街中のイルミネーションが、冷たい澄んだ空気にキラキラ映える季節がやってきました。これから年末年始にかけて、お友達やご家族で集まる機会なども増えますよね。
今回は、ホームパーティーなどを華やか演出できちゃう「マロウブルーティー」を使ったおもてなし術や、乾燥する季節に役立つハーブとしての働き、楽しみ方などについて解説していきましょう。
目次
「マロウブルー」はどんなハーブ?
アオイ科の「マロウブルー」は、鮮やかな青紫色のティーが楽しめることで有名なお花のハーブ。和名では「ウスベニアオイ」と呼ばれ、ティーにレモンなど酸を加えると一瞬で桜色へと変化する“サプラズティー”としても人気があります。
まるで夜明けの空のように幻想的に変化していくその様子から、フランスでは“夜明けのハーブティー”という名で親しまれています。
華やかさだけじゃない! 喉を守る「マロウブルーティー」
寒くなると、暖房の効いた暖かい室内は乾燥しますよね。空気の乾いた状態が続き、インフルエンザなど感染症が流行する時期でもあります。お部屋の加湿やこまめな水分補給、飴などで喉を潤し、ウィルスや細菌の侵入を防ぎたいところ。
トロリとした粘液性の成分を含んでいる「マロウブルーティー」。乾燥した空気から喉や粘膜をガードするティーとしても役立つのです。
「マロウブルーティー」のお味は?
あざやかなカラーとは裏腹に、お花のような酸味がかすかに感じられるだけの、ほぼ無味無臭に近い味。香りも控えめなので、シングルティーでというより、味のしっかりしたティーと組み合わせたブレンドティーとして楽しむほうがいいでしょう。
味を邪魔することがないので、紅茶やハーブティー、緑茶など、どんなティーとも合わせることができます。トロリとした粘液質は、ティーを柔らかでまろやかな風味に仕上げてくれます。
「マロウブルーティー」色変化のヒミツ
通常のハーブティーと同じように熱湯で抽出すると、鮮やかな色は早くに退色してしまいますが、ぬるめのお湯では青色、水出しティーでは鮮やかな紫色を長く楽しむことができます。
水質によっても色は変化し、食用の重曹などを加えてアルカリ性に傾けると明るい青色に、レモン汁などで酸性に傾ければ桜色になります。青紫色の色素成分は、ポリフェノールの一種アントシアニジンによるものです。
華やかウェルカムドリンク「マロウ水」
親しい友人や親族が集まるホームパーティーで、到着したゲストにまず差し出すウェルカムドリンク。来客の30分くらい前に、冷水の中へドライハーブの状態の「マロウブルー」のお花をいくつか入れておけば、水出しマロウ水の完成!
ハーブを濾しながらグラスに注げばオシャレに演出できちゃう。料理の味を邪魔しないので、お水代わりにさりげなく食卓に添えてもいいですね。華やかな紫色のカラーで、まず視覚から楽しんでもらうのはもちろん、ごちそうやお酒を楽しむ前に、胃の粘膜を優しくガードするためにも役立ちます。
サプライズ!色変化の演出「マロウ水」
カットレモンを用意しておき、会食の途中でサプライズタイム!レモン汁を加えて色変化を楽しむのもオススメ。特別な演出でパーティー気分を盛り上げてくれることでしょう。
ノンアルコールの「マロウ水」は、子どもから大人まで楽しむことができるのも嬉しいですよね。また、濃いめに抽出して冷ましたマロウ水に、ワインやハーブコーディアルを合わせれば、オシャレなカクテルに変身。
アルコールが苦手な女性にも飲みやすいドリンクのできあがりです。マロウ水を製氷皿に入れて氷にしておき、白ワインに浮かべて色変化を楽しんでみるのも素敵です。
いかがでしたか?ホームパーティーの演出に、乾燥の季節に喉まろやかティーとしても活躍する「マロウブルー」。鮮やかなカラーで元気をもらって気分UP!パーティーシーズンを楽しく!忙しい年末を乗り切りましょう。
注意事項
※既往症のある方、お薬を服用されている方の飲用については、医師の指示にしたがってください。
※体質や体調、利用法によっては健康を損ねる場合もあります。十分ご注意のうえ、自己責任で飲用してください。
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