ポートランド

最近、オシャレ最先端の都市として注目を浴びている、アメリカはポートランドという都市を知っていますか?
上質で豊かな暮らしを求める、感度の高い住民が集まるポートランドでは、美味しいコーヒーも大事なカルチャーの一つとなっています。なぜこのポートランドに、コーヒーカルチャーが根付いたのか、調べてみました。

ポートランド・カルチャーの特徴

今や世界中から移住民が絶えないという人気の町アメリカ・ポートランド。元はオレゴンの片田舎だったこの町に人々が集まりだしたのは2000年代に入ってすぐのことでした。

当時アメリカではリーマンショックによってたくさんの人が経済的危機に侵され、以前までの「暮らしの豊かさ」についての価値観を見直す動きが起こりました。お金をたくさん持っているのが豊かさなのか、広い家に住み良い車に乗っているのが豊かさなのか、と。
価値観が揺らぐ中で、食べるものや住居など、身近な事柄を丁寧に選択しようという方向に考えた人々が集まったのが、アメリカ北西部オレゴンにあるポートランドという町でした。

ポートランドでコーヒーが浸透した日

コミュニケーションの場となるカフェ
90年代後半、今ではサードウェーブコーヒーの中心となったカフェの1つだとされる「スタンプタウン・コーヒー・ロースターズ」がポートランドのエースホテルに出店しました。
「地産地消」などのローカル精神が強いポートランドでは、原料を生産者から直で仕入れ、小規模なロースターで製造から販売までを行うというサードウェーブ・スタイルのスタンプタウンはすぐに受け入れられました。

数ドルを支払うだけでコミュニケーションの場となるカフェは、ポートランドのローカル精神にマッチしていたのだと言われます。
小規模な個人店を嗜好する文化も相まって、スタンプタウンの出店から15年後にはマイクロロースター(スタンプタウンのような小規模な自家焙煎ショップのこと)の数は市内だけで60以上まで増えたそうです。

ポートランドのローカルカフェ文化は根強く、観光スポットとしても話題になる現在でも地元民と観光客をつなぐハブになっています。

ポートランド・コーヒーカルチャーと日本

「コーヒーを提供するための場」ではなく「コミュニケーションの場」
カフェを「コーヒーを提供するための場」ではなく「コミュニケーションの場」としてとらえたこと、小規模な起業家を応援していこうという精神、そして少しのエコロジー。この3つによってポートランドのコーヒーカルチャーはここまで成長を遂げたと言えるでしょう。

ちなみに、ポートランドではマイクロロースター同士の"ヨコ"のつながりも大きく、焙煎方法や技術、生産者の話題をシェアして成り立っているそうです。

 

人と協調することで聖地にまで上り詰めたポートランドのコーヒーカルチャー。日本でも各地で個人のカフェやパン屋などが地元で受け入れられるケースが増えてきているので、どこかでポートランドのようなローカルコーヒー文化が芽生える可能性も大いにあるでしょう。

また日本でもカフェ内外のコミュニケーションが活発になると、こんなステキな文化が育めるのかもしれませんね。喫茶店という独自の貴重な文化があるのですから…。

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