カフェカホン09自宅焙煎

    コーヒーの焙煎をやってみたいと思ったことはありますか?

     

    最近は焙煎に興味を持たれる方も増えていまして、当店にもたまに相談に来られるお客様がいらっしゃいます。

     

    「自宅で焙煎なんてできるの?」と思うかもしれませんが、じつはやること自体はそれほど難しくないんです。

     

    そこで今回は、自宅焙煎のやり方について書いていきたいと思います!

     

    自宅焙煎に必要な器具

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    まずは自宅で焙煎をするために必要なものをご紹介します。

     

     【必要な器具・材料】

    ①カセットコンロ

    ②コーヒー生豆

    ③手網(またはフライパン)

     

    意外に思われるかもしれませんが、これだけあればコーヒー豆の焙煎はできます。

     

    手網(煎り網)はお持ちじゃない方も多いと思いますので、小さめのフライパンでも構いません。少し深さがあると焙煎中に豆が飛び出すこともなく、やりやすいと思います。

     

    今回は熱源としてカセットコンロを使用しますが、なければキッチンのコンロでも大丈夫。カセットコンロの場合は、途中でガス欠にならないよう、予備のカセットガスも用意しておきましょう。

     

    その他、写真には写っていませんが、焙煎後の豆を冷ますためのドライヤーやうちわ、時間を計るストップウォッチ(スマホアプリでも可)などもあると便利です。 

    焙煎の準備

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    それでは、焙煎の流れを説明していきます。

     

    まず、手網の中にコーヒーの生豆を入れます。このとき生豆の量が多すぎると手網が重くなり振るのが大変なので、1回100~150グラム程度を目安にするといいでしょう。

     

    手網に豆を入れたらコンロに火を付けてスタート! 火の上で手網を左右に振り続けます。

     

    コンロの火は「中火」にセットし、炎の先端から510センチほど離したあたりで手網を左右に振ります。

     

    火力が強すぎると豆が焦げやすく、弱すぎると生焼けになるので、火加減に注意し、炎が直接手網に触れない距離をキープしましょう。

     

    また、手網はつねに振り続けていないと、火の当たっている部分だけに熱が入り、煎りムラの原因となります。

     

    焙煎の作業としてはこれだけなのですが、この「手網を振る」工程を1015分ほど続けなければならないため、肉体的にはかなりハードです。

    焙煎の進み具合を見極めるポイント

    焙煎中は豆の変化していく過程に注目することも大切です。とくに豆の「色」「匂い」「音」の3つの要素は、焙煎の進み具合を見極める大切なポイントになります。

     

    手網焙煎では「色の変化」が見た目にもわかりやすいので、まずは豆の色に注目してみてください。

     

    焙煎が進むほどに以下のように豆の色が変化していきます。

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    同時に豆の匂いも変化していくので、これも焙煎の状況を知る手掛かりになります。

     

    焙煎が進むことで生豆の色は、淡いベージュから濃い茶色(下写真)へと徐々に変わっていきます。

    カフェカホン09自宅焙煎また、焙煎が進んでくると「パチッ」という音が鳴ります。これはコーヒー豆が熱せられたことで爆ぜる音で、「ハゼ」といいます。

     

    焙煎中、この「ハゼ」が連続して起きるタイミングが2回あり(※)、開始から8~9分頃に訪れる最初のハゼを「1ハゼ」、その後しばらくハゼが止まり、再び鳴り始めるのを「2ハゼ」と呼びます。

    (※)豆の種類や状態にもよります。

     

    この「2ハゼ」の鳴り始めが、だいたい「シティロースト」くらいの焙煎度合と覚えておきましょう。

     

    豆の色の変化とハゼの音を目安にして、好みの焙煎度合になったと思ったら火を止めて焙煎終了です。慣れてきたらここまでの工程を11分前後でまとめるのが目標です。

     

    焙煎直後のコーヒー豆は大変熱く、放っておくと余熱で焙煎が進んでしまうため、すぐにドライヤーなどで風をあてて冷ますようにしましょう。

     

    全体に熱がとれ、手で触っても熱さを感じなくなったら出来上がりです!

     

    なお、焙煎した豆は水分が抜けることにより、元の重さより20%ほど軽くなります。100グラムの焙煎で出来上がりは80グラムといったところです。

     

    焙煎後、3日目あたりがちょうど飲み頃で、1週間を過ぎると徐々に味や香りが劣化していくため、1週間で飲みきれるくらいの量を焙煎するといいでしょう。

    慣れるまではちょっと大変。でも……

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    焙煎の作業自体はそれほど難しいものではありませんが、刻一刻と変化する豆の状態を色や匂い、音などで瞬間的に判断しなければならないため、最初は上手にできないかもしれません。

     

    普段よく飲まれているコーヒー豆の色を覚えておくことや、1ハゼと2ハゼの音の違いを聞き分けるなど、いくつかのコツを掴むことで、徐々に「勘」をつかめるはずです。

     

    当店にも「なかなか上手に焼けない」と相談に来られる方がいらっしゃいますが、ちょっとしたコツや注目すべきポイントなどをお伝えすることで、少しずつ上達し、数カ月もすると概ね満足のいくレベルまで到達できているようです。

     

    何より、自身で焙煎したコーヒー豆は愛着が違いますから、上手に焼ければ感動もひとしお。コーヒーを淹れる工程もいつも以上に楽しくなります。

     

    焙煎したてのフレッシュなコーヒーがドリッパーの中でモコモコと膨らむ様子を見るのは、とても気分がいいですよ!

    自宅焙煎は趣味としてもオススメ!

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    自宅焙煎は趣味としても大変オススメです。

     

    コーヒーの焙煎には画一的なレシピがなく、生豆の産地や品種、精製方法などによっても勝手が異なるため、本気で極めようと思ったら、相当な知識と経験が必要です。つまり、それだけ長く楽しめます。

     

    また、飲めるコーヒー豆の種類が格段に増えることも楽しみのひとつといえます。

     

    一般的に売られているコーヒー豆は焙煎してあるもので、生豆のまま小売りしているお店はそう多くありません。しかし、インターネットの通販ならさまざまな種類の生豆が手に入り、しかも店頭で焙煎豆を買うより安く購入できるというメリットもあります。

     

    生豆は焙煎しなければ1年程度は保存がきくため、ちょっと買いすぎてしまっても安心です。

    興味を持ったらやってみよう!

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    コーヒーの自宅焙煎、いかがだったでしょうか? もし興味を持たれたら、まずはチャレンジしてみてください。

     

    慣れるまでは少し難しく感じるかもしれませんが、自分が焙煎したコーヒーを自分で飲む、他では決して味わえない贅沢な体験を楽しむことができます。

     

    ちょっと自信がついたら、コーヒー好きの友だちや同僚にプレゼントしたり、自宅に招いて試飲会を開いてみたりするのも楽しいですよ!

     

    コーヒーのことをより深く知るきっかけにもなりますので、コーヒーがお好きな方なら、間違いなくオススメです!

     

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