朝の始まりや、仕事の合間、家事を終えた後など、人によってタイミングは様々。“コーヒー”と一言に言っても色々ありますよね。自分好みにミルクやシュガーを入れる人もいれば、ブラックコーヒーが好きという人もいるかと思います。

 

また、スターバックスやドトールといったカフェのオリジナルコーヒーを楽しむ人もいるのではないでしょうか。多くの種類があるコーヒーですが、特に人気なのは“カプチーノ”と“カフェラテ”です。

 

しかし……。
「どちらも、オーダーしたことはあるけど、はっきりとした違いが分からない……。」確かに、少し見た目も似ていますし、“なんとなく”オーダーしている人も多いはず。

 

今回はそんな2つのコーヒーの違いを見ていきましょう。名前の由来なんかも気になりますよね?

カプチーノとカフェラテの違い

ここでは、そんな素朴な疑問に答えていきます。

まずは、カプチーノとカフェラテの名前の由来から覚えていきましょう。

カプチーノってどういう意味?「修道士」と「泡」の関係が名前の由来?

カップの縁まで盛り上がったフォームミルクが特徴のカプチーノ。このフォルムが“カプチーノ”という名称の由来となっています。

 

いくつかの諸説があるのですが、カトリック教会の一つ“カプチン会”の「修道士」に見立てて名付けられたと言われています。修道士が身に付ける服のフード「cappuccio(カップッチョ)」にちなんだという説や、「エスプレッソがフォームミルクに包まれた様子」と「剃髪した修道士の髪型」が似ていることなども由来とされています。

カフェラテの名前の由来は単純明快!直訳すると……

エスプレッソにスチームミルクを注ぎ、表面に文字や模様などを描く「ラテ・アート」でお馴染みの“カフェラテ”。カフェラテはイタリア発祥の飲み物で、日本語に訳すと「コーヒーと牛乳」という意味になります。つまり、カフェラテとはコーヒーの中に牛乳を入れたものを指します。

 

ここで疑問が浮かびますよね。「コーヒーに牛乳を入れたものが“カフェラテ”なら、ブラック以外のコーヒーは全て“カフェラテ”になるのでは……?」

 

この疑問が『カプチーノとカフェラテの違い』の答えに繋がるのです。

カプチーノとカフェラテの違いはミルクにありました

カプチーノとカフェラテには共通点があります。

 

それは、“エスプレッソ”に“スチームミルク”を注いでいるという点です。「スチームミルク」とは蒸気でミルクを加熱したものなのですが、単純に“温まったミルク”というわけではありません。容器にミルクを入れてスチームすると、上部に『泡のミルク(フォームミルク)』が浮かび、下部に『熱されたミルク(スチームミルク)』が出来上がります。

 

この2つのミルクを使い分けることで、

 

「カプチーノ」や「カフェラテ」を作る事ができるのです。「カプチーノとカフェラテの違いはこれだ!」と断言したいのですが、どちらのレシピもカフェによって若干の違いがあり、明確な答えはないとされています。

 

しかし、多くのバリスタが挙げるカプチーノとカフェラテの原形は、

 

【カップにエスプレッソ、スチームミルクを注ぎ、最後にミルクフォームを加える】

 

というものです。この時、エスプレッソ30mlに対して、フォームミルクが1cm以上あるものを「カプチーノ」、1cm未満のものを「カフェラテ」としています。つまり、カプチーノとカフェラテの違いは「フォームミルクの分量」にあったのです。

風味を守る?カプチーノの泡の役割とは……

カップから溢れ出しそうな泡、カフェによっては泡の上にナッツやココアパウダーがトッピングされている“カプチーノ”。その可愛い見た目からオーダーする人も多いのですが、カプチーノの泡、“フォームミルク”には意味があるそうです。

 

コーヒーは空気に触れると風味が低下してしまいますが、フォームミルクを注ぐことで、泡が蓋の役割となり、風味を損なわずコーヒーを楽しむことができるということ。

楽しみ方色々!カプチーノとカフェラテの探求!

カプチーノはミルクの割合を調整すると、自分好みの口当たりに変えることが出来ます。フォームミルクの割合が多いものを『ドライ・カプチーノ』逆に、スチームミルクが多いものを『ウェット・カプチーノ』と言います。

 

カフェラテはバリエーションが豊富で、ミルクを使わず豆乳を使用した『ソイ・ラテ』やエスプレッソの代わりに抹茶を使用した『抹茶ラテ』などがあります。カプチーノやカフェラテに限らず、コーヒーは少し作り方を変えるだけでも大きな違いを楽しめます。

 

自分好みの煎れ方を見つけ、日々のブレイクタイムに彩りを持たせましょう。

 

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