桜も散って、春本番。
そろそろやっと、冬物コートをクリーニングに出せる頃ね。
近所のお気に入りのカフェのコーヒーをテイクアウトして、近くの芝生が気持ちいい公園で
ゆっくりするのが最近のブームなんだけど。
その日は、高校時代からの友達とピクニックがてらコーヒー片手に公園に行ったの。
コーヒーと同じくらいお酒が大好きな私とその子。
夜から会って飲みに行くことも多かったんだけど、お昼に会うのも新鮮でいいね~なんて話していたら。
「りか、私、妊娠した!」
って一言。
もうね。嬉しすぎたの。
あ、ちなみにその子は既婚者ね。
でも、結婚するまでが、本当に大変だったの。
独身時代、彼と付き合う前ね。
女性特有の病気にかかって手術して……。今は元気だけど、やっぱりどこかで心配してた。
そして相方の旦那の方は旦那の方で。
彼女と付き合ってすぐの頃に大病を患ってしまったの。
大袈裟ではなく、いつまで元気でいられるか分からないと言うほどの大病だった。
でもね、その子は「自分だって、いつ死ぬかわかんないし」って
そのさなかに、結婚したの。
その子の潔さ・大胆さ・一筋さに、私その時ね、本当に感動した。
尊敬するって気持ちに近かったかもしれない。
だから、自分が大変な状況であっても、相変わらず平凡な状況であっても、どっちでも絶対に喜んだ。
そしてその話を聞いた時に、微塵も「うらやむ・妬む」って気持ちが出てこないことも、実は嬉しかったの。
誰かが別れそうとか離婚したとか、やばそうとか病気したとか!?
そういう時、人って好奇心旺盛になるわよね。
特に、恋愛関連の不幸系に関しては……。
たいして仲良くなかった人が、友人づらして「いつでも相談にのるよ!」とか言ってきたり。
でもそういう時、大体はわかる。
そう、女の友情がハムよりもサランラップよりも薄いとか言われるのはそこにあるのよ。
本当に親身になって話を聞いてくれる子と、半分ミーハー心で聞いてくる子。
まぁ、分かるわよね(苦笑)
その子も言ってた。
「本当の友達は、どんな時でもフラットだ」って。
その友達が、もし本当に心から友達であったら
自分の状況が幸せであれ、不幸であれ、自分とはかけ離して見れるのよね。
男同士がどうかは、私は女だから分からないけど。
もしかしたら私だって、誰かに対しては、そんな
人の不幸をどこかで楽しむ、やらしい部分があるかもしれない。
でもただ一つだけ言えるのは
やっぱり、本当の友達には、自分の状況は全く関係なく
一緒に喜べたり、一緒にむかつけたりできる(密の味ではなく、ね。)
女友達って、儚い時もあるけどさ。
めっちゃ強い絆がある人も必ずいる。
あなたがきつい時、覗き趣味で差し伸べてくれる風の人は、
あなたが幸せになった時は、ちょっと苦笑い。
でも
あなたがきつい時、心から手を差し伸べてくれる人は
あなたが幸せになった時、心から喜んでくれるから。
ただ、どちらにしても、
きつい時に、どれだけミーハー心だったとしても手を差し伸べてくれる人ってだけで、
ありがたい? そんな風にも思えるけどね。
さて。
あなたの周りの女友達、ぐるっと見渡してみてちょうだい。
どっちの部類が、多いかしら。



