表参道、土曜日のお昼時。
せっかく晴れた休日だから、テラスでゆっくりランチしようと選んだお店。
以前に来たのは、たしか5か月前くらい前?
ロケーションばっちりのお店だから、それだけでも行く価値あるんだけどね。
今回行ったら、「あれ?こんなにここ美味しかったっけ?」ってほど、料理もデザートも珈琲も美味しかったの。
前も決して美味しくないわけではなかったんだけど。
気分良くなっちゃって、珈琲の前にビールも頂いてしまったわ(笑)
女子率高めのそのお店。隣の席との距離がとても近いから、やっぱりどうしても聞こえてくる、いまどき女子の恋愛事情。
私たちの隣に座ったのは、20代半ば女子2人組。
それとなく聞こえてくる会話の内容から察するに、1人はもう少しで結婚するみたい。
さっと左手の薬指を確認してみる。
やっぱり薬指には、大きなダイヤの婚約指輪が輝いていたわ。そのダイヤ、ほんとにびっくりするほど大きいの。
幸せそうなその彼女。雰囲気もおおらかで和やかで、なんだか余裕があるのよね。
そしてもう1人の彼女の方。
そのダイヤの大きさを見越してなのかどうなのか。
会話のほとんどが。
「ねぇ、誰かいない?紹介してくれない?」
の一言が言えずに、でも遠まわしに
「誰かいい人紹介しようか?」
の一言を待ってる感じの内容ばかり。
彼女:「なんか私が今まで付き合ってきた人ってさ、みんなお金ない人たちばっかりで。
奢ってはくれるんだけど、いつも行くとこ行くとこ、チェーン店みたいなとこばかりでさ。夜景が見えるきれいなお店とかで食事なんて、記念日とか誕生日とかくらいしかなくて。」
婚約決定の彼女:「そうなんだ~。」
彼女:「・・・・・・でね、なんかあまり会話もはずまないし。あーなんか誰かいい人いないかなぁ。」
婚約決定の彼女:「ほんとだね~。」
婚約決定の彼女、結構やり手なのよね(笑)
最後の最後まで、「私の彼の友達、いい人いるから飲み会開こうか?」とは言わなかった。
そりゃ、そうよね。誰がこの子を紹介したいと、思う?
私、思うのよね。
なんか、痛々しいのよね、彼女。
紹介してほしいなら、はっきりきっぱり「紹介してください!」って言えばいいじゃない。
なんで言えないのかって、そこにはとても無用なプライドがあるから。
プライドはあっていいものよ?でもそれは、自分の奥底に、人様に見せるものではない、自分が律して生きていくためのプライド。
プライドの種類が違うのよね。
その子が持ってるプライドは、本当に不要。
そんなプライド、さっさと捨てちゃいなさい。
しかも、記念日と誕生日にはご馳走になってるのよね?なんなのかしらその態度。
人が頑張って働いて稼いだお金を、自分に使ってくれるって。
働いてるなら分かるでしょう、そのありがたさ。感謝とかないのかしら、謎。
しかも。
夜景の見える素敵なレストラン、2人でお祝いで行ってるんでしょう?
なにが不満なのかしらね。
感謝の気持ちも持てないんだから、そりゃぁ会話も弾まないわよね。
私は他人だから、ここまでぶったぎってしまうけど。
婚約確定の彼女も、ここまでじゃなくとも、うすうす感じてはいるはず。
だから、あなたを紹介しないのよ?
悲しいけれど、こればっかりは、あなた自身が気づくしかないのよね。
あーもう、と思っていたところに出てきたのは、食後の珈琲と別腹のケーキ。
どちらもサイズ感がたっぷりなんだけど、珈琲も美味しければ、ケーキも味が絶妙で。
ペロッと頂いちゃったわ。
気分もすっかりご機嫌に(苦笑)
珈琲と美味しい物は、世界を救うわね、きっと。



