十数年前の僕は「物事に正しいやり方なんてない」と思っていた。自分のやり方で全てできると勘違いしていたのだ。どんな物事にも基本があるように、コーヒーの淹れ方にも基本があります。
この基本を軸にして“こだわり”が生まれてくるのですが、基本とされる豆の選別から焙煎・挽き方・抽出など、これら全てを独学で覚えるのは難しいと思います。美味しいコーヒーを淹れたい、将来カフェの経営を考えているという方はコーヒーに関する資格取得も選択肢の一つになるでしょう。今回は基本的なコーヒーの資格を3つご紹介します。
目次
コーヒー業界で役立つ資格3選
それでは早速、コーヒーの基本を教えてくれる3つの資格を紹介していきます!
「コーヒーマイスター」コーヒーの知識や抽出技術を学べる資格
コーヒー豆の歴史や豆の種類、コーヒー産業の経済学など広く学ぶのであれば、日本スペシャルティコーヒー協会が主催する「コーヒーマイスター」の受講がおすすめです。
●受験の手順
1. 日本スペシャルティコーヒー協会に加入
2. コーヒーマイスター養成講座に申し込み
3. 送付されるテキストで自宅学習(期間約3ヶ月)
4. 自宅学習中に主要都市で行われる実技講習会(3時間)に参加
5. 記述筆記試験(100点満点中60点で合格)
受験者数は年々増加しており、2017年度では総計4000人以上の人がコーヒーマイスターを取得しています。コーヒーの抽出技術を学べるため、カフェ店員向けの資格と言えるでしょう。
「コーヒーインストラクター」コーヒーの味を見極めたい人の資格
コーヒー豆の基礎知識を一から学ぶのであれば、全日本コーヒー商工組合連合会が主催する「コーヒーインストラクター」がおすすめです。
コーヒーインストラクターはコーヒーの正しい基本知識を普及させ、コーヒー販売促進を目指す資格です。コーヒーの鑑定技術やコーヒー豆の知識を学ぶ資格のため、コーヒー豆を販売・製造する人やコーヒー豆の基本的知識を習得した人に向いています。
ランクは2級、1級とステップアップしていき、1級取得後は「コーヒー鑑定士」の受験資格を得ることができます。
「コーヒーソムリエ」一般の方でも気軽に受験できる資格
コーヒーマイスターとコーヒーインストラクターはコーヒー経済学や実技テストなどが盛り込まれているため、一般の人だけではなくコーヒー業界に従事している人も多く受験します。「ちょっと敷居が高いなぁ」と感じる人におすすめなのは日本安全食料料理教会が主催する「コーヒーソムリエ」です。
コーヒーソムリエはコーヒーの美味しい入れ方やトッピング、基本的な豆の種類などが学べる通信講座です。試験は年6回行われており、一般のコーヒー通が多く受験する資格です。
資格を取得してサードウェーブに乗りましょう!
現在、コーヒー業界はスペシャリティコーヒーの出現などによりサードウェーブ(第三のブーム)と言われています。近い将来コーヒーブームが再来するとも予見されています。コーヒーの資格を取得して、いち早くサードウェーブを楽しむのもいいかもしれませんね。