コーヒーといえば無糖ブラック! という人は筆者の周りでも大勢いますが、コーヒー好きを名乗るならばブラック以外の楽しみ方もたくさん知っていてしかるべき。

 

世界にはコーヒーの楽しみ方が無数に存在します。甘くするもの、スパイシーにするもの、ブラックだけど日本では見かけない方法で淹れているもの等々……

 

そんなの飲めるの……? というびっくりメニューも数多くあるのですが、今回はそんな様々なバリエーションドリンクの中から、日本でも見かけることがある「カフェ・コレット」「ウィンナーコーヒー」「カフェ・ロワイヤル」の3つのコーヒーについて紹介します!

世界のコーヒー:カフェ・コレットとは

イタリアでは「カフェ」はエスプレッソのことを指し、エスプレッソに少量のリキュールを垂らしたものが「カフェ・コレット」というドリンク。

 

イタリアの人々は「1日にカフェを飲まない日はない」と呼ばれるほどのエスプレッソ好きで、1日の区切りに何杯もエスプレッソを飲むことはよく知られています。仕事帰りにバール(立ち飲みが主なコーヒーショップのこと)でリキュール入りのエスプレッソを……なんて人もいるそうで、これがカフェ・コレットの正体。

 

入れるお酒の種類は特に決まっておらず、ブランデーやらミントリキュールやらを自由に注文してエスプレッソに垂らすというアバウトなメニュー。

 

日本でもエスプレッソバーなどで見かけることがありますが、ブランデーをチョイスすることが多いようです。ブランデーを垂らしたカフェ・コレットは濃厚な味わい。アルコールを加えることでエスプレッソ独特の苦味は少しマイルドになり、温めたシェリー酒のような大人の香りが魅力的な一杯です。

 

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世界のコーヒー:アインシュベンナー(ウィンナーコーヒー)

ウィンナーコーヒー」といえば聞いたことがある人も多いはず。そのネーミングの衝撃から覚えやすいメニュー名なのですが、正式な呼び方は「アインシュベンナー」。ドイツ語です。もちろんソーセージがブチ込まれたコーヒーではありません。

 

ウィンナーの名の通り、オーストリアで親しまれている飲み方で、コーヒーにたっぷりのホイップクリームを乗せたもの。

 

クリームはやや深煎りのコーヒーと非常に相性が良く、コーヒーが苦手な人にも飲みやすいメニューです。砂糖を加えることでより飲みやすくなります。

 

ちなみに、ウィーンではエスプレッソにクリームを乗せたドリンクも人気とのこと。こちらは「メランジェ」と呼ぶそうです。

世界のコーヒー:カフェ・ロワイヤル

フランス革命の立役者、かのナポレオンも愛したという「カフェ・ロワイヤル」。

 

コーヒーにブランデーを混ぜたもので、日本ではバーなどで見ることができるメニューです。これだけ聞くとインパクトがありませんが、カフェ・ロワイヤルはその作り方がスゴイのです。

 

まず、デミタスカップという少し小さめのカップにコーヒーを注ぎ、その上に専用(カフェロワイヤル専用!)のスプーンを置きます。スプーンの上に角砂糖を一つ乗せ、それにブランデーを染み込ませます。

 

なんと! そのブランデーに火を着けて完成です

 

青い炎によってアルコール分が気化し、ブランデーの香りだけがコーヒーと混ざり合うというなんともオツなメニュー。一生に一度は注文してみたい、そんなコーヒーです。

世界のコーヒーを頼んでみよう!


世界のコーヒーアレンジについては、やはり砂糖、ミルク、そしてお酒がプラスされることが多いようです。これらが生み出されたのは、カフェインの虜になってしまった甘党・酒飲みによるものか、品質の低いコーヒーを美味しく飲むためか、はたまた純粋に味を追求して求められたのか……非常に興味深いです。

 

今回は3つだけのご紹介ですが、探せば探すほど興味深いアレンジドリンクが出てきます。興味がある方は是非。

 

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