コーヒーに無知だった私が、興味本位でエスプレッソを注文して苦い思いをしたのは、ずいぶん昔の話です。コクの深過ぎるエスプレッソの良さがわからずに、もう飲むことはないだろう…と思っていたあの頃。ところが、私が結婚した相手は、エスプレッソをこよなく愛すイタリア人でした。
エスプレッソの香りはいつしか私の生活の一部になり、今ではエスプレッソなしでは我が家の朝は始まりません。今回は、夫が旅行にも持ち歩くほどのイタリア人のマストアイテム・ビアレッティ社のモカ・エキスプレスついて、特徴や魅力をたっぷりとご紹介します!
目次
一家に一台!イタリア家庭の定番コーヒーマシンはマキネッタ
食やデザインにおいてオリジナリティあふれる文化を持っている国が、イタリアです。陽気ながらにストイックな持論を有するイタリア人は、コーヒーに対しても強いこだわりを持っているのを知っていますか? エスプレッソを生み出したイタリア人にとっては、コーヒー=エスプレッソという図式以外にありません。
夫と初めてカフェに行ったときに、エスプレッソをクイッと飲み干した夫の姿は、今でも鮮明に覚えています。私にとってはトラウマであったエスプレッソの苦い味は、夫にとっては慣れ親しんだおいしいコーヒーの味だったのです。家では小さな直火式のエスプレッソメーカーを使用して、夫は毎朝エスプレッソを作ります。
今では私もすっかりエスプレッソの香りに魅了され、豊かなコクが香るコーヒーの楽しみ方もわかってきました。夫が毎日大切に取り扱うマキネッタと呼ばれる小型のエスプレッソマシンは、イタリア家庭には必ずと言ってもいいほど常備してあるアイテム。
イタリアではマキネッタの普及をきっかけに、手軽においしく家庭でエスプレッソが飲めるようになりました。マキネッタは、イタリアのコーヒー文化の基盤を作り上げたコーヒーマシンと言っても過言ではないでしょう。
イタリア製ビアレッティ社のモカ・エキスプレスの魅力
夫が愛用するエスプレッソマシンのマキネッタは、可愛らしい髭おじさんのキャラクターでおなじみのビアレッティ社が誇るモカ・エキスプレスです。1933年にイタリアで発売されて以来、ビアレッティのアイコン的なコーヒーマシンとして、世界中の家庭のコーヒータイムをサポートしてきました。
モカ・エキスプレスの魅力は、何といってもシンプルな仕様で本格的なエスプレッソが家庭で楽しめるという便利さ。1カップ用から18カップ用まで、さまざまなサイズから選べるのもうれしいポイントです。
モカ・エキスプレスのモデルは昔の洗濯機!
モカ・エキスプレスはアルミ製の容器からできており、上下2つに分けて取り外せる構造になっています。下の部分に水を入れ、中央のフィルターに粉をセットして火にかけると、蒸気により上の容器にエスプレッソが抽出されるという仕組みです。
なんと、この構造は昔のイタリアの洗濯機をヒントにしているのだそう。洗濯用の粉洗剤をコーヒーの粉に置き換えるという、発想の転換がすばらしいですね!
愛嬌のある髭おじさんは創造者のアルフォンソ・ビアレッティ
ビアレッティのキャラクターである髭おじさんは、コーヒー好きな人ならば一度は目にしたことがあるでしょう。カフェやショップなどでもよくディスプレイされていますが、キッチンインテリアとしても、飾っておきたくなる可愛さですよね。
実はこの髭おじさんは、ビアレッティの創業者であるアルフォンソ・ビアレッティがモデル。大きな鼻と垂れ目がキュートで、おじさんだけど憎めない癒しキャラと言えます。夫の実家やお友達の家にもあり、イタリアの家庭でシェア率ナンバー1を誇るエスプレッソマシンです。
モカ・エキスプレスを使用して好きなコーヒーを作ろう♪
エスプレッソと聞いただけで、私には無理…と思っている人も多いのではないでしょうか? 私も以前はそうでしたが、エスプレッソはそのまま飲む必要はありません。私の夫は、まるでショットでも飲んでいるかのように一気飲みしますが、お砂糖をたっぷり入れて甘くして飲んでいます。
また、エスプレッソを元にお湯やミルクを注ぐことで、アメリカーノやカフェオレを作ることができちゃいます。ミルクフォーマーがあれば、カプチーノだって簡単!ちなみに私の朝は、濃厚なカフェオレを飲みながら始まります。
モカ・エキスプレスで作れるコーヒーメニューは、以下を参照にしてくださいね。
・カフェオレ エスプレッソ50㏄ スチームミルク100cc
・カプチーノ エスプレッソ50㏄ スチームミルク50㏄ フォームドミルク 50cc
・アフォガート エスプレッソ50㏄ バニラアイスクリーム
モカ・エキスプレスの1カップ用で大体50㏄のエスプレッソが抽出できます。お砂糖はお好みで入れて、家庭でもカフェレベルのコーヒータイムを楽しんじゃいましょう!
使い込むほど愛着がわく!モカ・エキスプレスがおすすめ
モカ・エキスプレスは、使い続けることでコーヒーの香りが容器に染み込んで、より美味しくなると夫は言います。原始的な方法ではありますが、毎日火にかけていただくエスプレッソの味は格別。
コスパもよくお手入れもシンプルなので、これからコーヒーマシンの購入を考える方は、モカ・エキスプレスを選択岐の一つとして考えることもおすすめ。レトロチックな髭おじさんは、おしゃれなキッチンインテリアとしても存在感を発揮してくれるでしょう。
日本代理店:株式会社ストリックスデザイン(STRIX DESIGN INC.)