コーヒーにさまざまな成分が含まれているのは、皆さんも良くご存知のことでしょう。
代表的な成分といえばカフェインですが、そのほかにもポリフェノールやコーヒーオリゴ糖などの成分もあります。
また、あまり聞かない名前ですが、コーヒーには「タンニン」という成分も含まれているのです。この成分はコーヒーの渋みのもとで、体にいろいろな影響を与えるといわれています。
タンニンが体にもたらす影響としては貧血・便秘・老化防止・美白効果など、メリット・デメリット共にあるため、上手に付き合っていくには工夫が必要。
今回は、そんなタンニンについてご説明していきます。
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目次
タンニンはコーヒーの苦み成分
タンニンは、コーヒーの渋みのもとになっています。
コーヒーだけでなく日本茶や紅茶・ウーロン茶にも入っているタンニンですが、その中でもコーヒーに含まれている量は断トツです。そこで、一般的な飲料とコーヒーに入っているタンニンの量を比較してみました。
カフェインの量一覧 (mg/100ml )
飲料(100ml) | タンニン(mg) |
コーヒー | 110 |
インスタントコーヒー | 52 |
紅茶 | 37 |
緑茶 | 18 |
ウーロン茶 | 30 |
このようにコーヒーのタンニンの量は、ほかの飲み物よりはるかに多いのです。良い面も悪い面も併せ持つタンニンを多く含むコーヒーを飲むと、体にどんな影響があるのでしょうか。
コーヒーに含まれているタンニンで貧血や便秘になる?
コーヒーを飲んで貧血や便秘になるといわれる理由は、タンニンの性質が大きく関係しています。
タンニンは鉄分の吸収を妨げ、貧血をおこす
タンニンには、鉄分の吸収を妨げる性質があります。
この成分は鉄イオンと結びつく特徴を持っているため、鉄分を含む食べ物がいっしょに体の中に入ってきても、鉄分は体内で吸収されにくいのです。
鉄分が不足すると、貧血を起こす場合があるため注意が必要です。慢性的な貧血を持っている方は、コーヒーの摂取量を考えながら飲むと良いかもしれませんね。
タンニンを摂り過ぎると便秘になる?
コーヒーを飲みすぎると、タンニンの過剰摂取がもとで便秘になる場合があります。
タンニンには収れん作用があるため、腸の粘膜で起こるけいれんをおさえる働きがあるのです。
腸に働きかけて柔らかい便を固くするので、お腹の調子が良くないときに摂取すると下痢をやわらげてくれます。タンニンは、適度にとってこそ、腸の調子を整える成分になるといえるでしょう。
コーヒーのタンニンは美容や健康にも効果がある
その働きは美肌・美白効果やアンチエイジング、または生活習慣病を防ぐなど、いろいろな点で役に立つのです。
タンニンが持つ収れん作用は美白効果をもたらす
コーヒーの成分であるタンニンは肌に良い影響を与えます。
タンニンが持つ収れん作用によって、肌の毛穴や皮脂腺が引きしまるので、美肌につながるのです。
そのほかにも、メラニンの繁殖をおさえ、シミやくすみを防ぐなどの美白効果もあるといわれています。
タンニンの抗酸化作用が老化防止につながる
タンニンには、老化を防止する働きがあります。
タンニンの抗酸化作用が、老化の原因になる活性化炭素の働きを防いでくれるので、コーヒーを飲むことが老化予防にもつながると言われているのです。
タンニンの抗酸化作用が生活習慣病を予防する
タンニンの抗酸化作用は、コレステロールの酸化もくいとめます。
その結果、コレステロールの酸化が原因で起こる動脈硬化にもなりにくく、心筋梗塞・くも膜下出血・脳出血などの生活習慣病も防いでくれるのです。
コーヒーの成分タンニンには体に良い影響もたくさんある
貧血や便秘の原因になる場合もありますが、美白効果や老化防止、または生活習慣病の予防にも役立つのです。
体によい影響を与える面もある成分ですから、体調に合わせて上手にコーヒーを飲めば、よりよい効果を得られるのではないでしょうか。
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参照
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