コーヒーの味覚で一番最初に思いつくのは苦味ではないでしょうか? 酸味といってピンとこない人もいるかもしれません。
コンビニで売られてるコーヒーの多くは酸味より苦味の方が印象的ですよね。
またコーヒーショップに行くと色んな種類の豆が売っています。値段も100gあたり数百円のものから数千円と幅があり、コーヒーの知識がなければ「いったい何が違うの?」と思うかもしれません。
例外もありますが、コーヒー豆の値段は“味”で決まります。今回はコーヒーの代表的な味の一つ“酸味”について解説していきます。
目次
味覚について。 コーヒーの味の基準となる5大柱
1...苦味
2...甘味
3...コク
4...香り
5...酸味
“苦味”と“コク”“香り”はなんとなく分かりますが、甘味と酸味は感じない人も多いかもしれません。
ですが、コーヒーをよく味わってみると、甘味や酸味を感じることができます。まるでフルーツみたいな表現ですが、そもそもコーヒー豆は果実から取り出された種なので、甘味や酸味があるのは当然のことなのです。
コーヒーの酸味を表現する言葉
ワインの飲み方にも似ていますが、コーヒーを軽く口に含み、舌に上に乗せて転がします。こうすると、微かにピリピリとした感覚が舌へと伝わるでしょう。
これがコーヒーの酸味です。酸味の表現で代表的なものを挙げると...
【タンギィ】...フルティーな酸味で、心地良い刺激の酸味
【ニッピィー】...突き抜けた爽快でフレッシュな酸味
【ビネガリー】...酢のような、少し強めの酸味
【タート】...良い酸味と発酵した悪い酸味の中間辺りの酸味。良い意味でも悪い意味でも使われる
【サワー】...発酵した悪い酸味を持ったコーヒーによく用いられる表現
【ファーメンティド】...かなり悪い酸味を持ったコーヒーに用いられる表現
【アシディティー】...酸味全体の表現に使います。
【ポインテッド】...すっきるとしたキレのある酸味のときに使われる表現
このようにコーヒーの酸味の表現が分かれます。
コーヒーを飲んでいくにつれ、だんだんと自分好みの酸味を発見できると思うので様々な種類のコーヒーを飲み比べてみましょう。
焙煎による酸味と苦味の関係とは?
コーヒーチェリーという果実から取り出されたコーヒー豆は乾燥させたあと、焙煎され、茶褐色になります。つまり、あの茶褐色は焙煎によってできたコゲなのです。
この焙煎の度合いによってもコーヒーの味は変化します。
焙煎時間の長くすると茶褐色がさらに黒さを増し、同時に苦味も増します。反対に焙煎時間を短くすると苦味が薄くなり“酸味”が増えるのです。
全く同じ品種の豆でも焙煎によって味が変わるというのは面白いですよね。焙煎の度合いは大きく分けて8段階もあります。
酸味に定評のあるコーヒー豆を国別で紹介します
■コロンビア産...特徴的な甘味と酸味があるコーヒー豆。その酸味は丸みがあり、とても飲みやすいと言われています
■ブラジル・サントス産...適度に酸味を持ったコーヒー豆、後味に嫌味がありません。
■メキシコ産...酸味だけではなく香りにも定評があります。きつ過ぎない酸味や香りの高さから上品なコーヒーでしょう。
■ジャマイカ産ブルーマウンテン...酸味・苦味・甘味など味のバランスに特化したコーヒーです。
■タンザニア産キリマンジャロ...強い酸味が好きな人におすすめのコーヒー豆です。コクや甘味も優れており、飲み応えのあるコーヒーと言われています。
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コーヒーの基準から人間力を学ぶ
コーヒーの味の基準5大要素を人間性として置き換えてみると...
1...苦味は人生経験
2...甘味は優しさ
3...コクは雰囲気
4...香りは容姿
5...酸味は厳しさ
僕が勝手に考えたものなのでアテにはならないが、この基準を自分に照らし合わせてみるとかなりトホホな気持ちになってしまった。特に酸味にあたる「厳しさ」が自分には足りていないような気がする。
厳しすぎるのもよくないが、厳しさが足りない人間はやはり魅力がない。
酸味と同じように、厳しさのバランスは難しい。
ジャマイカ産のブルーマウンテンコーヒーのようなイケてる男になりたいものである。