私の住む街には、昔ながらの銭湯がたくさんある。
そんな昔ながらの銭湯の中に、カフェが併設されている銭湯が出来たと聞いて、この前初めて行ってきたの。
大きなお風呂にゆっくり浸かったあとのカフェタイムは、予想以上に最高!
コーヒー以外にもビールもあるし、もちろん鉄板の牛乳も♪
ご近所だし、これは再訪決定ね。
女友達と一緒に行ったんだけど、その日はその子の恋の相談を聞く日でもあったの。銭湯とカフェでゆっくり女同士語ってきたわ。
彼女にはね、セフレがいるの。
それも、だいぶ長いセフレが。
期間はたしか、5年とか言ってたかな。
でね、そのセフレを、何故だか今更好きになっちゃったんですって。
「なんで今更……」
って私も直接本人に聞いたんだけど(苦笑)
そのセフレとの日々は、こんな感じらしいの。
『休日はお昼に待ち合わせして、昼から外飲み。夜まで飲んで、彼の家へお泊り。
次の日も互いに休みなら昼から出掛けてどこか遊びに出掛けて、夕方にバイバイ。
平日は、夜に彼の家へ行って2人で夕ご飯を作って談笑、そしてお泊り。
次の日は彼の家から職場へ向かう。』
……。
あれ……。それ、付き合ってるって言うんじゃ。……。
しかも、泊まる日も毎回SEXするわけじゃなくて、ただ普通に抱き合って寝る日もあるんですって。
それは確かに、好きになるわよね。
てか、「もうそれ付き合ってるんじゃない?」って聞いてみたの。
そしたら彼女はこう答えたのよね。
「前にね、お前のことは抱けるけど、彼女には出来ない。だって俺のタイプじゃないからって言われたことがあって……。その時は私もなんとも思ってないから、”あ、そう”、くらいだったんだけど。好きになった今思うと、これ致命的じゃない?」
はいはい出ましたクソ男。
彼氏と彼女みたいな生活はしてるけど、責任は背負いたくないって人、案外いるのよね。
まぁでもこの場合、最初は互いに納得して始めたことだから、なんとも言えないけど。
でも私、思うのよね。
多少感情がなければ、女はSEXまでいかないわよ。
だって彼女も白状したもの。
「彼のことはセフレって思い込もうとしてたけど、やっぱり最初から、ちょっと気になってたんだと思う。でも、お互い重くならないようにセフレでもって感じでやり過ごしてたんだろうな。でもやっぱり、我慢できなくなった、この気持ちに」
そりゃそうよね。
彼女は今年で32歳。結婚願望も人並みにあるみたい。
私が言ったのは、
「彼にちゃんと、セフレじゃなく彼女として付き合いたいって言ってみな。それで、もし今でも前と同じような返事だったら、潔く諦めるのが身のため。だって付き合うこと自体にごにょごにょ言ってるような男が、結婚なんかするはずないわよ?」
彼女には、幸せになってほしい。
でもこのまま、セフレ男と一緒にいたら、彼女にも奥様にもなれないまま、どんどん年齢ばかりが重なっていっちゃう。
彼を好きになってしまった彼女には、酷かもしれない。
だけど、もし本当に自分の人生を考えるなら。
彼を好きになった今こそが、絶好のチャンスかもしれないの。
幸せになるのも、そのまま”ずぶずぶセフレ生活”を送っていくのも彼女次第。
まぁ一番のハッピーエンドは、セフレの彼が「俺もお前のことが好きになった」って、言ってくれることなんだけどね。
次また彼女と会ったら、話の続きを聞こうと思うわ。
大きなお風呂に浸かりながら、ね。



