日頃から自宅でコーヒーや紅茶を飲んでいると、少しずつ気になってくるのがマグカップなどの茶渋汚れ。

 

カップの底や内側に茶色くこびりつく汚れは見た目も美しくなく、せっかくのリラックスタイムも台無しに。普段の食器洗いでは落ちにくく、厄介な汚れのひとつです。

 

塩素系漂白剤を使って落とす方法もありますが、手荒れの原因となったり独特なにおいが苦手だったりする人も多いでしょう。また直接口にするカップに強力な洗剤を使うのは抵抗がある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

そこで今回はコーヒーや紅茶によってカップについてしまった茶渋汚れを、安心かつ手軽に落とす方法を解説します。

 

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コーヒーや紅茶による茶渋汚れの原因はポリフェノール!

コーヒーや紅茶がカップに茶渋を付着させてしまうのは、ポリフェノールの成分が原因です。

 

コーヒーには「クロロゲン酸」、紅茶には「カテキン」とよばれるポリフェノールが含まれています。
茶渋が発生するのは、それらが水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分と結びつき、褐色に変化し、カップに付着するというしくみです。

 

ちなみにヨーロッパなど水の硬度が高い国々では、軟水の日本に比べて茶渋がさらに発生しやすいんだとか。数回使っただけでも数週間使い続けたような頑固な茶渋が付いてしまい、洗うのも大変なんだそうです。

 

とはいえ日本でも、よく使うカップには茶渋がこびりつき、なかなか落としにくくなってしまいます。上手な落とし方を知っておき、いつでもサッと落とせるようにしておきましょう。

カップの茶渋汚れを安全・簡単に落とす方法

それではカップの茶渋汚れを落とす、安全で簡単な方法を5つご紹介しましょう。いずれも身近なアイテムを使った方法ばかりなので、すぐに試せますよ!

1.塩でこすり落とす

茶渋は塩を使ってこすり落とせます。水を軽く含ませたスポンジに塩をなじませ、茶渋が気になる部分をこするだけ。ざらざらした塩の粒が研磨剤の役目を果たし、すっきりきれいになりますよ。

 

塩の種類は粗塩や食卓塩などなんでもOKですが、ハーブソルトなど塩以外の素材が含まれているものはNG。また繊細で傷つきやすい素材に使うのは向かないため、注意しましょう。

2.重曹で洗う

ナチュラルクリーニングの代表である重曹も茶渋汚れに効果的です。ただし、カップは直接口に触れるため、掃除などに使う工業用の重曹ではなく、食品用を選ぶようにしましょう。

 

重曹を使った落とし方は次の2通りです。

重曹ペーストでこすり落とす

重曹にも塩と同じように研磨作用があり、茶渋汚れを物理的にこすり落とせます。

 

  1. 重曹と水を3:1ほどの割合で混ぜて重曹ペーストを作る
  2. スポンジにペーストを付けて汚れ部分をこする

 

また食器洗いのついでに、重曹を粉末状のままカップになじませ、スポンジで軽くこすりおとしてもよいでしょう。

重曹水でつけおき洗い

こすり洗いでなかなか落ちない頑固な茶渋汚れには、重曹水を作ってつけおき洗いがおすすめです。

 

  1. カップに小さじ2くらいの重曹と40℃ほどのお湯を入れる
  2. 30分〜3時間ほど放置する

 

一晩つけおきすると、朝には真っ白に茶渋が落ちていますよ。

3.酸素系漂白剤でつけおきする

同じ漂白剤でも塩素系ほど強い作用を持たず、キッチンでも安心して使える酸素系の漂白剤は茶渋落としにとても有効です。

 

粉末状と液体のタイプがありますが、茶渋をはじめキッチンで活躍してくれるのは粉末状の酸素系漂白剤。「過炭酸ナトリウム」とも呼ばれ、ホームセンターなどで手軽に購入できます。

 

  1. 40℃ほどのお湯2リットルを用意する
  2. お湯の中に粉末の酸素系漂白剤を大さじ1程度入れた洗浄液を洗い桶に作る
  3. 洗浄液中に15〜30分ほどカップをつけおく

 

まとめていくつものカップを洗いたいときなどに便利です。もちろんカップの中に直接洗浄液を入れてつけおきしてもOKですよ。

4.メラミンスポンジでこすり落とす

洗剤を使わず水だけで汚れを落とせるメラミンスポンジは、茶渋落としにも効果的です。

 

軽く水を含ませ、汚れ部分は軽くこするだけ。メラミンスポンジ にある無数の小さな網の目が汚れをかき出してくれます。ただし光沢のあるステンレスやプラスチック・漆器類などはメラミンスポンジの使用に適さないため、注意しましょう。

5.卵の殻で落とす

普段は捨ててしまう卵の殻も茶渋落としに活躍します。オフィスに持っていくタンブラーや水筒など、奥まで手が届きにくいものにおすすめです。

 

  1. 卵の殻を砕き、タンブラーや水筒の中に少量の水とともに入れる
  2. 蓋をしてシェイクする

 

これだけで茶色く変色した内側の汚れが驚くほどすっきり落とせます。カップの汚れを落とす際は砕いた殻を中に入れ、スポンジを使って磨くだけでOKです。ただし卵の殻にはまれにサルモネラ菌などが付着している場合があるので、茶渋を落としたあとカップを熱湯で消毒するか、ゆで卵など加熱した卵の殻を使うようにしてくださいね。

カップに茶渋汚れがつかないようにするコツ

手軽に落とせるとはいえ、できるなら茶渋汚れはつかない方が助かりますよね。まったく茶渋をつけないことは難しいですが、カップを使う際に少しだけ気をつけると予防が可能です。

 

  • 使ったらすぐ洗う
  • すぐに洗えない場合は水に浸けておく
  • 洗ったらしっかり乾燥させてしまう

 

以上の点を意識すると、コーヒーや紅茶による茶渋を防げ、きれいな状態を長くキープできます。

茶渋汚れをきれいに落としてきれいなカップでリラックスタイムを

つい放っておいてしまいがちな茶渋汚れは、意外と簡単な方法でするりと落とせます。たとえば1週間に1回などまとめてカップを洗う日と決めておくと、常にきれいな状態をキープできるのでおすすめです。

 

いつでも真っ白なカップで、見た目にも美しいリラックスタイムを過ごしたいですね。

 

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