カフェのメニューでよく目にする水出しコーヒーですが、ドリップアイスコーヒー(以下アイスコーヒー)といったい何が違うのか、疑問に思う方も多いでしょう。
一見同じに見えるこの2種類のコーヒー、実は抽出方法に大きな違いがあるのです。
今回は、2つの冷たいコーヒーの抽出の仕方についておはなしします。
ゆっくりと時間をかけて抽出される水出しコーヒー
アイスコーヒーと水出しコーヒーとでは作り方や抽出方法が違ってきます。
アイスコーヒーは、あらかじめドリップした濃い目のコーヒーに氷を入れ、急速に冷やして作ります。(透過方)
それに対して水出しコーヒーは専用の器具を使い、最初から冷たい水でゆっくりと時間をかけて作ります。(浸漬法)その時間は約8時間から12時間とおよそ半日くらい。
じっくりと時間をかけて抽出されるため、豆の成分がたっぷり溶け込んでいます。そして、水出しコーヒーとアイスコーヒーの抽出方法の違いは、それぞれの味にも違いをもたらします。
ゆっくり時間をかけて抽出される水出しコーヒーはえぐみも無くまろやかな味わい。その口当たりの良さは、今までコーヒーが苦手で飲めなかった方も、あっさりと飲めてしまうくらいです。
自宅で作る水出しコーヒー・アイスコーヒーは豆と焙煎がポイント!
一見作り方が難しそうに見える水出しコーヒーですが、その作り方はとっても簡単!
専用のポットがあれば自宅でも気軽に楽しめます。日持ちもするので、一度にたくさんの量を作ってもOK!冷蔵庫にしまっておけばだいたい1週間は保存できます。
カフェで出される水出しコーヒーは特別な器具を使って抽出されていますが、ウォータードリップコーヒーサーバーなどの器具さえあれば、自宅でも簡単に作れるのです。また、自宅で冷たいコーヒーを作るときは、酸味の少ない豆を選ぶのがポイント。
アイス用に向いている豆は
・ブラジル
・インドネシア
・コロンビア
こちらの原産国の豆は、酸味が少ないうえに苦味がしっかり出てコクもあるのが特徴で、冷たいコーヒーを作るのに向いています。
また、豆の焙煎もより深いタイプがおすすめ。焙煎には段階が8つあり、焙煎をかけるほど苦味とコクが増していきます。冷たいコーヒーにはかなり深煎りした「フレンチロースト・イタリアンロースト」が適しています。
水出しコーヒーは最初から冷えているので、氷を入れて冷やす必要がなく、溶けた氷で中身が薄くなることもありません。最後まで味が濃い状態で楽しめるのがとても魅力的なコーヒーです。
どちらのコーヒーを選ぶかはあなた次第
冷たい水でゆっくり時間をかけて作られた水出しコーヒー。
日常の苦みを忘れてさっぱりしたい気分…そんなときは水出しコーヒーを選んでみると良いかもしれません。
どちらを選ぶかは、好み次第。今日のあなたはどっちの気分?