コーヒーをドリップ式で淹れる人は「コーヒー豆」と「コーヒーの挽豆」のどちらかを購入するかと思います。
挽豆はその名の通り“挽く”という工程を経ているので手間が掛かりません。それに対してコーヒー豆を単体で購入した場合は当然、自分で挽かなければいけません。
“手間”を考えれば挽豆の方がいいのでは? と思うかもしれませんが“味”を考えた場合は「豆のまま」で購入することをおすすめします。
“豆”と“挽豆”――このふたつはどのような違いがあるのでしょうか。また、手軽なインスタントコーヒーの粉は「コーヒー豆」とは違った特徴を持っています。
ここでは「豆」、「挽豆」、「インスタントコーヒーの粉」をそれぞれ解説!
コーヒー豆と挽豆は、品質や賞味期限に違いがあり!
コーヒー豆の元となるコーヒーチェリーは収穫されるとパーチメント、シルバースキンという皮が除去され洗浄後に乾燥されます。ここまで加工されたものが“生豆”と呼ばれるものです。
生豆は「乾燥」という工程を経ているので、しっかり管理すれば2年以上は保存できると言われています。ですが、生豆は「焙煎」されることで賞味期限が約2~3週間と一気に縮まります。さらに焙煎した豆を挽くと賞味期限は約1週間ほどになるのです。
参考:コーヒー豆は生鮮食品!? 意外と知らないベストな飲み頃と保存方法とは
つまり、コーヒー豆は「加工されるほど酸化が早まる」ということとです。挽豆は確かに豆を挽かなくてもいいので手間は掛かりませんが、本来のコーヒーを味わえているのかの判断は難しいと思います。
例えば豆を挽いてから長い時間が経ってしまったコーヒーは香りや味が低下してしまうのですが、量販店などで売られている挽豆には「豆を挽いた日」や「焙煎日」が明記されていないものがほとんどです。
挽きたてのコーヒー豆を購入するのであれば、コーヒー専門店などで“その場で挽いてもらう”ようにしましょう。また、コーヒー豆を自分で挽く人におすすめなのは焙煎日が明記されていて、しかも焙煎したての豆が届く『珈琲特急便』があります。
抽出したコーヒーを乾燥させ粉末状にした、インスタントコーヒー!
お湯を注ぐだけで作れるインスタントコーヒーの粉は一体どのようなものなのでしょうか。
コーヒー豆や挽豆は加工されているにせよ「コーヒー豆」そのものです。ですがインスタントコーヒーは一度、抽出したコーヒーを乾燥させ粉末状にしたものになります。
インスタントコーヒーの粉は一度抽出しているわけですから、コーヒーの香りや風味が劣化していることが多く、本来のコーヒーの味には若干劣ります。
ですが、先述したようにインスタントコーヒーは抽出したコーヒーを「乾燥」させているため、水分量が少なく賞味期限が長いという特徴を持っています。
開封前ですと3~4年以上保存でき、開封後でも1ヶ月は日持ちすると言われています。
コーヒーの保存方法、3原則とは?
「コーヒー豆」、「挽豆」、「インスタントコーヒーの粉」どのコーヒーも保存方法を守らなければすぐに味が劣化してしまいます。
コーヒー豆の保存の3原則は「水気の無い場所」、「密閉された容器」、「直射日光を避ける」ということです。
また、購入する際は保存期間内に飲みきれる量に留めるようにして下さい。“酸化の進んだコーヒー”と“品質の保たれたコーヒー”の味には雲泥の差があります。いつでも美味しいコーヒーを飲めるよう保存方法を守り「コーヒー豆」、「挽豆」、「インスタントコーヒー豆」の特性を覚えましょう。