コーヒー豆を選ぶとき、種類が多くて迷う方も多いでしょう。また、種類だけでなく酸味・コク・香りとそれぞれの特徴もさまざま。
このように多種多様なコーヒー豆ですが、豆の違いや特徴を知っていればコーヒーショップで迷うことなく購入できますね。
今回は、色々な種類や特徴を持ったコーヒー豆についてご説明します。
関連記事:コーヒー初心者が味を知る ~味覚・焙煎・豆の種類による違いとは?~
目次
コーヒーの三大原種の産地とその特徴
コーヒー豆は大きく分けて3種類の原種に分かれます。それぞれの豆に合った海抜や、高地もしくは平地・低地で育てられているそう。
3種類の原種についての詳細はこのようになっています。
アラビカ種
・原産はブラジル・コロンビア・エチオピアなど
・高温多湿・霧や乾燥にも弱い品種なため、高地での栽培が向いており、標高1,000~2,000mの高地で育てられる
・発芽から収穫できるまで5~6年かかり、デリケートな品質なため扱いにくい品種ではありますが、日本で使われているコーヒー豆のほとんどはこの品種
ロブスタ種
・ロブスタ種は病気や害虫にも強く、低地でも栽培できる比較的丈夫な品種
・価格もアラビカ種より安価で、おもに缶コーヒーやインスタントコーヒーの原材料に使われることが多い
・ロブスタ種はストレートでは飲みにくく、ブレンドコーヒーを作る際にアラビカ種を引き立てる用途で使われる
リベリカ種
・19世紀の終わりごろに発見されたこの豆は、アフリカのリベリアが原産地
・平地でも栽培できて、気温や湿度などに強い品種。コーヒーチェリー(コーヒーの実)が育つまで時間がかかり、木の高さがあるだめ収穫に手間がかかるなどの理由で生産性が低い。ヨーロッパでの消費が多いので日本ではほとんど見かけない品種
コーヒー豆の焙煎が味を大きく左右する
コーヒーの味を決めるポイントは豆本来の味だけではありません。もともとの豆の持ち味を上手に活かした焙煎が豆の味を左右するのです。
一般的に焙煎が浅いほど、酸味が強いコーヒー豆になり、深く煎るほど苦味が増します。
詳しい焙煎とその味の違いはこのようになっています。
浅煎り
・ライトロースト:ほんのり焦げ目がついた状態ですが香りやコクはまだついていません
・シナモンロースト:一般的な浅煎りを指すことが多く、ライトローストに比べ青臭さが抑えられる
中煎り
・ミディアムロースト:やや褐色でアメリカンタイプの味わい
・ハイロースト:ミディアムより若干深い煎り方で、カフェや家庭用の豆に多い煎り方
深煎り
・シティロースト:こちらもカフェや家庭向き。近年ではエスプレッソにも使われるタイプ
・フルシティロースト:アイスコーヒー用に使われることが多い。また、エスプレッソにもOK
・フレンチロースト:強い苦みと香りが特徴で、カフェオレやウインナーコーヒーなどに使われる
・イタリアンロースト:色は極めて黒く、エスプレッソやカプチーノ向けの煎り方
お店ごとに焙煎方法が違うので同じ銘柄の豆でも味わいが違うと感じることがあるでしょう。豆本来の味を上手に引き出しつつ、自分の好みに合う焙煎をしているお店を探すのがベストではないでしょうか。
関連記事:【コーヒーの味の表現】『フルボディ』『ミディアムボディ』『ライトボディ』とは?
酸味・コク・香りで選ぶならおすすめはこのコーヒー
コーヒーによって酸味・コク・香りはさまざま。
それぞれの特徴が強く出ているコーヒーをおおまかに分けてみました。
酸味で選ぶならこのコーヒー
コーヒーならではの酸味を楽しみたいならこのコーヒーがおススメ。
・キリマンジャロ:キレの良い酸味と甘酸っぱい香りが特徴
・グアマテラ:すっきりした酸味と花のような香りのコーヒー
・ハワイコナ:ハワイ産のコナは爽やかさのほか、コクもある
深いコクを楽しみたい方におススメ
よくいわれる「コク」とは苦みや酸味などがしっかりと感じられることを指しています。しっかりとした味わいのコーヒーはこちら。
・イタリアンロースト:しっかりとした飲みごたえのブレンド
・マンデリンブレンド:強いボディを感じるコーヒー。個性ある味が好みの方におススメ
香り高いコーヒーが飲みたくなったらこの銘柄
・モカマタリ:花のような香りと味わいが特徴
・ブラジル:ソフトな中にもカカオを彷彿させる香り
コーヒーの持つ酸味・コク・香りなどの特徴をまとめてみましたが、好みのコーヒー豆は見つかりましたか?
どのコーヒー豆も魅力的なので、その日の気分で豆を選んで楽しむのもいいかもしれませんね。