約1ヶ月前にさかのぼってしまいますが、ちょっとバリ島に遊びにいってきました。
滞在期間中にインドネシアのコーヒー農園を独自にツアーしてきたので報告。
前回のコーヒーマスターへの道のコラム「バリ名産!魅惑と幻のルアック・コーヒーを求めて」での続編です。
ご存知の人も多いと思いますがインドネシアではコーヒーが盛んに生産されています。インドネシアのコーヒーで有名なのはマンデリンらしい。
有名なスターバックスのコーヒー農園がインドネシアにあるという噂もあったりしますよね。
南国のビールは美味〜バリ島はインドネシアの島のひとつです。
私、「初バリ島! 南国大好き! ビーチ! 海〜」 と浮かれつつ仕事も忘れちゃイカンと5日間の滞在の中で絶対にコーヒー農園に行くんだと心に決めておりました。
バリ島ではルアック・コーヒーが有名
前回の記事では
コーヒーの原産国では現地の住民が、コーヒーを飲む文化があまりなく、ほとんどが海外に輸出されているそう。
って話しましたが、インドネシアの現地の人に話を聞いたら、これはインドネシアでは、真っ赤な嘘だったようで、1日に数杯を飲んだりと国内消費量も多いとのこと。ごめんなさい。
ほうほう、それじゃ結構、美味しいコーヒーが提供されてるのかなぁ〜と思って、高級ホテル(5つ星)のコーヒーをいただいても、ん?なんか美味しくない。。。香りがあまりなく、ひたすら苦い印象。。。
ここのコーヒーがイマイチなのかしらと、他の街中の店でも飲んだんですが、どれもこれも同じ感じで焙煎が深くて、とても苦味が強かった気がします。たぶん出来の良い良品は貿易で利益になるので海外に輸出されてるのかな。
とはいえ、お土産ではコーヒーが陳列されていますし、バリ島はルアック・コーヒーが兎にも角にも有名、原産地。このルアック・コーヒーは、ひと際風変わりなコーヒーというのは前回、ご紹介したましたが、この機会に本物の「コーヒーの木」を見るチャンスなので気持ちが弾みます。
どこにあるの? コーヒー農園
私が宿泊した地域は、ヌサドゥア地区と呼ばれる地域、バリでいうと南の端っこ。どうやらコーヒー農園は、かなり北部で標高が高いど田舎にあるらしい。
初バリで念密に下調べをしたわけじゃなかったので、いろいろと現地の人に聞いていくしかなく、辿々しい下手な英語と、ここぞとばかりのスマホ翻訳機能を駆使して何とか情報収集。
……で、2日目まるまる空けて現地のガイドを雇いました。
ガイドさんに、
私「すみませ〜〜ん。コーヒー農園連れってください」
ガイド「いいですよ〜〜。知ってます。」
何ともあっさりと回答してくれました。
ワクワクしながら車を走らせること約2時間。場所は、バリの森林地帯が広がるウブドを抜けてさらに30分くらい走らせたところ、キンマタニー地区の方まで向かい、どんどん都会から離れてバリの観光地とは違った風景が広がります。
ガイド「着きましたよ〜」
(え? え? 本当に、ここは農園なの?)
大きなジャコウ猫と思われる看板が大きく目の前に突っ立ていますが……。
どうも観光用のコーヒー農園だろうなっていう予感が漂います。でもここまで来て、文句も言えず、これじゃないとも、はっきりと言えず、とにかく中に入ってみることに。
そこには、なんとも、そこそこ流暢な日本語を話す女性が案内役が登場。しかも民族衣装。
これって観光地、確定だな、と確信。
ガイドさんもビジネスだし仕方ないよなぁ〜と少しがっかりしましたが、初めてなんだから、こんなもん、と気を取り直して続行。
「あ、普通にあった」。
初めて見るコーヒーのチェリーに少し興奮。
こちらのコーヒーの木の高さは、約2mくらい、木としてはそこまで大きくない感じ。写真のコーヒーチェリーの実は、まだ赤くなっていないのですが、これが次第に赤くなって熟したら収穫です。1本の木から2キロくらい取れるそう。
観光地のコーヒー農園とジャコウ猫
次に案内してくれたのがバリのルアックコーヒーの農園見学なので、当然、猫ちゃんがいました。
ジャコウネコです。猫っていうより、なんか狸っぽいな、こちらでは、約5匹くらいのジャコウネコが檻の中で飼われていました。
世間ではジャコウネコを野生ではなく檻の中で飼育して、コーヒーの実を食べさせるという生産方法に疑問視する声もあるみたい。しかも夜行性らしく、ほとんど寝てました。
敷地内は、広くて中で座って軽いカフェスペースがあり、利きコーヒーを楽しめます。
小さな約20ccくらいのグラスビンに注がれたコーヒーとなぜか紅茶も一緒に20種類を無料で出してくれました。
コーヒー数種の自称フレーバーコーヒーというのもテイスティングして、「おい!」 と突っ込みたくなるような代物で苦笑い。砂糖の味しかしない〜。
どれも全部甘いのなんのって!! 正直、美味しくありません!!
(ちなみにコーヒー農園に着いてからエントランスもここまで、一切お金を払っていません。)
インドネシアの国民は甘党らしく緑茶まで甘いそう。
コーヒーには、オスとメスの豆??
写真がなくて残念で仕方ないのだが、(諸事情によって紛失……)
女性の案内役との会話が、もうなんだかおかしくて、おかしくて。
「コーヒーには、オスとメスの豆があって、ピーべリーという豆はオスなんです。数が少ないから希少価値があり高いんです」と私に説明してくる。
心の中で、(嘘だ嘘だ〜) と思いながら空気も壊したくないので、とりあえず失笑気味の私。
ちなみにピーべリーという豆は実際に存在しますが、オスとかメスかじゃありません。豆にオスもメスもないはず。
(この説明、観光客すべての人に言ってるのかな? )
1時間ちょっといて、「なんかやっぱり不完全燃焼だなっ」と思った私は、ガイドに結局、私がみたいのはココじゃないと帰りには言ってしまい新たな農園を探すことに。
でも観光地のコーヒー農園も最初から、そういう目線でみれば楽しいし振り返ると、あれはあれで、良い思い出です。面白かったしね。
次回の後編では、道のりさらに、ここから3時間かけて、聞き込みして探した小さな潰れかけの農園のお話です。