今、私の女友達○恵はだいぶやっかいな三角関係に悩んでいる。

 

彼女が想いを寄せる相手は、過去、大学時代に付き合っていた元カレ。

 

ひょんなことから最近連絡を取り合うことになり、○恵の気持ちが再燃したというわけ。

 

でもね。なんと彼は、彼女と会わない約10数年の間に「バイセクシャル」になっていたそうなの。

 

彼には今恋人はいないらしい。でも、一緒に暮らしている男友達がいるそうよ。

 

こういう時の女の勘ってすごいのよね~。彼女はそれを聞いた時ピンっときた。「あ~。その男友達と、なんかあるな~。付き合ってないにしても、なんかあるな~」って。

 

でも、話を聞いていくうちに驚いたのは、その同居人というのが彼女も知ってる人だったのよ。どうやら大学時代、この3人は同じサークルに所属していたらしい。

 

それを知った彼女は「私もあいつに久し振りに会いたい! 集まろうよ♪」とすかさず提案。集まる日はすぐに決まり、外苑前のカフェテラスで再会をすることに! 

 

再会の日までの間に、○恵と元カレは少なくても週に1回は会っていたそうよ。そして、キスまではしちゃってるんだって。

 

手ごたえを感じた彼女は、「もし私の予感が当たっていたとしても、きっと彼は私を選ぶ。だって所詮、相手は男でしょ?」と鷹をくくっていたそう。

 

いよいよ訪れた決戦?の日。

 

大学時代によく集まっていた思い出のカフェテラス。とりあえず、3人でカフェラテで乾杯w。

 

思い出に花を咲かせながらも、彼女は同居人の様子を伺っていた。案の定、彼女の予感は的中したわけよ。同居人が元カレを見る目は確実に異性を見る目。

 

元カレがトイレに立った隙に彼女は同居人に、ここぞとばかりに切り出した。

 

○恵ねえあんた。○○(元カレ)のこと、好きなんでしょ?」

同居人「オマエもな。狙ってるの見え見えだけど……」

 

しばしの沈黙。そこに元カレが帰ってきた。○恵はいてもたっても居られずに、元カレに聞いたんですって。

 

○恵「ねえ。ここでハッキリさせてよ。私とこの男、どっち選ぶの!?」

 

元カレ「え。お前らなんの話してたわけ?」

 

同居人「いや……」

 

○恵「私はあなたが好き。で、この人もあなたのことが好きなんだって。あなたは私にキスしてきたよね。一緒に住んいる、この人があなたのことを好きってなると、性別関係なく我慢できない。ましてや、あなた自身、少しはこの人に感情移入してることもあり得るし。ねえ、ここで決めて」

 

元カレ「……」

 

同居人「女ってさ、そうやってすーぐ男を追い詰めんだよね。ねえ○恵、あんた可愛いけど、モテるのは最初だけでしょ? こんなに好きな人を追い詰めて楽しい?]

 

○恵「あんたは黙っててよ。ねえ、どっちなの。早く決めてよ」

 

元カレ「……うーん」

 

同居人「俺はさ、できればこれまで通り一緒にいたい。何もしなくても一緒にいれればいい。○恵と一緒になるなら、それでもいい。とにかく苦しむなよ」

 

 

これ、結局どうなったと思う?

 

元カレはね、一回は○恵の勢いに負けて○恵とヨリを戻したんですって。

 

……「そりゃそうよ。女の私が男に負けるわけがないじゃない」と思っていたのも束の間、なんと○恵は、1週間後にフラれてしまったの。元カレは、別れる時にこう言ったそうよ。

 

元カレ「あいつといる方が、すごく楽なんだよ……」

 

私、思うのよね。

 

問い詰めすぎると、男は逃げる。

 

その本質をこの同居人は完全に理解していたはずよ。自分も男だからこそ、男の扱い方はお手の物だったってわけ。「男に負けるわけない」って思った○恵の気持ちもわからなくないけど……。

 

でもよく考えれば、恋のライバルが男の場合が一番強敵となり得るってことよね。もしくはそこを完全にわかってる女だったら、この勝負は違う結末よ。

 

でも○恵みたいに、ただただ猪突猛進、問い詰める感じでいってしまえば負けは確実。ピリピリしてヒステリックに騒ぐ女と、ゆったりと自分を包み込んでくれる男。元カレがバイならなおさら、後者の方がとても魅力的に見えたでしょうね。

 

女っていうだけで、男の本質を見抜けずに胡坐をかいていた○恵の完敗ね。ちなみにこのケース、ライバルが同性だったとしても、○恵は負けていたかも。だって、

 

「どっちなのよ!」って選択を迫る女と、「私はあなたのこと好きだけど、どっちでもいいよ。あなたが心地いい方を選んでくれたら」と余白を残す女。この余白が効いてくるのよね、男には。

 

したたかなのは、確実に後者。だけどね、結局、男は、逃げ場を失いそうな断崖絶壁には立ちたくない。だからこそ、後者を選ぶのよ。それにね、前者を選んでしまうと「無理やり選ばされた」って気持ちになるけど、後者の場合は「自分自身が選んだ!」ってなるのも事実じゃない。

 

その後、幸せになる可能性が高いのも、結果的に後者なのよね~。

 

ちなみに、「問い詰めたり追い詰めたりすると男は逃げる」っていうのは、今回みたいなケースの他にも、ほっとんどの場合に当てはまるわよ。例えば100対0で男が悪かった場合でも、そこを延々とつついて追い詰めていくと、男は罪悪感なんてそっちの気、その女から逃げることだけを考え始めるから。

 

それって、随分勝手なんだけどね(苦笑)でも、彼とずっと一緒にいたいなら「ある程度の余白」を彼に与えてあげることは必須ってこと。

 

○恵もきっとこれで学んだはずに違いない。猪突猛進が魅力な彼女だけど、その魅力は相手の息を詰まらせることにもなりかねないってこと。

 

彼女ね、実はまだ元カレのことを諦めてないの。今回の反省をいかして、必ず振り向かせてみせるんですって。

 

相手はかなり強敵よね。

 

でも応援する。

 

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