えよう!」とそこで決心したそうなの。
彼が降りるのは神保町。彼女も一緒に降りて、思い切って話しかけたんですって。
「さっきはありがとうございました。お礼に今度、なにかご馳走させてください!」
いきなり誘うとは、いったね~~。とワクワクしながら聞く私。気になる彼からの答えは……。
「あ……。どういたしまして。大丈夫でしたか? っていうか名前も知らない(笑)でも、嬉しいです。実はずっと話してみたかったんです、あなたと。」
ですって。
それから先はどうやって連絡先を交換したかはあまり覚えていないみたいなんだけど、そこから毎日、連絡を取り合ってるみたいよ。
そして、待ちに待った食事の日が、今度の週末なんですって。彼女曰く、「これで付き合うかどうかは、全然まだわかんない。でも、こんな気持ちに彼がさせてくれたことだけでもう、ありがたすぎる……」とのこと。
もう絶対、どうなったか聞いちゃうんだから♡
そしたらここで、またレポートするわね(笑)
次彼女に会うまで、わくわくしながら私も結果を待っておこう。
白馬にのっていなくても、街のどこかにあなただけの王子様はいるかもしれないわね。
そう思わせてくれてありがとね、私の親友ちゃん♪



