今から15年前、未来について模索しながら変化を求めていた時期に引き寄せられた場所……それが、バザールカフェでした。京都の住宅街にひっそりと、ありのままにたたずむ隠れ家的なカフェは、一言で表すと異空間。
多くのボランティアが働き、スタッフとお客さんの境界線があまり感じられない、明らかに他店とは違うコンセプトを持つカフェです。今回は、私のボランティア体験をもとに、今もなお変わることのないバザールカフェの魅力について、たっぷりとご紹介します!
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目次
京都のバザールカフェってどんなところ?コンセプトが温かい!
Bazaar Cafeさんの投稿 2015年12月4日金曜日
バザールカフェのコンセプトは、人種やセクシャリティー、年齢など異なる人たちが、ありのままに受け入れられるスペースを創造することです。バザールカフェの店舗は、もともと同志社大学に派遣されていた宣教師たちが住んでいた民家。
日本に西洋建築を広めた有名建築家・ウィリアム・M・ヴォーリズが設計した建物なんです。暖炉やテラスなどがあり、外国風の作りになっています。社会運動家やアーティスト・牧師・宣教師・大学教員らが有志をつのり、共同プロジェクトとしてバザールカフェを発足させたのが1999年のこと。
それ以来、仕事を見つけにくい社会的マイノリティーと呼ばれる人たちの働く場として、また情報交換の場として、多くの人に支えられながら成長してきました。
バザールカフェは、緑あふれるアットホームな空間で、客同士が自然に会話できるような心地よさがポイント。温かいコンセプトに守られて、同じ気持ちを持つ人たちが集まってくるカフェなのです。
多くのボランティアスタッフが働く京都・バザールカフェ!
Bazaar Cafeさんの投稿 2016年5月18日水曜日
私はニュージーランドに移住する前に、京都で1年間を過ごしたことがあります。昔から京都に住んでみたかったというシンプルな理由ですが、その間にバザールカフェで数カ月のボランティアを体験。ボランティア募集の広告を見て、面白そう! と思ったのがきっかけです。
友達と一緒に応募しましたが、当時フローリストだった私はガーデンスタッフとして、ベーカーだった友達はカフェスタッフとして、バザールカフェに通うようになりました。カフェの営業時間は当時週3回のみで、集まった人たちがやれることをやるという働き方。
私は庭の手入れやカフェ販売用のクリスマスリースを制作したことを覚えています。学生のボランティアスタッフと仲良くなったり常連客と雑談をしたり、私にとっては新鮮な出会いと発見の日々でした。
そのとき一緒にボランティアを体験した友達は、現在は長野で田舎暮らしをしながら移動パン屋さんを営んでいます。自分らしい生き方を模索する人たちがバザールカフェには集まり、何かを見つけて巣立って行く……私には、そんな特別な場所に思えてなりません。
京都・バザールカフェの多国籍料理は家庭の味!
本日の日替わり料理は、タイの【イエローカレー】です。一品もついてボリューミーです!
Bazaar Cafeさんの投稿 2018年6月22日金曜日
バザールカフェの定番メニューは、ロコモコやココナッツカレー、BLTサンドイッチなどで、多国籍日替わりメニューも人気です。外国人シェフにより作られるディッシュは、その国のおうちごはんを想像させるものばかり。バザールカフェならではの特別な空間の中で、異国の家庭の味をお楽しみください♪
チャリティーイベントや親子で楽しめる企画などもあり、子連れでも気軽に行ける広いガーデンスペースもうれしいポイントです。海外の田舎にあるカフェに立ち寄ったような、飾らない自由な時間がバザールカフェには流れています。
bazaar cafe(バザールカフェ)
住所:京都市上京区烏丸今出川上ル岡松町258
電話:075-411-2379
営業日:水曜日 11:30-20:30(ラストオーダー20:00)
木・金・土曜日 11:30-17:30(ラストオーダー17:00)
ホームページ:http://www.bazaarcafe.org
Facebook:https://www.facebook.com/kyotobazaarcafe/
京都のユニークな隠れ家的スペース!バザールカフェ
ニュージーランドに移住して10年以上が経ちますが、日本でもう一度行ってみたいカフェは? と聞かれると、間違いなくバザールカフェです。もちろん特別な思い入れがあるからですが、他のカフェでは感じられないオープンな雰囲気と自由さはバザールカフェならでは。
まるで、友達のおうちに来たような感覚になれるバザールカフェは、15年前とコンセプトも外観も何一つ変わっていません。これからも、ずっとそのままであり続けてほしい……心からそう思います。
京都へ訪れた際には、ユニークで居心地がよすぎるバザールカフェに、是非立ち寄ってみてください!