HARIOからコーヒードリッパーの新商品『ダブルメッシュメタルドリッパー』が登場しました。
オールステンレス製のメッシュフィルターを採用したドリッパーで、口当たりを悪くする微粉の流出を抑えながら、コーヒーオイルのアロマ感をしっかり楽しめると評判のアイテムです。
注目のダブルメッシュ構造の実力はどれほどのものか、コーヒーの微粉はちょっと苦手な筆者がさっそく体験してみました!
お手入れ簡単でデザイン性も抜群!
HARIOのメッシュフィルターを採用したドリッパーと言えば、従来品の『カフェオールドリッパー02』がありますが、今回登場した『ダブルメッシュメタルドリッパー』は、見た目からまったく違います。
従来品はメッシュフィルターのみステンレスで、他の素材はポリプロピレン(樹脂)製でしたが、『ダブルメッシュメタルドリッパー』はなんとオールステンレス製!
シンプルなデザインながら簡素過ぎず、フレームとホルダー部分に施されたヘアライン処理が洗練された大人っぽい雰囲気を与えています。
コーヒーの器具は黒色を基調としたものや、ちょっとゴツイ見た目のモノが全体的に多いので、こういうデザイン性の高いアイテムは個人的には大歓迎です!
また、ステンレスは素材としても優れていて、使用後はそのまま丸洗いが可能。匂いや汚れ、傷がつきにくく、多少水分が残っていても錆びる心配もありません。
毎日使うものだからこそ、お手入れが簡単なことも大事なポイントですよね。
二重のメッシュフィルターで微粉をカット
いちばんの注目ポイントであるメッシュフィルターですが、商品名にもあるとおりステンレス製のメッシュフィルターが二重構造になっています。
上がそのフィルター部分の拡大画像。非常に目の細かいメッシュフィルターが2枚重ねになっているの、わかりますか?
精密機械部品などの加工にも用いられる「エッチング加工」が施されたメッシュフィルターは、超微細な穴が無数に開けられており、さらにこれを2枚重ねにすることで、抽出中に流れ出るコーヒーの微粉をしっかりキャッチしてくれます。
<エッチング加工とは>
薬品による腐食作用を利用した金属の溶解加工技術。産業用精密部品の他、芸術品やインテリアなどの製作にも用いられ、とくにステンレス、銅などの精密加工に適している。 |
ドリッパーの内側には、コーヒー粉の分量を示す目盛りも刻印されています。こういうさりげない気配りもステキです。
実際に淹れて飲んでみよう!
では、実際に『ダブルメッシュメタルドリッパー』でコーヒーを淹れてみましょう! 今回は1~4杯用の『DMD-02-HSV』を使用します。
ペーパーフィルターを使わない以外は、普通のドリッパーとほぼ同じ要領でOKです。
コーヒーサーバーに『ダブルメッシュメタルドリッパー』を乗せたら、1杯分のコーヒー粉12グラムを入れ、軽くゆすって粉の表面を均しておきます。
使用するコーヒー粉は、ペーパードリップより少し粗めの中挽き~やや粗挽きくらいがオススメです。
コーヒー粉全体に行き渡るように少量のお湯を注いだら、そのまま30秒ほど蒸らします。
蒸らしを終えたら、ドリッパーの中心部から渦を描くように静かにお湯を注いで抽出。数回に分けてお湯を注いだら出来上がりです。
1杯分の分量は蒸らしで使う分も含め、160cc程度を目安として加減してみてください。
さて、飲んでみた印象としては、コーヒーオイルがしっかり抽出されていて、味わいは濃厚。香りも豊かに感じられました。
同じ豆を使い、ペーパードリップとも飲み比べてみましたが、『ダブルメッシュメタルドリッパー』で淹れたコーヒーの方が味や香りがはっきり強く出ていて、豆の個性がわかりやすい印象でした。
また、微粉の混入具合ですが、他社のメッシュフィルターを使ったドリッパーと飲み比べたところ、どちらも微粉は出ているものの、『ダブルメッシュメタルドリッパー』の方が微粉の量は断然少なく、粒も極めて小さいため、舌に残る感じはほぼなし。意識しなければ気にならない、と言ってもいいくらいでした。
これなら微粉が苦手な人でも大丈夫だと思います!
豆本来の味や香りをしっかり楽しみたい、という方には文句なしにオススメのドリッパーです。『ダブルメッシュメタルドリッパー』の実力、ぜひ一度体感してみてください。
ダブルメッシュメタルドリッパー/DMD-01-HSV・DMD-02-HSV
DMD-01-HSV(1~2杯用)
■サイズ:W132×D109×H81(mm)
■口径:94(mm)
■材質:ステンレス
■価格:3,000円(税別)
DMD-02-HSV
■サイズ:W148×D123×H96(mm)
■口径:108(mm)
■材質:ステンレス
■価格:3,500円(税別)