日本人のお風呂好きは、今に始まったことではありません。今生きている時代の何百年も昔から、私たち日本人はお風呂が大大大大、大好きでした。そしてその時代から現代まで根付いている伝統文化こそ、「銭湯」なんです。昔ながらの古き良き文化は残しつつ、現代のニーズもしっかりと兼ね備えた「銭湯」。今回は、時代が溶け合う魅力たっぷりの銭湯をご紹介です。(入湯料は、なんと全て460円!)
目次
富士見湯【昭島市】:22時間営業、漫画7000冊が読み放題!?
ふくの湯【文京区】:幸運を呼ぶ六角形のデザイナーズ銭湯
外観からして雰囲気醸し出しています。中に入るとこれまたおしゃれ。それもそのはず、「ふくの湯」は細部にまでこだわり尽くしたデザイナーズ銭湯なんです。浴場にある六角形のカランは必見。風水では、亀の甲羅に由来し「六角形」は幸福を招く形とされています。富士の絵、仕切り壁の大黒天・弁財天は目を奪われるほどの美しさ。ラジウム温泉使用の「大黒天の湯」と薬湯中心の「弁財天の湯」が楽しめ、男女週替わりで入れます。ちなみに脱衣所にも六角形の照明が隠れていますよ!
はすぬま温泉【大田区】:大正ロマンにどっぷり浸かろう
2017年にリニューアルオープンした「はすぬま温泉」。実はその名の通り、全ての浴槽が温泉!! なんと水風呂まで温泉というこだわりようです。温泉が460円で入れるってどうですか。最高すぎませんかね。毎日通いたい、お肌つるつるになり、たい!!! 道後温泉を彷彿とさせる内装で、大正ロマンをコンセプトに作ったとのこと。床振動で鳥のさえずりやせせらぎが聞こえるようになった浴場。ちょっと……今すぐ癒されに行って参ります。
みどり湯【目黒区】:三助がいるのは都内でここだけ
三助とは、入浴客の背中流し・洗髪をしてくれる男性のことをいいます。その歴史は古く、江戸時代から銭湯の象徴として親しまれてきました。時は流れ現代・・・…、まさかの復活を遂げた三助文化。現在都内では、みどり湯のみで体験できます。江戸時代からの銭湯文化を味わいたければ、目黒のみどり湯へ急ぎましょう。
天然温泉 久松湯【練馬区】:高級感とプロジェクションマッピング
まさに伝統と現代アートの融合。銭湯でプロジェクションマッピングが楽しめる日がすでに来ているなんて、知りませんでしたよ私。そしてこちらの「久松湯」、2014年のリニューアル時に天然温泉を掘り当てました。露天風呂では濃密な天然温泉を楽しめます。黒と白を基調にした大人の雰囲気を醸し出すシックな銭湯は、なんとサロンまで併設。落ち着いた大人の時間を過ごしたい時は、「久松湯」がおすすめです。
小杉湯【杉並区】:新しい銭湯スタイルのパイオニア
「新しい銭湯のカタチ」を見出したパイオニアと言っても過言ではないほど、銭湯好きの間では有名すぎるほどの「小杉湯」。浴場でフェスを開催したりヨガを開催したりと、銭湯好きじゃなくても興味をそそられるイベントが年中開催されています。サービスも満点で、「思い立った時にすぐ来れるように」との思いで始めたタオルの無料貸し出し。温泉ではないものの「ミルク風呂」に入ったあとの肌のつるつる具合を、是非体験していただきたい。
銭湯文化は進化しています
ここまで読んでいただいたあなたならもうお分かりのはず。そう、銭湯の文化は今もなお進化し続けています。それぞれの時代が融合し溶け合った銭湯という空間。よくよく考えると、なんだか不思議で魅惑的な場所なのかもしれません。あなたもその肌で、今の銭湯を感じてみませんか?