この前帰省した時に、地元から東京へ向かってる時の、新幹線の中での話。

 

なんだか随分、今回の夏休みは実家でゆっくりしたの。帰りのお供は、新幹線で売られているホットコーヒー。

 

味だけで言っちゃえば まぁ、ふっつーの味(苦笑)

 

でもなんだか、森林や田んぼだらけの風景から、少しずつ都会へと変わってく様子を見ながら飲むコーヒーって、特別の味がする。

 

でもね、もうずっと気になってしょうがなかったのが、前列の女子2人の会話。

もう、外の景色を楽しむ暇もないほどに聞き入っちゃってる。 今更ながらほんと悪趣味よね。ごめんなさいね。

 

なんで、私がいつも以上に聞き入っちゃってるかというとね。 私も今回、同じ経験をしたから。

 

要は、帰省中にうっかりばったり、元彼に会っちゃったのよね。

その子の話はというと。 地元にいる先輩と、最近美味しいって話題のお店に飲みに行ったら、その店員が、まさかの元彼だったらしいの。

 

そりゃ、興奮するわよね。 会話的に、話を聞いてる子もその元彼のこと知ってる感じだから、そりゃ帰り道の話題に、出ないわけがない。

 

でも、なんだか雲行きがあやしい。 どうやら、いい別れ方をしなかったみたいなの。

 

 

彼女の方が別れを告げて、そこからがもーう大変だった。知り合いでもないけれど、結構な同情レベル。 遠距離だった2人は、彼女が電話で別れを告げた。

 

その数日後、いるはずのない彼が、土砂降りの中傘もささずに彼女の家の前で待ってたの。

や、もうこの時点で恐怖。

 

しかもちょっとあれじゃない? 雨降ってきたなら、どこかで雨宿りすればよくない?

「ちゃんと話したいから、行くね。」って、言ってくれてたら。雨宿り、してくれてたら。 その子も恐怖なんて感じなかったはず。

 

で、その後は別れたくないの一点張りで、ちゃんと別れるまでだいぶかかったみたいなのよねー。 そりゃぁ・・・・・・そんな人とは、誰だって再会したくないわね(笑)

 

 

ただ、彼の方は違ったみたい。 どうやら、またこうして偶然会えたことに、運命を感じたらしく。会った次の日からLINEがよく来るようになっちゃったみたいなの。  

 

 

私、思うのよね。 互いに同じ重さの気持ちで別れることなんて、絶対にあり得ない。 そう見えたとしたら、それはどちらかが、ぐっとこらえているだけ。

 

彼女の場合は、彼のその重さに、きっと耐えられなくなったんじゃないかしら。

彼が、すぐに、8年ぶり!って言ったのに対して、彼女はその年数が正解なのか、間違っているのかも、分からなかったんですって。

 

でも、要は、そういうこと。

 

彼にとって、その子がもう、どうしようもないほど、忘れられない存在だとしても。 彼女もそうだとは、必ずしも言い切れないの。

辛いけど、そういうものよね。

 

だからもちろん、この2人は、元サヤには戻らない。

もしね、もし元サヤに戻る2人だとしたら。 彼女はもっと、そわそわしながら、再会を彼のように運命だと感じながら、話すはずだもの。

 

彼にとって、この再会って、一瞬は嬉しいけど、見方を変えれば酷かもしれない。

 

だって、こんなことを書いてる間にも聞こえてきた彼女たちの会話。

「あぁ、またLINEきた!返信してないのに(涙)

彼からのLINE:そういえばこの前言うの忘れてたけど、俺まだ、お前がくれた財布、捨てらんなくて使ってるんだよね~。

だって・・・・・・。 でもどうしよう、私、財布あげたこと自体、覚えてない!(涙)」

 

まぁ、8年前ですものね。 忘れることの1つや2つあるわよね。

 

でも、やっぱりそういうこと。

 

元彼さん。彼女はたぶんいや絶対、可能性ないわよ。現実に戻って、生きていってね。

 

 

ちなみに私も今回、地元のお店で元彼にばったり遭遇。 幸か不幸かその周りもみんな友達だったから、その夜はみんなで飲み明かしたの。

 

新幹線の前列と後列で、どちらも元彼に遭遇するなんて。 帰省すると、たまにこういうことってあるものなのね。

 

まぁ、もちろんこちらも。

 

元サヤなんて、ないけどね。

 

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