『コピ・ルアク』は、コーヒーマニアの間で話題となっている、インドネシア発のジャコウネコの糞から作られるコーヒーです。
コピ・ルアクの名前の由来や味の特徴などは、ほかのコーヒーとはちょっぴり違う、ユニークなエピソードがあるそうです。
今回はそんなコピ・ルアクの気になることについて触れていきましょう。
目次
コピ・ルアクの発祥の地・インドネシアのコーヒー事情とは?
コピ・ルアクの発祥であり、原産地であるインドネシアは、世界有数のコーヒー大国です。さまざまな品種があるコーヒーの中でもインドネシアでは、特にマンデリンやトラジャの品種の栽培や生産加工が盛んです。
そして、国際コーヒー機関によると、2018年上期における日本のコーヒー生豆輸出量が、インドネシアがブラジル・ベトナム・コロンビアに次いで世界4位という結果となっています。
さらに現地では、自転車を使ったコーヒーの移動販売「スターバイクス」というものがあり、低価格ですぐ飲めるというお手頃感が特徴となっています。
コーヒーが生活の一部として確立しているインドネシアですが、高級で幻のコーヒーとされている『コピ・ルアク』が近年注目されています。
それでは、コピ・ルアクについて次の項目で詳しく触れてみましょう!
コピ・ルアクのルーツはネコの糞?
『コピ・ルアク』は、インドネシア語であり、「コピ(Kopi)」がコーヒー、「ルアク(Luwak)」がジャコウネコを意味します。何とコーヒーチェリーを食べたジャコウネコの糞の分泌物から採取し、洗浄・乾燥させたものが由来だそう。
ジャコウネコは、香水の原料となる霊猫香(れいびょうこう)という分泌物を放つ動物なので、胃の中で自然発酵したコーヒーチェリーが糞として採取されていても、不快な臭さは漂いません。
このようなジャコウネコの体質もあってか、コピ・ルアクは、ほかのコーヒーに劣らず豊かな香りとコクを持ちます。
2つ映画がコピ・ルアクの認知度をアップさせた?
コピ・ルアクは数年前まで認知度がそこまで高くありませんでしたが、注目されたきっかけはとなったのが、近年上映された2つの映画です。
これらの映画について少しご紹介します。
【最高の人生の見つけ方】
『最高の人生の見つけ方』という映画では、ジャコウネコの糞によってできたコピ・ルアクの風味と香りの魅力が語られているシーンがあります。
【かもめ食堂】
邦画『かもめ食堂』では、コピ・ルアクの豊かな香りの魅力についてクローズアップされており、コーヒーを飲むときは、淹れる前の香りも楽しめるということが触れられています。
この2つの映画により、ジャコウネコの糞から作られる「コピ・ルアク」は有名になってきたということも考えられますね。
発祥の地・インドネシアでのコピ・ルアクの人気は?
コピ・ルアクは、良質なコーヒーチェリーを食べたジャコウネコの糞から採取します。もちろん、商品や飲み物として私たちに提供される前に、清潔な状態で加工されています。なので、私たちも安心して飲めます。
ただし、コピ・ルアクは、商品になるまでに手間をかけていることや、希少価値が高いということもあり、コーヒーの中でも高価な部類に入ります。
このような理由から、コピ・ルアクを飲みたくても金額の関係でなかなか手に届かないというケースがよくあるそうです。
国内でコピ・ルアクを飲めるの?
最近では、コピ・ルアクが日本国内でも飲めるようになっており、Amazonなどの通販サイトでも購入できます。
【参考商品】
ufu coffee コピルアク オーガニック・無農薬 50g
また、京都にある老舗のニシナヤコーヒーでは、世界のトップレベルのコーヒーを提供しているコーヒー店です。メニューの一つとしてコピ・ルアクが導入されています。公式サイトでもコピ・ルアクについて触れていますので、以下のページからご覧ください。
【店舗公式サイト】
コピ・ルアクを飲む機会があったら前向きにチャンレンジを!
コピ・ルアクは、インドネシアで発祥したコーヒーです。コーヒーチェリーを食べたジャコウネコの胃の中で自然発酵された糞から採取され、商品化されたものです。
コピ・ルアクは、量産化されていない希少価値のあるコーヒーということで、コーヒーの値段としては非常に高いものです。そして、実際にコピ・ルアクを飲んだ方の話によると、糞が絡んでいるとは思えない(?)豊かな香りと風味という声も。ただ、若干コーヒーとしては薄いような……なんて意見もあるようです。
もし、何らかの機会でコピ・ルアクに巡り合ったら、思い切ってチャレンジしてみてはいかがでしょうか。あなたの好みに合うかどうか、試してみるのもいいかもしれませんよ?
参考サイト:
国際コーヒー機関 日本のコーヒー生豆輸入量・統計資料 | 全日本コーヒー協会
1杯8000円!「糞コーヒー」は魅惑の香り? | アジア諸国 | 東洋経済オンライン
インドネシアに「幻のコーヒー」 100グラム4000円、外国人旅行者に人気|SankeiBiz
『最高の人生の見つけ方』とコピルアク | イーグルアイ・フィリピーノ