皆さんはコーヒーミルをお持ちでしょうか?
ご自宅でもコーヒーを楽しまれる「コーヒー好き」の方でも、意外と持っていなかったり、せっかく持っているのに面倒だからと使っていなかったり、という方も少なくないようです。
今回はそんなコーヒーミルについて、その役割から選び方までをご紹介したいと思います!
コーヒーはキャベツの千切りとは同じ?
コーヒーミルはコーヒー豆を挽いて粉にするための道具で、美味しいコーヒーを淹れるには欠かせないものです。
コーヒーを美味しく淹れるには、何よりコーヒー豆の鮮度が大切。
しかし、コーヒーは生鮮食品並みに鮮度が落ちやすく、粉の状態だと美味しく飲めるのは、わずか1週間ほどです。
この鮮度をより長く保つ秘訣は、豆のままで保存することと、淹れる直前に必要な分だけ粉に挽くこと。だからこそコーヒーミルが必要なのです。
コーヒーの鮮度や保存期間についてお客様に訪ねられた時、私はよくキャベツに例えてご説明しています。
千切りにしたキャベツってあまり日持ちしませんよね。できればカットした当日、遅くても翌日には食べないと鮮度が落ちてしまいます。
しかし、キャベツを玉のまま買ってきて冷蔵庫に入れておけば、より長い時間、鮮度を保つことができ、食べる直前に包丁でカットすれば、新鮮な千切りが食べられます。
コーヒー豆もこれと同じ。
豆のまま保存することで美味しい状態をより長くキープでき、使う時に必要な量だけ粉に挽けば、いつでもフレッシュなコーヒーが飲める、というわけです。
最初は手挽きのミルがオススメ!
一口にコーヒーミルといっても、意外に種類が多く、どんなものを買ったらいいのか分からない、という方も多いと思います。
そこで一般的なものをいくつか紹介していきましょう。
コーヒーミルは大きく分けて2種類あります。自分でハンドルを回して豆を挽く「手挽きミル」と、スイッチひとつですばやく豆が挽ける「電動ミル」です。
価格は1000円未満のものから数万円を超える高級機まで幅広くありますが、いきなり高価なものを買う必要はありません。
まずは「自宅で豆を挽く」環境づくりから始めてみましょう。
初めてコーヒーミルを買われる方にオススメしたいのは「手挽きミル」です。3000円前後の価格帯の物なら性能的にも十分なものが買えると思います。
携帯性に優れた筒型、インテリア性の高い箱型などがあります。
豆を挽く際、多少の力が必要になるので、実際に手に取ってみて、持ちやすさや安定性を確認して選ぶといいでしょう。
粉の挽き目は「少しムラがある」程度で、自宅でコーヒーを楽しむレベルならまったく問題ありません。
まずはここから始めて、「手挽き」の感触やコーヒーを淹れる過程を楽しんでください。
電動ミルにも種類がある
「電動ミル」はその機構によって「プロペラ式」「コニカル式」「
挽き目がビシっと揃い、かつ使い勝手の良いものとなると下の写真のような「
反対に3000円台からと手が届きやすい価格帯で、メーカーや機種も豊富なのが「プロペラ式」です。
初心者向けとして「プロペラ式」をオススメしているショップやサイトもありますが、このタイプは構造的に挽きムラがでやすいのが難点。
挽き目はザラメ程度の大きな粒から微粉末までが混在した状態となるため、抽出したコーヒーは雑味が出やすく、味も安定しないため個人的にはあまりオススメできません。
ミルがあるとコーヒーライフが変わる!
コーヒーミルを手に入れ、コーヒーを豆のまま購入できるようになると、きっと皆さんのコーヒーライフは一変します。
何よりフレッシュなコーヒーの美味しさに驚くはずです。これだけでも「ミルを買ってよかった!」と実感できることでしょう。
また、いつものコーヒーを淹れる工程に「豆を挽き」、さらに「好みで挽き目を変える」といった一手間が加わることで、自分で淹れる楽しさに気がつく人もいるかもしれません。
豆のままなら冷凍することで長期間保存ができるのもメリットのひとつです。
豆のストックを気にして買い控える必要もなく、もしストックが増えても数ヶ月なら保存がきくので慌てて消費する必要もありません。
つねに数種類の豆があれば、その日の気分や食べ物とのペアリングで淹れる豆を替えたり、自分でブレンドに挑戦してみたりといった楽しみ方もできます。
豆を買った順番や焙煎日ばかり気にしていませんか? そんな悩みもコーヒーミルがあれば一発解決! どの豆をどの順番で飲んでもいいんです。
コーヒーミルは快適なコーヒーライフの必需品です。お家のコーヒーをもっと美味しく楽しみたい、という方は、まずは「手挽きミル」から始めてみませんか?