ローズヒップで美肌

眩しい日差しが降り注ぐ春。冬の間休眠していた植物たちが一斉に芽吹き、様々なお花が開花していく華やかな季節は、屋外で過ごすことも多くなりますよね。
紫外線も強くなるこれからの時期は、油断していたらうっかり日焼け、なんてことも。

今回は天然のビタミンCタップリ!

内側からの肌ケアに欠かせないハーブ“ローズヒップ”についてご紹介していきます。

ローズヒップはどんなハーブ?

ローズヒップの実花をつけた後、小さなラグビーボールのような赤い実(偽果)をつける、バラ科のローズヒップ。

 

数多くのバラの中でもドックローズ(学名Rosa canina)といわれる品種が、ハーブとして使われる種類。実の中の小さな種や毛は取り除かれ、肉厚な外がら部分のみを乾燥させてドライハーブがつくられます。

 

ローズヒップというと、ピンクや赤いお花のハーブを連想する方も多いかもしれませんが、花をつけた後にできる、実(偽果)の部分のハーブなのですね。

スーパーフード?! ローズヒップの効能

豊富なビタミンCを含むことで知られるローズヒップ。

その含有量はレモンの20~40倍ともいわれ、別名“ビタミンCの爆弾”とも呼ばれているほど。

抗酸化作用の高いビタミンEやβ-カロテン、リコペン、さらにビタミンCの吸収を高めるフラボノイドも一緒に含んでいるため、効率よい補給が期待できます。

 

ビタミンCは、お肌の細胞を酸化ストレスから守り、メラニンによる色素沈着を防いでコラーゲンの生成を促します。シミやシワ予防に、美肌ケアに役立つ栄養素として有名ですよね。

そのほかにも、カルシウム、ケイ素、鉄、リンなどのミネラル分も含んでいる、まさにスーパーフードともいえるハーブなのです。

ローズヒップティーの味とは?

ローズヒップティーといえば、真っ赤で酸っぱいティーを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、これは一緒にブレンドされた、ハイビスカスによる場合がほとんど。ローズヒップ単体では、強い酸味や色はありません。

 

ローズヒップティーは、ほんのりトマトのような酸味が感じられる、トロリと優しい味の薄いオレンジ色。 ハイビスカスと合わせることで、見た目も華やかに、美容効果の高まるティーとなっています。

 

ローズヒップはどこで入手できるの?

健康志向の高まりから、以前に比べてハーブを扱うお店も増えていますが、食品スーパーでブレンドティーパックはあっても、ローズヒップ単体での陳列は、なかなか見かけませんね。

 

シングルハーブとして袋詰めされたローズヒップは、ハーブ専門店や珈琲や紅茶などを扱うティーショップ、百貨店地下の食材店などで入手することができるでしょう。

 

また、健康食品としてローズヒップを専門に扱うネットショップなどもあり、形状も、貝殻のようなシェルカット、細かく砕いたファインカット、粉末状のパウダーなど様々。他のハーブとブレンドされ手軽に利用できるティーパックから、オーガニックまで、素材にこだわった商品もあるので、ご自分に合ったものを見つけてみてください。

 

ローズヒップの摂りすぎはよくない?

様々な成分を含んでいるハーブ類。体によいからといって、水代わりのように多飲するのはよくありません。ペクチンや果実酸、ビタミンCを多く含むローズヒップは、摂りすぎるとお腹がゆるくなることがあります。

 

一度にたくさん飲みすぎないようにするなど、注意しながら適度に楽しむほうがよいでしょう。

 

ローズヒップの楽しみ方

オリジナル・ハーブ1.シングルティーをまるごと楽しむ
ローズヒップティー自体に強い味や香りがないので、そのままシングルティーとして楽しむ場合は、濃いめの少量で淹れ、ハチミツを加えると美味しく楽しめます。

 

飲みおわったら、そのまま茶殻もすくって食べてしまえば、水に溶けないビタミンEやβ-カロテンなどの脂溶性成分も、まるごと摂取することができて◎。ローズヒップは固めのハーブなので、抽出時間は長めに5分以上はとりましょう。

 

 

2.ブレンドティーとして他のハーブやティーと合わせる
ほかのハーブとブレンドする場合は、フラボノイドをたっぷり含むエルダーフラワーや刺激的な酸味と鮮やかなカラーのハイビスカスなどを合わせた、相乗効果をねらう組み合わせがオススメ。

 

ハーブ類が入手できないときには、紅茶や緑茶など、いつものティーに合わせてしまっても、気楽にはじめられそうです。

 

 

3.パウダー状のタイプを利用する
ペクチンや果実酸も含むローズヒップ。

 

パウダー状に加工されたローズヒップをティーに加えれば、適度なトロミと酸味がつき、味のアクセントにもなるでしょう。

ティーカップに注いだお好きなティーに、直接ティースプーンで少量加え、かき混ぜるだけ。手軽にまるごと栄養素がいただけますね。

花央璃のおすすめレシピ『ローズピップビネガー』

ローズヒップで美肌ハーブを酢に浸してつくるハーブビネガー。ハーブの風味やエキスを酢にうつしたビネガーは、ドリンクにデザートに、色々使えてとっても便利。一度作っておけば、手軽にすぐに使えます。酢は甘めのアップルビネガーが相性よいですが、辛口のワインビネガーなど、好みのものでもOK.。つくりかたはとっても簡単です。

 

 

【ローズヒップビネガーのつくりかた】

 

①煮沸消毒した保存瓶に、ローズヒップ(ドライ)10gを入れ、お好みの酢200ml程度を加えて蓋をしめる。 ※ハイビスカスをひとつまみ加えると、鮮やかなカラーと酸味がつきます。
※ハーブが酢から飛びだしていると腐敗しやすくなるので、その場合、酢を足してひたひたに浸かっている状態にします。

 

②一日一回瓶を上下に振りまぜ、直射日光のあたらない冷暗所にて保管し、二週間ほどして成分を抽出させたら完成です。

※出来上がったらハーブビネガーは冷蔵庫で保管し、お早めにお召し上がりください。

 

ローズヒップビネガーは、炭酸や氷水で薄め、レモンやハチミツを加えれば、暑い日の爽やかドリンクにピッタリ。中の実もそのまま食べられます。そのほかにも、サラダやフルーツソースに加えるなど、色々と使えて便利!

 

ティーにビネガーに、様々なバリエーションで楽しめるローズヒップ。毎日手軽にビタミンC補給。ハーブで内側からの肌ケア、はじめてみませんか?

 

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注意事項
※既往症のある方、お薬を服用されている方のハーブの使用については、医師の指示にしたがってください。
※ローズヒップは緩下作用があるため、摂取しすぎるとお腹がゆるくなることがあります。多量のご使用はお控えください。
※体質や体調、利用法によっては健康を損ねる場合もあります。十分ご注意のうえ、自己責任で飲用してください。

 

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