スターバックス(以下、スタバ)が、海洋汚染の観点から使い捨てストロー使用を終了することを発表しました。その流れもあり、従来の使い捨てストローの素材を別の素材に転換したストローが注目されています。

 

今回は、今後ストローの素材として使われる、注目の素材について紹介していきましょう。

 

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使い捨てストローが撤廃された背景と影響

 

日本でも人気のスタバは、世界に2万8000店舗あるコーヒーショップ(※2018年7月時点)です。フラペチーノなどの冷たいドリンクの売上の割合が多いこと、店舗数も多いこともあってか、年間で10億本のプラスチック製の使い捨てストローが消費されています。

 

この大量消費の状態が続くと、ウミガメなどの海洋生物にダメージを与え、海洋汚染がますます進行します。そのため、スタバでは使い捨てのストローを2020年までに全世界の店舗で扱いをやめることを決定しました。

 

その後、シカゴの球場でもプラスチック製のストローの提供を廃止。米国系の航空会社もプラスチック製のマドラーの使用を停止することを決定しています。

 

スタバの使い捨てのプラスチック製ストローの廃止決定がきっかけで、欧米を中心にストローを廃止する動きや、新素材や代替グッズの選定が始まっています。日本でも環境省がプラスチック素材から植物由来のバイオプラスチックに切り替えをした企業に対し、補助金の制度をスタートする予定もあるようです。

使い捨てプラスチック製に替わる、注目の3つの素材について

使い捨てストローの代わりに素材を使ったストローも販売されています。その中でも紙製・木製・ステンレス製の3つ素材についてピックアップします。

紙製ストロー

紙製のストローは、すでに雑貨店や100均でも販売されています。

 

ストライプや何色もの色が使われているデザインもあり、パーティシーンで「インスタ映え」するストローもあります。

木製ストロー

見た目がスティック状の、スナック菓子を彷彿させるストローです。何度も使えるよう、頑丈な作りが特徴です。また、市販品には専用のクリーナーブラシ付きで販売されていることも。

 

実際に使われている素材は、木材もあれば竹材もあります。

 

太い割には、意外と穴が小さい木製ストロー。

国内では、都内のホテルで国産の間伐材を使ったストローが導入されています。今後、国内外でも木製のストローを見かける機会が多くなることでしょう。

ステンレスストロー

ステンレスは、ボールやカトラリーなどキッチングッズでもよく使われる素材です。ストローの素材としても使われており、ストレートタイプや曲がったタイプなどいくつかの種類があります。

 

木製のストローと同様、専用のクリーナーブラシがついているので、茶渋などもキレイに取れるのがポイントです。

【実際にチェック】エコに優しい注目の素材のストローの機能性と使いやすさ

紙製・木製・ステンレス製の3つの素材のストローを使うとなると気になるのが、機能性。

 

そこで、3つの素材の気になることについてチェックしてみました。

耐久性と吸水性のチェック

向かって左が紙製、右が木製のストローです。

一般的に紙製・木製のプロダクトは、吸水性が高い性質があります。飲み物の中にストローを入れても飲みやすさは従来のストローと変わりがないかチェックしてみました。
※このチェックでは、ステンレスは対象外

 

【チェック方法】
約15分間、飲み物を入れたそれぞれのグラスに紙製・木製の2種ストローを入れる。

 

【結果】
紙製:ふやけてしまい、曲がってしまった

・木製:耐久性は良いが、浸している間に水分を多く吸い上げたこともあり、ストロー本体が重たくなった

紙製のストローは15分、浸すだけで、フニャフニャになります。

使い勝手の良さをチェック

耐久性や使いやすさを考えると、速乾性も備わっているステンレス製は使い勝手も比較的優れていることがわかりました。

 

その一方、今回の商品チェックでは、紙製または木製ストローが水分を必要以上に吸い込んでしまうことがわかりました。木製ストローは、乾くのに時間を要します。

 

また、グラスの中にこの2つのストローを放置してしまうと、吸水性の影響もあり、飲み心地もイマイチです。特に野菜や果物の固形が少し残るジュース類のストローとして使うには、あまりおすすめできません。

あらゆるシーンで活躍できるストローが続々ラインナップ

使い捨てタイプのプラスチック製は、海洋生物へのダメージを与えていたこともあり、スタバなどでは使い捨てのストローを使わないことを決定。ほかの飲食店でもその動きが始まっています。

 

この影響もあってか紙製・木製などの素材作られたストローがクローズアップ。ECサイトでは、シリコン製や携帯ケースが入ったグッズも販売しています。

 

現時点ではストローの耐久性や吸水性などの課題はありますが、今後もエコで使いやすいストローが数々リリースされることでしょう。

 

みなさんも、エコにつながる素材のストローをチェックしてみてはいかがでしょうか。

 

参考サイト
スタバ、プラスチック製ストローを廃止 2020年までに| BBCニュース
相次ぐ『脱プラ製ストロー』は追い風か?代替素材バイオプラスチックのメーカーに聞いた|FNN プライムオンライン
Wood Straw Project(ウッドストロープロジェクト)世界初「木材ストロー」のご案内 |ザ・キャピトルホテル 東急

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