2020年って。一体全体地球にとって、人類にとって、どんな役回りの年なのかしら。コロナ、災害はもちろんのこと、本当にいろんなことが起こりまくる。
地球がなにかものすごい引力によって「これまでの生活」ってのをひっくり返そうとしているとしか思えないようなことばかりで、なかなか気持ちが追いつかない……。
ある友達は、癌で闘病中だった父親がコロナ中に亡くなった。その後、自分の人生を見直し、以前からずっと続けてきた不倫関係を解消したという。そして先日、やっと堂々と恋人と呼べる人ができた。
またある友達は、結婚まで互いに考えた相手と、コロナで会えない期間をきっかけに「互いに大好きだし仲自体はめちゃくちゃいい。でも、結婚相手ではないのかもしれない」と気づき、先日数年間の付き合いにピリオドを打ったという。
そしてその矢先、郷里の母親が脳卒中で倒れた。でもやっぱりコロナの影響で「今は帰ってきても面会できないから、そのままそちらにいなさい」ということで、1ヵ月以上母親に会えていないという。
そして私はというと、東京に住んでいるというおかげで、正月からずっと実家に帰れていない。地元から「今東京から帰ってきたらダメでーす」と友達先輩、そして親までにも言われるの。
まぁそれは仕方がないこと。でも普段は正月、GW、お盆と割と多めに帰る私としては、「いつも通りの生活スタイル」を完全にひっくり返されてる感じがするのよね。
みんっな、ほんとにいろいろ抱えてる。
大丈夫なように見えて、内面ではいろんな感情をぐるぐる抱えて、それでも毎日生きている。
恋愛模様も十人十色。
不倫関係を終えた友達。
仲はいいけど将来がイメージできないままの付き合いに耐え切れず別れた友達。互いに「別れ」は「別れ」だけど、2人を見ていて明らかに違ったのが「別れてからの3週間後」なの。
不倫関係を終えた女友達に行きつけのカフェで会った時、彼女はまさに憔悴状態。別れの場面は、互いに罵倒しあって惨劇そのものだったそう。もともとスリムだったけど、別れてから食事が喉を通らず、毎日泣き、ほぼ眠れぬ夜を過ごしているそう。会った時、病的な細さに言葉が出なったほどだった。
「あの人には妻子があるから結局のところ帰る場所がある。なのに私には、彼が通った思い出がこびりついたこの部屋しかない」と、日に日に精神を追いやられてしまっていたの。(でもこの前やっとのやっと、彼氏ができたからね。心の安定がもたらされることを願っているわ)
対して仲がいいのに別れを選んだ友達。互いの気持ちを確認しあいながら、別れを決めた最後。嫌な所がひとつもないのに将来が見えない。そうやって別れを選ぶのも、なかなかつらいわよね。何度も涙が頬をつたい、眠れない夜もあったそう。
「あれ。きっと運命があの人に出会わせてくれたのに、どうして私は別れたんだっけ」と思う日々。でもね、彼女の根底にある「すごくいい恋愛だった」という思いはずっと変わらなかったそうなの。だからなのか、「今はもちろん悲しい。でも、いい恋をさせてくれた相手に対しては感謝しかない」って、泣き笑いで話してくれた。
同じ別れでも、すごい違いよね。
憎悪が体をむしばむ別れと、涙で浄化する別れ。
もちろんどっちの別れがいいってわけでもない。ぱっと見最悪の不倫の別れも、憎悪で別れる方が、忘れる時はぱって忘れられるかもしれない。それはもう、人それぞれ。
でも私、思うのよね。
どんな恋愛だったかは、別れのあとにわかること
その恋愛が、いい恋愛だったなら。悲しみの中にも温かさがある。
その恋愛が、ひどい恋愛だったなら。悲しみの中にさらにドロドロとした得体の知れないものが加わり、それが自分を苦しめる
どちらにしても別れはつらい。
でもできるなら、そのつらさの中に、温かさがあるような恋愛をしてきた人の方が、その後の日々は輝くのかもしれないね。
いい別れ、よくない別れ。そしてできることなら、別れることなく最後(結婚)まで。
なんでか知らないけど、この2020年という年は、いろんな人にとっての大きな分岐点になることが多いのかもね。
あなたが今している恋愛はどっちかしら。
どちらにしても、それは別れて初めてわかること。

