おいしく日本茶をいただく―。そのための秘訣やコツといえば、茶葉や水の質、お湯の温度、淹れ方など、さまざまありますよね。
本記事では、おいしくお茶を飲むための心得のひとつながら、意外と手を抜きがちなこと、茶葉の保存法に注目。味や香りのコンディションを保つために気をつけるべきことを解説しましょう。
さらに、保管におすすめの素敵な茶筒たちもご紹介します!
目次
お茶の味を劣化させる5つのNGって?
みなさんは、スーパーや専門店で購入した、緑茶やほうじ茶などの日本茶をどのように保管していますか?
開封後もお茶が入っていたパッケージに入れたまま、クリップで留めたりはしていませんか? さらに、その袋を冷蔵庫に入れてはいませんか?
実は、これらはお茶のおいしさを損なう保存法なのです。では、日本茶の質を低下させる5つのNGについて、もう少し詳しく見てみましょう。
【酸素】
食品などが酸素に触れることで化学反応を起こす酸化。これは日常的に起こることで、茶葉も例外ではありません。
紅茶は酸化酵素の働きを活かして味が形成されます。一方、緑茶はその働き(参加構想の働き)を抑えて作られるため、カテキンやビタミンCなどの栄養素が含有されているのです。
空気に触れ続けた緑茶の茶葉は風味の劣化を招いてしまいます。
【湿度】
茶葉には水分を吸収しやすい性質があり、湿度も酸化の要因となります。このため、湿気の多い場所に茶葉を保管するのはNG。余分な水分を含んだ茶葉は味や色が劣化します。
【高温】
高温の環境下で緑茶を保存するのも酸化の原因。高温が茶葉の葉緑素などに作用するため、変色し、味も劣ってしまいます。
【光】
見た目がおしゃれだからと、ガラス瓶で茶葉を保存していませんか? 実はこれもNG。日光はもちろん、室内の明かりでも茶葉に当たると変質し、風味を損なってしまいます。
【におい】
茶葉に消臭効果がある、という話を聞いたことがあるかもしれません。つまり、茶葉はほかのもののにおいを吸収する力があります。このため、生鮮食品や料理が入った冷蔵庫で保管してはNGなのです。
茶葉の保存法のポイントは、気密性や遮光性が高い容器に入れること。そして、常温が保たれ、直射日光が当たらないところに置くこと。さらに、2~4週間で飲み切るようにしましょう。
湿気や光から日本茶を守るおすすめの茶筒4選
気密性や遮光性が高い、茶葉のための容器といえば、茶筒。ここからは、スタイリッシュに収納できる4種類の茶筒をご紹介します。
ブリキ缶/アルミ缶の茶筒
シンプルなシルバーのブリキ缶やアルミ缶。見た目はすっきりと、自己主張しないデザインがおすすめのポイントです。例えば、syuroのブリキ製丸缶。職人さんが1点ずつ手作りしているという味わいある缶です。
和紙貼りの茶筒
アルミやスチールなどの素材の缶に和紙を貼った茶筒。伝統的な小紋柄からポップで可愛らしい今どきの柄まで、とにかく種類が豊富。価格が比較的リーズナブルな点も魅力です。
樺(かば)細工の茶筒
秋田県の角館発祥とされる伝統工芸、樺細工。名前に「樺」がついているものの、実際に使われているのは桜の樹皮です。使い込むほどに色合いや光沢が増す「和」の雰囲気たっぷりの茶筒です。
銅の茶筒
適度な重厚感があり、年月と共に色合いの渋みが増す特徴をもつ銅の茶筒。例えば、開化堂の茶筒は130近い工程から手づくりされる逸品。少々値が張るものの、一生ものの茶筒と考えれば、けっして高い買い物ではないのでは?
最後に
以上、緑茶などの茶葉を保存するポイントと、おすすめの茶筒についてご紹介しました。湿気や光などの注意点に気をつけ、お好みの茶筒に入れてしっかり保管し、おいしいお茶を飲んでくださいね。