休日の天気の良い昼下がり。表参道では割とよく行くカフェ。

 

そのお店、選曲がなかなか良くて、久しぶりに聞くDesree(デズリー)の声に耳を傾けながら、ブラックコーヒー片手に流れる景色をぼーっと見ていた。

 

何気なく見たメッセージボードには、「おかげさまで10周年」て書いてある。そっかこのお店、もう10年も続いてたんだ。

 

大学がめちゃ近だったから、この辺りはやっぱりなんだか懐かしい。

あの頃一緒にきゃっきゃしていたみんなは今何してるかな~、なんて思ってたら。

なんと隣の席に、まさかのその頃の友人が。

 

互いにびっくりして、声も出なかったわよ(笑)そのあとは、互いに1人だったってのもあって、1時間弱くらい話したの。

 

 

卒業してから、四捨五入したら10年近く。

互いに色々あったみたいね(苦笑)

 

女の10年はとてつもなく濃い。

 

いい感じに年をとって、いい感じの大人の余裕を醸し出していたその子。

卒業してすぐ、結婚したって話は聞いてたけど、どうやらその方とはお別れをしたみたい。

その子笑っていたけど、少し聞いた話はなかなかえぐかった。

 

一生と誓った相手だったけど、この人と一緒にいたら、私はどうして生きているのか、その意味が分からないところまできた時に、別れを決意したそう。

 

今でもたまに、その日々をふとした時に思い出して気分が落ち込む時はあるみたい。

 

でも、その決意自体は、間違ってなかったって、はっきりした言葉で言っていた。

悲しいときにいてくれた周りの人たちには、今でも頭が上がらないって、言ってたわ。

 

 

もしね、今。

 

あなたがどうしようもなく不安で

このままこの人といていいのかどうか。

 

考えて考えて、どうしようもなくなっているなら。

がんじがらめになっているなら。

 

誰かにちょっと、ちょっとだけ。話してみたらどうかしら。

 

 

私、その子を見て思ったの。

 

 

悲しみは、乗り越えられる

 

 

その悲しみのまっただ中の時はもう、がむしゃらよ。

ただ、生きて、生きて、生きるだけ。

 

どうやって毎日仕事して、生きていたか分からなかったって。

 

でも今彼女は、しっかり地に足をつけて、自分の足で歩いてる。

・・・・・・、踏みしめてるに近いかな(笑)

 

 

人は生きていると、たまに悲しみが待ってる時があるわよね。

でも大丈夫。その時は辛い。とてつもなく辛い。

 

でもね、きっとあなたの周りには、その話をただただ頷いて聞いてくれる大切な友達や、かけがえのない人や、家族が隣りにいてくれる。

 

誰にも言えずに塞ぎこんでいるなら、たった1人でもいい。

その思いを、ぽろっと言ってみたらどうかしら。

 

人の優しさに、きっと驚くはずよ。

あぁ、私、もっと甘えてよかったんだって、思うはず。

 

世の中世知辛いとか言うけれど、その「世知辛いねぇ~」って笑って言い合うその相手はきっと、あなたのことを大切に想っているから。その世界は、全く持って、世知辛くない。

 

 

悲しみは、きっと、絶対。

あなたの糧になるからね。

自信もって。

 

あなたはとても、弱くて強い。

 

そんなことを、強く笑って輝く彼女を見ていたら、柄にもなく思ったの。

日中だったから、最後は互いに持っていたコーヒーを「いぇいっ」って乾杯して、さよならしたわ。

 

 

生きていれば、なんとかなるものよ。

 

たまには自分にご褒美でもあげて、生きていくの。

そしたらほら、たまにこんな嬉しい再会だって、人生は用意してくれているんだから。

 

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