ティータイム

有名ブランド食器に精通していなくても、ロイヤルコペンハーゲンの名前は聞いたことがあるという方は多いかもしれません。紺と白のコントラストが美しい器たちは、和食器に通じるところがあります。

 

本記事では、世界的にも知名度が高いロイヤルコペンハーゲンの歴史と、代表的なシリーズをご紹介します。

 

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ロイヤルコペンハーゲンの歴史

コペンハーゲン

18世紀頃、王族たちの間で磁器を贈り合うことが流行しました。それに伴い、ヨーロッパで競い合うようにして磁器製造がはじまります。デンマークでは鉱物学者のミュラーが磁器焼成に成功し、1775年にジュリアン・マリー皇太后の援助により、首都コペンハーゲンにデンマーク磁器製造所が創設されることに。

 

これがロイヤルコペンハーゲンのはじまりとなり、以後100年以上に渡って、王室御用達窯として作品を制作し続けました。1868年には民間企業の手に運営が委ねられることになりましたが、「ロイヤル」を名乗ることを許され、すばらしい作品を次々と発表していきます。1889年に開催されたパリ万博では、初めて出品した陶磁器で作った人形・フィギュリンがグランプリに選ばれ、世界中にその名を知らしめました。

【一度は使ってほしい】ロイヤルコペンハーゲンの代表シリーズ7選

コーヒーブレイク

ここでは、ロイヤルコペンハーゲンの中でも有名なシリーズをご紹介します。

どれをとってもオシャレなので、おうちにひとついかがでしょうか?

ブランドの代名詞「ブルーフルーテッド」

ブルーフルーテッド

1775年に発表されたブルーフルーテッドは、ロイヤルコペンハーゲンを代表するシリーズです。フルーテッドとは縦じまのことで、ブルーフルーテッドのカップは、コーヒーの色がよく映えると評判です。

 

縁の模様がなく一番シンプルなブルーフルーテッド・プレインのほか、縁に透かし彫りを施したブルーフルーテッド・フルレース、縁に浮き彫りを施したブルーフルーテッド・ハーフレースの3つの種類が存在します。

 

気品あふれる「フローラダニカ」

フローラダニカ

フローラダニカとは花の図鑑を意味し、デンマークに生息する植物が繊細なタッチと豊かな色彩で描かれています。基本的には花のモチーフを描く職人と、金彩を施す職人の共同作業によって完成されますが、パーツが多くなると参加する職人の数も増えるのだとか。

 

デンマーク国王クリスチャン7世が、ロシアの女帝エカテリーナ2世への贈り物として製造させた作品だけあって、ロイヤルコペンハーゲンの数あるシリーズの中でも、もっとも華やかな印象を与えるボタニカル・デザインのシリーズです。

 

清楚な魅力の「ブルーフラワー」

ブルーフラワー

1779年に発表されたブルーフラワーは、ロイヤルコペンハーゲンの作品群の中でも初期のデザインです。白地の磁器にコバルトブルーがよく映える、爽やかで清楚な雰囲気のこちらのシリーズ。バラやカーネーション、マーガレットや水仙など約20種類の花々から選ばれたブーケが描かれていて、さまざまなバリエーションが存在します。

 

ブルーフラワーとひと口にいっても、縁に編み込み模様があるプレインと地模様に美しい波が施されたカーブ、角のあるデザインのアンギュラーという3つの種類があります。中でもカーブが人気ですが、2002年に廃盤になり入手困難になったアンギュラーの人気も高まっています。

 

ティアラのような縁取りの「プリンセス」

プリンセス

プリンセスは、1885年にロイヤルコペンハーゲンのアートディレクターに就任した、アーノルド・クローによってデザインされました。東洋的な要素を数多くモチーフとして導入した彼でしたが、プリンセスはヨーロッパらしいデザインが採用されており、ティアラのように見える縁取りが特徴となっています。

 

明るさに満ちた「ゴールデンサマー」

ゴールデンサマー

北欧デザインに通じるところがあるゴールデンサマーは、デンマークの夏を彩る果物や草花が、豊かな色彩で描かれています。ロイヤルコペンハーゲンのファイアンス焼き(淡黄色の土に錫釉をかけて焼成した陶磁器)をヒットさせた、クリスチャン・ヨアヒムがデザインしました。

 

ノスタルジックな模様のカップは、午後のコーヒータイムを素敵に彩ってくれるでしょう。

 

Royal Copenhagen ロイヤルコペンハーゲン ゴールデンサマー カップ&ソーサー ペア未使用品 used SA

クリスマスに大活躍「スターフルーテッド」

スターフルーテッド

緑のリースに縁取られたスターフルーテッドのシリーズは、クリスマスシーズンにぴったり。リースからぶら下がっている星やハートのオーナメントを眺めれば、楽しい気分になれること間違いなしです。可愛らしい雰囲気のアイテムですが、ロイヤルコペンハーゲンらしい上品さも兼ね備えた作品となっています。

 

大人っぽい「ブラックフルーテッド」

ブラックフルーテッド

ブラックフルーテッドでは「黒」の釉薬が使用され、シックでモダンなアイテムが製作されました。どっしりと重厚な雰囲気の器ですから、おしゃれでカジュアルな席はもちろん、フォーマルなテーブルセッティングにもしっくりきます。

 

ただし、コーヒーカップを選ぶのであれば、ブラックフルーテッド・メガがおすすめです。ブラックフルーテッド・メガは、ブルーフルーテッド・メガの手描き模様が黒になったバージョンで、より大人っぽい雰囲気のシリーズとなっています。

 

お気に入りの器でおうちカフェを楽しんで

素敵なカップで飲めば、いつものコーヒーが一段とおいしく感じるはず。お気に入りの器を揃えるなら、お家カフェがもっと楽しみになるでしょう。繊細で上品な作品が多いロイヤルコペンハーゲンですから、大切な人への贈り物としても、特別な日のコーヒータイムにもふさわしいといえるでしょう。

 

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参照サイトURL:https://www.royalcopenhagen.jp/

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