お昼のカフェも大好きだけど、夜のカフェもなかなか嫌いじゃない。
素敵なお店って、昼と夜の表情がそれぞれ魅力的なのよね。
この前行ったお店も、ちょうどそんな感じで。
以前初めて行ったのはお昼だったんだけど、その時は、どちらかというと健康的な雰囲気。陰か陽なら、確実に陽。
夜に行ったときは、いい意味で裏切られたわね。昼間の健康的な雰囲気とはうってかわって、落ち着いた色気のあるお店になっていたわ。
夜はちょっと欲張って、一杯目は泡にしちゃった。
もちろん、大事な珈琲の味は変わらず最高に美味。
不思議なもので、味わっている珈琲は同じ味なのに、お店の雰囲気によって味に対する感じ方まで変わってくるのよね。一つのお店で、何倍も楽しめちゃうの。
そのお店、「他にもなにか、驚かせてくれるんじゃないかしら」って期待して、ますます足繁く通うようになっちゃったわ。
でも、やっぱりさすがよね。全部は見せないの(笑)
絶対、引き出しは多いはずなの。
でも、全てをひけらかさない。カードはいつまでも、持ったまま。
もしも。引き出しが実際は多くなかったとしても、多く見せる技術があるってこと。
まぁ言っちゃえば、魅せ方がもう最高なの。
それも分かってるんだけど、それすら楽しいからまた珈琲を飲みに行って、満足するという。
そうこれは、悪循環じゃなくて、互いにウィンウィンの関係なの。
私、思うのよね。
これって、恋愛にもきっと同じことが言えるの。
このお店を、ある一人の女性だと思って読んでみていただけたら分かるはず。
昼は明るくて健康的な女性。
そして夜は、妖麗でどこか憂いのある色っぽさを秘めた女性。
昼と夜の魅せ方を、分かってる。
あれ、なんでしたっけ、SMAPの曲の中の歌詞にこんなのあったわよね。そう、「青いイナズマ」の歌詞にあった、あった。
聴いてた時は幼い子供ながら、「そんな女性、最高♡」とか思っていたのを思い出しちゃった。
いけない、ちょっと脱線しちゃったわね。
男はそんな女に弱いもの。
「自分にはまだ見せてない。どんな部分があるんだろう?」と、その店同様、その女性のことを気になり始めるわ。
でも、それこそ全部は見せないの。
少しずつ少しずつ、小出しにしていって、彼を虜にさせていって・・・・・・。
上手いわよね~(笑)
男も頭が良い男なら、気づくはず。でも、それ自体を楽しめるのよね。
だって、「私のカードはこれとこれ!」って最初から見せられたら、始まるものも始まらないでしょう?
そこは、トランプゲームとも似ているのかもしれないわね。
引き出しは、もちろん多い方がいい。
でも、多ければいいってもんでも、ないのよね。
要は、魅せ方。
お店も、女もね。

