今時のカフェでは、ラテを頼むと綺麗な模様が描かれていることは珍しくありません。写真をとってSNSにアップした経験がある人も多いのでは?
最近、オシャレコーヒーの代名詞とも言えるラテアートを自分でやってみたいという人が増えているそうです。そんな人のために今回は入門編、ラテアートの種類とコツをご紹介します。
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目次
ラテアートの種類とは
ラテアートはその名の通り、カフェラテの上にスチームしたミルクで絵を描くことですが、その中にも種類が存在することをご存知でしょうか。
ラテアートには大別して2つのタイプがあり、コンテストなどでは別部門として分けられることも多いです。それぞれの特徴を簡単にまとめてみます。
ラテアートの種類:フリーポア(Free Pour)
ラテボウルに落としたエスプレッソに、スチームドミルクを注ぐことだけで絵を描くのが「フリーポア」という手法です。新鮮な豆を使って正しい手順で抽出したエスプレッソには、「クレマ」という非常に細かな泡が立ちます。このクレマをキャンバスに、スチームドミルク(エスプレッソマシンのスチームノズルで泡立たせた牛乳)を浮かせることで白い模様を作り出します。
ラテアートの種類:エッチング(Etching)
エスプレッソにスチームドミルクのみ、ラテボウルとジャグのみで行うフリーポアと対照的に、ピック(爪楊枝などの尖った細い棒)やココアパウダーなどを使い、もっと自由に絵を描くのが「エッチング」という手法。
絵の自由度が非常に高いため、キャラクターや似顔絵を描くことができるバリスタもいるほど。
世界最高峰のラテアートコンテストである、ワールド・ラテアート・チャンピオンシップでもエッチングの手法は認められており、フリーポアよりもアートの側面がやや強い手法とも言えるでしょう。
自分でやってみたい! ラテアートのコツ入門編
ラテアートは、バリスタの卓越した技術が必要になる高度なもの。わかっちゃいるけど、自分で自宅でやってみたい……! という人もいるはず。そんな人たちのために、ラテアートのコツを少しだけご紹介します。別記事の家庭用エスプレッソマシンの選び方と注意点も参考に!
ラテアートのコツ:最初は強めにスチームしてみる
ラテアート初心者が陥りやすいミスが、ミルクが浮いてこないこと。これはミルクのスチーミングが足りなく、ミルクに含まれる空気が少ないために液面に浮いてこないことが原因です。特にパワー不足な家庭用のエスプレッソマシンをお使いの人が陥りやすいでしょう。
よく入門書などを読むと、「ラテはミルクを泡立たせすぎないこと!」「スチームノズルを液面に出しすぎないこと!」と書いてありますが、まずはエスプレッソにミルクが浮く感覚を経験することが大事。最初はカプチーノになってしまってもいいので、ほんの少しだけ強めにスチーミングしてみましょう。
ラテアートのコツ:"対流"を意識してみる
スチーミング時、ミルクに空気を含ませるとその空気は上面にのみ混ざっている状態になります。それをミルク全体に混ぜてあげるため、ノズルを深くまで沈ませてジャグの角にスチームを当て、ミルクに縦の対流を作る必要があります。
対流を作る角度や当てる場所は、ノズルとジャグの形状によっても異なるので、ミルクの液面をよく見、どの角度が一番"混ざっている"かを見極めてあげましょう。
ラテアートのコツ:おとなしくラテ用のカップを使う
ラテアートはエスプレッソとミルクの対流によって描くものですので、底が四角いマグカップではコントロールが難しいのです。ラテボウルを使ったら綺麗に浮いてきたという話もあるほどですので、おとなしくラテボウルを導入してみましょう。
おまけ:エスプレッソマシンなしでラテアートをしたい人は
エスプレッソマシンなんて持ってないけどラテアートしてみたいという人は、お家にある道具で気分だけ味わうことは可能です。厳密にはカフェラテでもカプチーノでもないのですが……
ミルクを沸騰する直前まで温めた後すぐに、クリーム状になるまで泡立て器でかき混ぜてしまいましょう。それをいつものコーヒーに浮かせて、爪楊枝やココアパウダー、チョコレートシロップ等で絵を書いてあげると完成。簡単にエッチングを楽しむことができます。気になる方はチャレンジしてみましょう。
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