春のムズムズケアにおすすめのハーブ「ネトル」

冬から春へ、暦の上での季節の変わり目、立春。寒いなかでも少しずつ日照時間が伸び、だんだん春の足音が近づいてきます。春は気持ちのよい季節ではあるものの、ムズムズと不快な時期だという方も多いのではないでしょうか。

 

今回は、アレルギーケアに役立つハーブ『ネトル』について。どんな植物なのか? 手軽に取り入れるための具体的なアイデアなどについてご紹介していきましょう。

『ネトル』とはどんなハーブ?【効果・効能は?】

ハーブ「ネトル」

イラクサ科の多年草『ネトル』。ユーラシア大陸原産のこのハーブは、世界各地に自生しています。茎や葉に至るまで草全体が細かい刺毛で覆われているのが特徴。この毛がいったん皮膚に刺さると、簡単には治らないほど痛みますが、乾燥したドライハーブティーからは、刺激を感じることはありません。

 

一般的なティーに主に用いられるのは葉の部分。若草のような風味で、口当たりはまろやか、シングルティーとしてそのまま楽しむことができます。

ワクチンのような働きが?

『ネトル』を覆う細かい刺毛に含まれる成分のひとつに、なんとヒスタミンが。微量のヒスタミンを少しずつ体に取り入れて抵抗性を高める……いわゆるワクチンのような働きを期待することができます。不快な状態を感じはじめるしばらく前から、早めにはじめるのがよいでしょう。

老廃物もスッキリ! 血液をキレイに!

春先は急な気温の上昇により、冬の間滞りがちだった体内の老廃物が、活発化した代謝によって、体中を巡りやすくなる時期。カリウムやクエルセチンなどのフラボノイドを含む『ネトル』は、利尿の働きにも優れているので、体内の老廃物の排泄を助けます。また、鉄分や鉄の吸収を高めるビタミンC、葉酸やクロロフィルも豊富。血液をキレイにする浄化の働きと、造血に役立つハーブなのですね。

 

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すぐにはじめられる!『ネトル』の日常使いアイデア

花粉症の改善や血液をサラサラにしてくれたり老廃物を体外に排出してうれるので体質改善にも役立つ『ネトル』。では、どのように活用できるのでしょうか?

ここでは簡単に始められるネトルの取り入れ方をご紹介したいと思います。

その1:『ネトル』ティーをいつもの日本茶に

いつもの緑茶にネトルを

ネトルティーをそのままシングルティーとして、またはいつものお茶と合わせてブレンドティーとしても。『緑茶やほうじ茶+ネトル』のブレンドは、渋さが和らいだまろやかなテイストに。

日常的に慣れ親しんでいるお茶に加えてしまえば、抵抗なく自然に取り入れられるでしょう。

その2:『ネトル』のハーブチンキでお手軽に

ネトルのハーブチンキ

ハーブをアルコールに浸して成分を抽出させた、ハーブチンキ。長期保存が可能で、一度作ってしまえば重宝します。お湯やティーなどのドリンク類に、数滴垂らすだけという手軽さ。思いついたとき、すぐに取り入れられます。

ネトルハーブチンキの作り方

 

材料
ネトル(ドライハーブ)  5g
ウォッカ(40度以上) 100cc

 

つくりかた

  1. 煮沸消毒した空き瓶に、ネトルを入れる。
  2. 1にウォッカを注ぎ、しっかり蓋をしめる。
  3. 1日1回以上、瓶を上下に振り、中身をよく混ぜ合わせながら、2週間浸す。
  4. 2週間経過したのち、茶漉しなどを使ってハーブを漉し、遮光瓶など保存容器に移しかえて、冷暗所にて保管する。

 

※長期間保存する場合は、冷蔵庫にて保管してください。
※ハーブチンキはアルコールのため、使用量にご注意ください。
※お子様に与える場合は、アルコール分を蒸発させてからお使いください。

その3:『ネトル』のハーブパウダーを食卓へ

ドライハーブを粉砕して粉状にした『ネトルパウダー』。お抹茶のような感覚で使えます。温かいティーにそのまま少量加えるほか、塩と合わせて『ハーブソルト』に。

天ぷらなどの揚げ物や茹でた温野菜などにパラパラ、食事にも気軽に取り入れられて便利です。

 

『ネトルティー』はどれくらい飲めばいい?

1杯分(ティーカップ1杯)のドライハーブの量は、ティースプーン山盛り1杯、または茶さじ1杯程度。

ハーブティーを普通のお茶のように多飲するのは、消化器系に負担がかかる可能性があり、オススメできません。様子をみながら1日1杯からはじめ、多くても2〜3杯まで、食後の一杯程度にとどめておくほうがよいでしょう。

 

今年の春は早めのハーブケア!『ネトル』を日常に少しずつ上手に取り入れて、ムズムズ不快な季節を気持ちよく過ごせるといいですね!

 

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注意事項
※ハーブを使ったホームケアは、治療やお薬の代わりではありません。既往症のある方、お薬を服用されている方の飲用については、医師の指示にしたがってください。
※体質や体調、利用法によっては健康を損ねる場合もあります。十分ご注意のうえ、自己責任で飲用してください。

 

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