「おしゃれなところで働きたい」「コーヒーの淹れ方を覚えたい!」「カフェが好き」
カフェは人気のバイト先のひとつ。話題の店舗では、倍率もなかなかに高くなることも……。
そんなカフェバイトですが、憧れやおしゃれなイメージだけでなく、リアルな面が気になるという人も、少なくないのではないでしょうか。
せっかくバイトするなら、後悔なく自分に合ったバイトを選びたいですよね。
店舗の形態やコンセプト、立地・客層などによっても大きく異なりますが、基本的な情報を知っておくことで、仕事への心構えができるはず。
この記事では、チェーン店と個人経営のカフェ合計4店舗の勤務経験を元に、カフェバイトの主な仕事内容とメリット・デメリットをご紹介します。
ぜひカフェバイト選びの参考にしていただければ幸いです!
目次
カフェバイトの主な仕事内容とは?
まずはカフェバイトの主な仕事内容からご紹介します。
大型のカフェだと採用の段階ではっきりと業務分担されていることもありますが、基本的にはお店に関わる業務全般に携わるケースが多いです。
社員とバイトによって業務差はありますが、幅広くカフェの業務に関わることができる店舗が多いでしょう。
それでは、詳細な仕事内容を見ていきましょう。
接客
基本となる仕事内容はやはり「接客」です。
来店したお客様への挨拶や、オーダー・商品の提供にお会計、退店時の挨拶。来店から退店まで、多様な接客があります。
カウンター越しのセルフサービスのカフェと、客席までスタッフが対応するフルサービスのカフェで、接客の範囲に差があります。
接客のスタイルもフレンドリーな接客から、かしこまった丁寧な接客まで、店舗ごとに大きく異なるので、勤務を検討する際はスタッフの接客の様子をチェックすることをおすすめします!
ドリンク・フード調理
カフェバイトで楽しみにしている方も多いであろう、ドリンクやフードの調理。言うまでもありませんが、店舗が提供するメニューによってその業務内容は大きく異なります。
一口にカフェと言っても、メインで取り扱っているドリンクはお店によってまちまち。ドリップコーヒーなのか、エスプレッソドリンクなのか、はたまたスムージーなのか。
ドリップでもマシーンを用いる店舗もあれば、ハンドドリップの店舗もあります。
エスプレッソドリンクを扱う店舗でも、一杯一杯手作りでラテアートに力を入れている店舗もあれば、オートマシーンで自動作成する店舗もあります。
フードに関しても同様で、店舗ごとに内容が大きく異なります。
軽食を提供する場合、ホールスタッフが兼任している店舗もありますが、フルサービスのカフェで手の込んだ料理を提供している場合、キッチンスタッフとホールスタッフがはっきり住み分けされていることもあります。
ドリンク・フード調理に関しては、自分の理想と、店舗の提供内容をしっかりすり合わせることが大切です!
清掃・洗い物
店舗の清掃や洗い物は、毎日必ずあると思っていて良いでしょう。
とくに「クローズ」と呼ばれる閉店時間までの営業と翌日の営業に備えた清掃や片付けを含む時間帯に勤務の場合、清掃や洗い物、各種機器のメンテナンスの作業が発生するケースが多いです。
清掃方法や洗い物にもマニュアルがあり細かく手順が指定されている店舗もあれば、「綺麗になればOK」というざっくりとっした店舗もあります。
大型店舗の場合、清掃だけでも結構な重労働です。体育会系の男の子は重宝される場面のひとつです!
発注
店舗で使用する資材や食材を、必要な日に必要数揃うように手配する業務です。この発注業務も、アルバイトに任せる店舗が多数あります。
ある程度の売り上げや適材把握ができないと難しい業務になりますが、店舗経営の全体像に関われるチャンスでもあります。
大型チェーン店の場合、発注に関してもマニュアルが定められており、一定期間きちんと勤務を重ねれば任せてもらえるケースが多いです。
POPやメニュー表作成
店舗に掲示されているおすすめドリンク・フードのPOPや、日替わりのチョークボードを作成します(この業務が全くない店舗もあります。)
ランチメニューが日替わりの店舗では、毎朝オープン前にメニューを手書きしていました。
最近では、InstagramやFacebookなど、SNSに力を入れる店舗も少なくありません。撮影や投稿業務を任されることもあるでしょう。
こんなところが最高!カフェバイトのメリット
続いて、カフェバイトのメリットをご紹介します。想像通りのメリットもあれば、実際に働いてみて想像以上のものも少なくありませんでした。
もちろん、向き不向きが人によってあると思います。ひとつの経験談として参考にし、ご自身と照らし合わせていただければ幸いです。
コーヒー好きにはもってこい!コーヒーをたくさん楽しめる
まずはなんと言っても、コーヒーに触れる機会が多いことです(紅茶メインのお店だと紅茶、ジュースのお店ならジュースに対象が差し変わります。メイン商材のチェックは必須です!)
コーヒー豆についての知識や、コーヒーの淹れ方、抽出器具について、自ら知らないことには接客ができないこともあり、身につけざるを得ないと言えるでしょう。
それに付随して、コーヒーをたくさん試飲できる店舗がほとんどです。店舗にあるラインナップ・新商品、自分が淹れたコーヒーの味見、店舗で開催される勉強会など、とにかくコーヒーを口にする機会がたくさんあります。
また、カフェというコーヒー好きが多い環境なこともあり、スタッフやお客さんからお土産としてコーヒー豆を頂くことも多かったです。
もちろん店舗にはコーヒー関連の機器が揃っているので、コーヒーを楽しめる環境が充実していることが一番のメリットなのではないでしょうか。
カフェは出会いの宝庫。たくさんの人と知り合える
カフェには日々たくさんの人が訪れます。そのお客さんとの出会いも、カフェバイトのメリットのひとつです。
常連さんと友達のように親しい仲になることもあれば、毎朝散歩で寄ってくれる犬がなついてくれることもありました。
立地によっては一見さんがほとんどの店舗もあるかと思いますが、それも一期一会の人との出会い。
たくさんの人と出会い多様な価値観を楽しみたいのか、小さなコミュニティでじっくり少数と関係を築きたいのか、自分のタイプと合わせて店舗を選ぶことで、理想の関係が得られるかもしれません。
また、どのバイトでも同じことかもしれませんが、一緒に働くスタッフとの出会いもあります。カフェが好きという共通項を持つ人と出会えることは、カフェバイトの大きなメリットでしょう。
その後の仕事や人生経験に活かせる、ホスピタリティが身につく
カフェにはたくさんの人が訪れると同時に、それぞれがカフェに求める内容も多種多様です。
ただコーヒーを飲みたいがために買って帰る人もいれば、ゆっくり過ごす場所を求めている人もいる。店員とのコミュニケーションが好きな人もいれば、できるだけ一人で静に過ごしたい人もいる。
そのニーズを察しながらカフェで勤務することで、自然とホスピタリティが身につくこともカフェバイトのメリットです。
また、カフェでの勤務はスタッフ同士のチームプレーが大切。お互いに働きやすいように心配りする習慣も、その後の仕事や人との関わりにおいて役立ってくれることと思います。
その後の仕事のスタイルや自分の好みに近いコンセプトを持つ店舗を選ぶことで、よりメリットを実感できるはずです!
辛いこともそれなりにある。カフェバイトのデメリット
メリットを先にご紹介しましたが、もちろんデメリットもあります。このデメリットが引き金となり辞めてしまう人もいました。
自分が大切にするものや現状と照らし合わせて、じっくり検討してみてください。
手が荒れる
とくに秋から冬にかけて切実な問題が、手荒れです。
食品を取り扱うので、手洗いがかかせません。加えて、洗い物や掃除・機器の洗浄など、水仕事が多いのです。
そして、手を消毒するアルコールも乾燥を助長してしまいます。勤務中にハンドクリームを塗るわけにもいかず、冬はささくれやひび割れが日常茶飯事です。
手荒れの悪化で指先が出血してしまい、冬の間シフトを減らした同僚もいました……結構切実な問題です。
肌が弱い人は少し辛いかもしれません。
バイト先付近ではプライベートでも気が抜けない
近所にお住まいの方や、職場が近隣の方が店舗の常連になってくれるケースが多く、お店の外でもお客さんとよく出くわします。
全く気にならない人もいるかと思いますが、プライベートを知られたくない人は注意が必要です。その場で声をかけてくれる方もいますが、後日「この前見たよ!」なんて言われることもしばしば。
仕事とプライベートを分けたい方は、バイト先を自宅とあまり近すぎる場所にしない方が良いでしょう。
割と重労働もある
おしゃれなイメージがあるカフェバイトですが、意外と体育会系で重労働な業務も多いです。
例えば、ラテやカプチーノを提供するお店で使う牛乳。牛乳パック12本入りが1ケースで納品されたものをバックヤードの大型冷蔵庫にしまったり、それを店舗内にある小さな冷蔵庫に移動したり。
コーヒー豆を大袋で仕入れる際も、移動だけで一苦労。雑に扱えないプレッシャーもあります。小柄な方だと少し辛い業務も、中にはあるかもしれません。
逆に、穏やかなだけでは物足りない体育会系の方には、意外と楽しめる環境でもあります。
おしゃれで穏やかで楽そう! というイメージを持っている方は、割と重労働もあることを認識しておいた方がギャップに苦しまずにすむでしょう。
カフェバイトは「好き」に一歩近づけるチャンス!
カフェと言っても、さまざまな店舗があります。訪れた際に好きだと感じる店舗もあれば、苦手だと感じる店舗もあるでしょう。
カフェバイトも同様で、同じくくりのカフェ勤務でも店舗によって合う合わないがきっとあります。店舗のコンセプトや、立地・環境、働いている人によることもあるでしょう。
自分がどんなカフェで働きたいか、それはどんな店舗で実現できるか、事前にそれを考えた上でバイト先のカフェを探すことが、後悔ないカフェバイトへの一歩です。
好きなものに囲まれて、好きな環境で働けることは、かけがえのないバイト経験になります!
素敵なカフェバイトができるよう、少しでも参考になれば幸いです。