知れば知るほど、奥が深いコーヒー。コーヒーにも品質の違いや格付けのようなランキング? があるらしい……。
コーヒーはよくワインに例えられることが多く、生産から加工までの工程はワインと非常に似ていて味覚表現もワインと重なる点が多い飲み物。
コーヒーを掘り下げて知ってゆく中でコーヒーの評価基準を計るためにも避けて通れないのがスペシャルティーコーヒーの分野だったり、コーヒーの消費基準の品質保持の規格だったりします。
今回は、巷で最近よく耳にするスペシャルティーコーヒーや一般流通の格付け方法などに触れてみます。
最高品質なコーヒー。スペシャルティーコーヒー
詳しくはスペシャルティーコーヒーってとは?にも書いてありますが、 スペシャルティーコーヒーとは、ひと言で言うと、 「世界のコーヒーの生産量のTOP5%といわれるコーヒー豆の生産する工程、 コーヒー豆の質、味わいの全てが、素晴らしいコーヒー」のことを言います。
先述したようにコーヒーはワインのテロワールの概念のように「天・地・人」が非常に重要です。
というのは、人(作り手)や畑や気候によって同じ品種でも味が変わるからです。
そこで品質特化した商品のことをスペシャルティーコーヒーと呼ぶんですね。
世界にはいくつかスペシャルティーコーヒー協会が存在します。
・SCAA アメリカ
・SCAE ヨーロッパ
・SCAJ 日本
このような協会がコーヒー豆の世界生産トップレベルの品質で、こだわり抜いたコーヒー豆の品評会を開き公平に評価して定めています。
スペシャルティーコーヒーはシングルオリジン(1種類の豆で提供すること)が多いので
一般的にはブレンドコーヒーに使われることはなく価格ももちろん高いです。
では普段口にすることが多いブレンドコーヒーや、一般的に市場で売られているコーヒーはどうなのでしょうか。
コーヒーは為替変動する国際商品です!!
コーヒーは相場に左右される国際商品であり、 様々な経済背景や天候の影響を受ける農産物とゆうことが大きく関係します。
2001年頃コーヒーバブルが弾けて最安値が更新されてしまい、このことをコーヒークライシスと呼び、それ以降、コーヒー豆の安心・安全で美味しいコーヒーの一定化の考えが進みました。
そういった背景の中、一般流通品の格付け方法が決められていきました。
色々な栽培法方があるけれど、どの豆も、きちんと評価してグレードを決めて品質管理して、美味しく安全に消費者に届けるためのルールを決めましょう、そして的確な金額をつけて安定供給しましょう、という流れです。
コーヒーの一般流通品のことを「コモディティーコーヒー」といって言われています。
コモディティーコーヒーとは生産地や農園を限定せず銘柄でまとめて取引するというのが一般的です。
私たちが普段、口にして飲んでいるコーヒーが一定の金額で飲めている背景には、このような幾つかの基準が決められて、流通してくれているお陰なんですね。
私自身の今の見解ですが、毎朝、淹れて飲むコーヒーはブレンドコーヒー。
ちょっと特別な気分の時には、スペシャルティコーヒーを飲みたいと思ったりします。
これからも、美味しく安全に時には気分を変えて特別なコーヒーが飲める世の中であってほしいです。
本当にコーヒーって、たくさんの味わいがあって、個性も豊か千差万別だから面白いし、どんどん知りたくなる!
次回は、ブレンドコーヒーの難しさや面白さを伝えたいと思います。