日本茶

近年、スーパーや自動販売機で購入することができる日本茶も増えてきました。30数年前は日本茶を買って飲むことはありませでしたが、今では手軽にペットボトル入りの日本茶を買うことができます。

 

また、和食が世界遺産になり海外でも日本茶がブームに。それに伴って、日本茶専門店も全国に広がりつつあります。

 

コーヒーを飲んでリラックスできるように、日本茶を飲んでホッとすることはありませんか?何気なく飲んでいる日本茶ですが、意外と知らない日本茶の効能と美味しい入れ方を紹介します。 

 

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もともとお茶は薬だった?

仏教で葬送の儀のときに、霊前にお茶を供える奠茶(てんちゃ)という儀式があります。これは長い旅路で疲れないようにと、心を込めてお茶を供えるそうです。仏教と同じように中国から日本に入ってきたお茶は、貴重な薬と同じだったようです。

 

では、日本茶にはどのような成分が含まれているのでしょうか?見ていきましょう。 

日本茶の主な成分

日本茶

カテキン…ポリフェノールの一種でタンニンという緑茶の渋み成分で、8種類あります。非常に酸化しやすいのですが、緑茶の製造工程で酸化を抑制できています。

 

カフェイン…お茶の苦み成分で、若い芽に多く含まれています。抹茶や玉露などは若い芽を摘んで作っているので、カフェイン含有量が多くなっています。

 

アミノ酸(テアニン)…お茶のうま味成分で、アミノ酸の半分以上がテアニンです。グルタミン酸・アルギニン・アスパラギン酸なども含まれています。

 

ビタミン類(ビタミンCB2E・葉酸など)…必須アミノ酸であるビタミンは、体で作ることができないので、食べ物から摂らなければなりません。ビタミンCは煎茶にたくさん含まれています。

 

サポニン…抹茶などが泡立つ成分で強い苦みとエグミをもっています。

 

次に日本茶の主な成分の効果・効能について見ていきましょう。

日本茶の効果・効能

日本茶

  • カテキン

血中コレステロールの低下…「緑茶を飲む人ほど、血中コレステロール値が低い」

体脂肪低下作用…カテキンは食事とともに摂ると、脂肪の吸収を抑える働きがあります。

がん予防

抗酸化作用…活性酸素を除去する。日本茶は最強の抗酸化飲料です。

虫歯予防…ミュータンス菌の増殖を抑え、プラーク形成を抑制します。

抗菌作用…お茶でうがいをすると、インフルエンザ予防に効果があるといわれています。

 

  • カフェイン…覚醒作用があるので、眠気を防いで、作業効率を高めます。

利尿作用があり、カフェインがアルコールの代謝を高めるので二日酔いに効果があり、気分が爽快になります。

 

  • アミノ酸(テアニン)…テアニンはカフェインを抑制する働きがあるます。リラックスするときの脳波α派がたくさん出るように、気分をリフレッシュすることができます。

 

  • ビタミン類…ビタミンCは抗酸化作用があり、がん予防などに効果があります。

 

  • サポニン…抗菌、抗ウイルスなどの有効性があります。

 

日本茶の素晴らしい効能を知れば、もっと日本茶を飲みたくなりませんか?

次に、美味しい日本茶の入れ方を紹介します。

美味しい日本茶を入れるには、水と温度が決め手!

水

 ①微酸性の軟水を

美味しい日本茶を入れるには、まず水と温度が大切です。日本の水は微酸性の軟水ですので、水道水でも大丈夫ですが、カルキが多い場合は、必ず一度沸騰させてください。また、市販のミネラルウォーターはカルシウムやマグネシウムが含まれている硬水がありますので、注意してください。

 

②味と香りを引き出すお湯の温度は?

日本茶の種類によってお湯の温度が違いますので、4種類に分けて紹介します。

 

玄米茶・ほうじ茶…95℃位の高温でOKです。さっと出して香りを楽しむ

・煎茶…90100℃香りよく渋みと旨味を引き出す

・上煎茶…80℃うま味と適度な渋みを引き出す

玉露…60℃じっくり2分、時間をかけてうま味を引き出す

 

詳細は下記をご覧ください。

参考:http://ocha.tv/how_to_brew/water_and_temperature/

美味しい日本茶の入れ方

日本茶

日本茶は種類が多く、入れ方も違うので面倒に思う方もいるかもしれませんが、美味しい日本茶を飲むために、日本茶の種類に合わせた入れ方を紹介します。

 

  • 煎茶…ポットのお湯90100℃そのまま急須に入れます。30秒抽出し、少しずつ均等に注ぎ、最後の1滴まで絞り切ります。香りよく渋みと旨味を引き出します。

 

  • 上煎茶…一度湯冷ましした80℃のお湯で30秒抽出し、少しずつ均等に注ぎ、最後の1滴まで絞り切ります。うま味と適度な渋みを引き出します。

 

  • 深蒸し煎茶…一度湯冷ましした80℃のお湯で30秒抽出し、少しずつ均等に注ぎ、最後の1滴まで絞り切ります。うま味と適度な渋みを引き出します。

 

  • 玉露…二度湯冷ました60℃のお湯でじっくり2分、時間をかけてうま味を引き出します。少しずつ均等に注ぎ、最後の1滴まで絞り切ります。

 

  • 玄米茶・ほうじ茶…ポットのお湯95℃位の高温で30秒、さっと出して香りを楽しむことができます。少しずつ均等に注ぎ、最後の1滴まで絞り切ります。

 

  • 水出し緑茶…急須に茶葉6グラム入れます。氷を入れ3個入れて、水200ml入れ3分抽出します。少しずつ均等に注ぎ、最後の1滴まで絞り切ります。

 

2煎目も美味しくい入れるには、急須にお湯を残さず、最後の1滴まで絞り切ります。また、2煎目は1煎目よりもやや高温のお湯で入れてください。うま味と渋みが楽しめます。

まとめ

日本人が昔から飲んでいる日本茶の成分には、健康に良いたくさんの効能があります。おしゃれなカフェでコーヒーを飲むのがステイタスになっているようですが、日本茶の素晴らしさを知って、日本茶を飲む習慣をつけてみるのもいいのではないでしょうか??

 

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