気付けばもう、今年に入って半分過ぎるのね。
なんだかほんとに、あっという間。
よく行くカフェが豆を売り出したのが今年の初めだったんだけど、
もうそれからも半年くらいたつのね~。
今ではすっかり、家のコーヒーもそのカフェの味なんだけどね、
同じ味でもお店と家で飲む味って、やっぱり違うから
「天気もいいし、お店のテラスでコーヒー飲もうか!」ってことになったの。
ちょうどテラス席も空いていて、もう最高の気分。
そのお店、コーヒーも美味しいしお酒も豊富で、色んな使い方ができるから
ありがたいの。
テラス席には、他にも仲良さげなカップルたちが、ちらほら。
「誕生日おめでと~」って乾杯しているカップルもいて、なんだかこちらまで幸せな気分♪
天気もいいし、珈琲も美味しいし、会話は弾むし、
すごく贅沢な休日の時間を過ごしていたんだけど・・・・・・。
途中から、テラス席全体が、
若干「うわ~・・・・・・」という雰囲気に包まれてしまったの。
さっき「誕生日おめでと~」って乾杯していた1組のカップル(彼女)の方の言動が
ちょっと「・・・・・・」だったのよね。
その日、誕生日だったのは、彼氏の方だったみたい。
途中までは、とても楽しそうにしていた2人だったんだけど、
彼女が彼に、いよいよプレゼントを渡す時のこと。
彼女「はい!プレゼント♡おめでとう♡」
彼「わ~!開けていい?」
彼女「うん!いやでも今開けなくてもいんだけどね(照)」
彼「開けるよ、いま~」
ここまではなんだか、とてもいい感じよね♪
でもね、そこからがすごかった。彼がプレゼントを開けようとしているのに、空気を読まずに怒涛に話しつづける彼女。どれだけ自分が一生懸命探したかを熱弁することおよそ5分。
彼女「もうねすごく歩き回ったの!○○君に合うものってなにかな~から始まって色々考えたの!でもなんか結局○○君好みっていうか私好みになっちゃったんだけど、それ見た瞬間もう一目惚れ!しかもそれね、量産品じゃないんだよ。希少価値もすごいあるの。なんか他の物も見てたんだけど、ほら一日中歩き回ったって言ったでしょ?もうすごい疲れた時にようやく発見できたの!でも、よかったあれだけ歩き回って。それ見た瞬間、今まで見て悩んでいたのがかすんだもん(笑)あ~、でも今開けなくてもいいかな。あでもやっぱ開けてもらったらいいかな~。」
彼「・・・・・・う、うん。開けるね!」
彼女「(わくわくわくわくわくわくわく)」
彼「・・・・・・おお~。」
テラス中のみんなが行方を見守る中、彼へのプレゼントはどうやらブレスレットだった模様。
そして、悲しいことに、どうやら分かりやすすぎる彼の反応から見るに、
彼の好みでは、なかったみたい。
その反応を見て彼女は相当不服だったみたいなの。
そこからは、ずっとぐちぐちぐちぐち。
彼女「なんか、感動薄いよね・・・・・・。あんまり嬉しくなかった?すごい歩き回ったのに(本日おそらく5回目以上)。感動してないよねたぶん。」
彼「そんなことないよ、嬉しいよ?喜んでるよ?」
彼女「全然リアクション薄いじゃん・・・・・・。あんだけ探したのに・・・・・・。」
彼「・・・・・・。」
彼女「ありがとうも言わないし。」
彼「あ、ごめん。ありがとう・・・・・・。」
さっきまで開放感抜群、最高のロケーションだったお店のテラス席は、この1組のカップル(主には彼女)によって、ずっしり重たい誰も寄り付きたくない空間になってしまったの(苦笑)
私、思うのよね。
まずは彼に一言。
さすがに、あまりに正直すぎよ、あなた(苦笑)
嘘のつけない所がいい所なのかもしれないけど
そんな反応、確かに彼女がかわいそう。
もしプレゼントが好みじゃなかったとしても、
その「たくさん歩き回った」っていう気持ちに「ありがとう」を
言ってあげましょうよ。
そして、彼女。
押し付けがましすぎよ、あなた。
彼がプレゼントを開ける前にそんなプレゼンしてどうするのよ(苦笑)
たしかに、その「開けて喜ばれなかったらどうしよう」という不安の表れだったのかもしれないけどね。
だからそのプレゼントが、どれだけ価値があるものかを最初に伝えたかったのかもしれないけど。
もしそうだとしても。
せっかくのプレゼントも、押し付けちゃったらなんだか迷惑。
その上、彼が好みじゃなさそうだったら、もうすごいショックだけどさ。
そんな「嬉しそうじゃないよね?」なんて確かめなくていいじゃない。
その答えは、あなたが一番分かっているんだから。傷に塩を塗らなくてよくない?
その質問によって、お互いが気まずくなるのに。
彼が好きで好きでしょうがないから、あなたは一生懸命歩き回ったんだろうし、それを彼にも伝えたかった。その気持ちはとても分かる。
でもね、ここはぐっと押さえて。
今日の主役は誰?
一生懸命歩き回って探し歩いたあなたをほめたたえる日ではなく、
彼が生まれたことを、祝う日だよね?
なんかこれじゃあ、「ありがとうを言ってもらえなかった彼女の機嫌をとる日」
に変わってしまいそうよ。
それじゃあ、さすがに、彼がかわいそう。
さっきの会話のあと、彼女は不機嫌になりながら「もう帰る」と言って帰ってしまった。
慌てて後を追う彼氏。
その時、テラスの誰もが思ったでしょうね。
「彼もちょっと正直すぎるけど・・・・・・。彼女、自己中心的すぎる・・・・・・。」
意外とあるあるなこの展開。
押し付けがましさは、ありがたみ半減よ。
ほんとにほんとに、要注意。



