あまりのインパクトの強さに一記事ではまとまらなかった上野・純喫茶取材。

上野周辺には上野動物園や浅草寺など観光スポットがたくさんありますが、上野の純喫茶は、独自な雰囲気でディープな世界が広がります。

今回は前編・後編に分けて記事にしています。

 上野の純喫茶は強烈なインパクト! 独特な雰囲気を放つ喫茶店 (前編) https://cafend.net/uenokissa-zenpen/ ‎

最後に訪れた喫茶店は...?

アメ横

 

◆◇COFFEE SHOPギャラン◇◆

東京都台東区上野6丁目144    03-3836-2756

上野駅界隈には喫茶店がいくつかあったが、なかなか「古城」「丘」に匹敵するような独特の雰囲気を持つ純喫茶は見当たらなかった。やがて、陽も落ち、3軒目を諦め駅に向かっていると、純喫茶じゃなければ許されないような純喫茶が目に入った。

こんなにも自己主張の強い喫茶店の看板を見るのは初めてである。そして、やはり気になったのは本日とても馴染み深いシャンデリア。なぜ、上野の喫茶店はこうもシャンデリア率が高いのだろうか?

 

 

ギャランは軽食も豊富な喫茶店で、レストランと言っても遜色ないくらいメニューが充実していた。正直なところ、物凄くパフェが食べたかった。というのも喫茶店の取材は日にコーヒーを5,6杯飲むのが常で、今日も僕の胃には約1リットル近いコーヒーが納まっていた。喫茶店の取材ということもあり、さすがにパフェは避けたが、胃の調子を考えカプチーノをオーダーすることにした。

シナモンパウダーがまぶされた昔ながらの日本のカプチーノ。

とても優しい味わいでホッと一息つくことができた。店のBGMに耳を傾けると70年代の日本のJ-POPが流れていた。

そうだ。上野という街に妙な安心感があるのは、この懐かしい雰囲気だ。僕がどんなに鈍かろうが、時代は容赦せず進んでいく。気が付けば知らないことばかりだ。だからと言って立ち止るわけにはいかない。人はどんなペースであっても時代の背中を追わなければならないのだ。

上野で感じたノスタルジアは息の上がりそうな僕に猶予を与えてくれたのような気がする。

 

「こんな美味しいコーヒー飲んだことがない!」

そんなふうに書ければ、今回の取材記事はどんなに楽であろうか。

上野という場所や今回訪れた”純喫茶”はそんな簡単な一言で表せれるような単純な表現では物足りない。

上野で訪れた喫茶店は“美味しい”とか“オシャレ”といった安直な感想だけで納まるようなものではない。良い意味で異質なのだ。

確かに良い豆や淹れ方にこだわったコーヒーは美味しい。

ただ、美味しさの定義とはそれだけじゃないのだ。美味しいコーヒーのもう一つの側面を上野で教えてもらったような気がする。

 

 

 

 

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