もうなんか。暑い。
昼間は暑すぎて家からでれなくて、16時すぎにやっと外でてみたけど。
やっぱり暑い。
こんな時はアイスコーヒーをテイクアウトして、ぶらぶらするに限るわよね。
そう思いついて行きつけのカフェに行ったらなんと満席。
急ぐ用もないし、落ち着くまで待ってたの。その間に、前に並んでた子達の会話。
ふと後ろを振り向いたその子の顔に少し驚く。
こぶしくらいの小さな顔にベリーショート、目はとても大きくて、ぽってりとした唇。
同じ女性でも見惚れるほどの美しさだったの。
でも、その大きな瞳は大きく腫れ上がって、誰がみても「昨日の夜、泣いたんだな」って分かるほど。
どうしても、聞こえてくる彼女の言葉。
「昨日ね、4年付き合った彼とさよならしたんだ。4年も不倫してたなんてね。どうにもならないってわかってたのに、気づいたら4年もたっちゃってた。あーあー、私ももう28かぁ」


よく聞くことだけど、可愛い子(それもずば抜けて)に限って、不倫にはまる。
みんな、なんで?
って言うけどそれはちゃんとした理由があるのよね。
可愛すぎると、大体の独身男はひよる。高嶺の花だからこそ、誘いづらい。
断られるのが目に見えてるから、わざわざ声をかけないの。
でも、これが既婚者になると状況が変わってくる。
「結婚してる」
っていう事実が、男に余裕をもたらす。
だって、もし断られても
自分は結婚してるんですもの。余裕よね。
その気持ちの余裕が、女子には少し周りの男に比べて「大人に見える」時がある。
で、不倫は始まると結構長い。
互いに、会う時間が限られてるからこそ、いい時間を過ごそうとするし、それこそなんだか燃え上がる。
彼女は家に帰って1人。
でも彼の方は家庭があるってことをうっかり忘れて、ね。
花盛りの24〜28の4年間を、彼女はそんなやつのために費やした。
でも、冷たいようだけど、別に彼だけが悪いわけじゃない。
全て彼女が決めたこと。4年付き合ったこととも、今回別れを決めたことも。
いろんな後悔が押し寄せるかもしれないけど、過ちも決断も、忘れなければ糧になる。
そしてそのためには
1人きりで枯れるほど泣く夜が必要なの。
1日や2日じゃ全然足りない。彼女はこれから、そんな夜をたくさん過ごすはず。
でもね、私思うのよね。
それは、あなたが前を向いてもう一度生きてくために、必要なこと。
泣きたきゃ泣けばいいし、我慢する必要なんてない。
でもあまり、自分がかわいそうとは思わないことね。
だって、一番気の毒なのは誰だと思う?
あなたじゃなくて、奥さんだから。
そういう視野を、あなたがどうか、もっていますように。
そしてもしこのコラムを見ている独身男性がいるのなら、既婚男性に高嶺の花が持っていかれる前に
一刻も早く、そんな奴から奪い取ってあげてちょうだいね。


高嶺の花は意外と、自分がそうだとは思わず、ただただ純粋に生きているはずだから。