「鳥の糞に混じってたコーヒー豆で淹れました」

そう言われてコーヒーを出されたら「罰ゲームかな?」と思ってしまうかもしれませんが、実は鳥の糞から取り出したコーヒー豆は高級豆として扱われています。
ですが、鳥ならなんでもいいわけではありません。「カラスの糞から……」などと言われたら間違いなく罰ゲームです。高級豆とされているのは、“ジャクー”という鳥の糞から取り出されたものだけです。まずはジャクーという鳥から紹介していきます。

ジャクーの生態とジャクーコーヒーが出来るまで


ジャクーはホウカンチョウ科の鳥でキジの仲間にあたります。主に熱帯雨林といった温暖な地域に生息しており、食性は植物中心ですが動物を捕食することもあります。

ブラジルのカモシム・オーガニック農園ではジャクーをコーヒーの木の近くで飼育し、コーヒーチェリーを食べさせ、糞からコーヒーの豆を採取します。採取したコーヒー豆のパーチメントとシルバースキンを剥いて洗浄したものが「ジャクーコーヒー」と言われるものです。

糞から採取するコーヒー豆

ジャクーコーヒーを発案したのはカモシム・オーガニック農園なのですが“糞からコーヒー豆を採取する”という手法にはヒントがありました。それは「コピ・ルアク」です。コピ・ルアクとは主にインドネシアに生息するジャコウネコの糞から採取したコーヒー豆です。独特の香りとコクのある味わいで人気がありますが、産出量が少なく高値で取引されています。ジャクーコーヒーはこのコピ・ルアクをヒントに作られたものです。

ジャクーコーヒーの味わいはどこから?

ジャクーコーヒーはコピ・ルアクのように独特の香りがありますが、味わいは大変すっきりしたものです。なぜ、ジャクーの糞から採取されたコーヒー豆は味わいを変えるのでしょうか? これには2つの理由がありました。

  • ジャクーは良質なコーヒーチェリーだけを選んで食べる
  • ジャクーの腸内はコーヒーチェリーをほどよく消化・発酵させる

コピ・ルアクと大きく違うのは、体内にコーヒーチェリーが留まる時間です。ジャクーはコーヒーチェリーを食べた後、約1時間ほどで排泄します。この短時間の消化が過度な発酵を抑え、すっきりとした味わいになるのです。

驚くべき希少価値! ジャクーコーヒーの相場とは?

ジャクーはニワトリほどの大きさなので、排泄量も数十グラムほど。その糞から採取できるコーヒー豆は、ほんの数グラムですよね。つまり、物凄い希少価値の付いているコーヒー豆で100gあたり約5000円ほどで販売しているところが多いようです。スペシャリティコーヒーよりも高価ですが、独特の香りと話の種に一度味わってみるのもいいかもしれませんね。

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