喫茶店のメニューによく『ウィンナーコーヒー』という名前が載っていますよね。カフェオレやカフェラテとは違う、独特の名称に好奇心をくすぐられる人も多いのではないでしょうか?
しかし、いざ注文しようとすると「飲み方が分からない」、「自分に合わないかもしれない」と腰が引けてしまい、結局無難なメニューで済ませてしまった……そんな経験のある人もいることでしょう。
今回の本記事で、ウィンナーコーヒーの詳しい飲み方や自宅で簡単に作れるレシピなどを紹介していきます! これを読んで素敵なコーヒーライフを送っていただけたら幸いです。
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目次
そもそもウィンナーコーヒーの『ウィンナー』はどういう意味?
『ウィンナーコーヒー』という名前から、ソーセージの『ウィンナー』を連想する人もいることでしょう。しかし、違います。『ウィーン風のコーヒー』という意味なのです。
砂糖を溶かしたコーヒーに、ホイップクリームを乗せたコーヒーのことを、ウィンナーコーヒーと呼びます。甘さと苦さの対比が面白い、お洒落なコーヒーです。
ただし、不思議なことに『ウィーン風の』という由来があるにも関わらず、ウィーンにウィンナーコーヒーは存在しません。ウィーンで飲めるのは、コーヒーとミルクを1:1で混ぜたものにカカオオパウダーとホイップクリームを乗せた『フランツィスカーナー』や、カプチーノによく似た『メランジェ』など。
どれも非常に美味しいですし、ウィンナーコーヒーによく似てはいますが、別の飲み物です。「ナポリにナポリタンはない」、「ミラノ風ドリアはミラノにはない」と同じことですね。
ちなみに前述した「ウィンナー=ソーセージ」という誤解ですが、これについては面白い逸話があります。かつてタレントのタモリさんが福岡で経営していた喫茶店では、実際にシャウエッセン(ソーセージ)を浮かべた『ウィンナーコーヒー』を提供していたのです。
もちろん、普通のカフェではそんなジョークはありませんので、安心してウィンナーコーヒーをお試しください。
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ウィンナーコーヒーの美味しい飲み方
さて、モコモコのクリームが美味しそうなウィンナーコーヒーですが、どうやって飲むのでしょうか? 特に決まった飲み方はないとはいえ、せっかくですから余すところなく楽しみたいですよね。
そんなアナタにオススメの飲み方があります。1回の飲み方で、多彩な味を楽しめる素敵な方法ですので、ぜひ参考にしてください。
最初はクリームを溶かさずに飲もう
ついついクリームを混ぜてから飲みたくなってしまう人もいるかもしれませんが、ここはグッと我慢。まずは、混ぜずにそのままコーヒーを啜りましょう。
この際、ゆっくりカップを傾けて飲めば、口回りをクリームで汚すことはありません。この飲み方で、まずはコーヒーの苦味、クリームの甘味、そして砂糖の甘味を別々に楽しみましょう!
かき混ぜるのはコーヒーの残量が減った後で!
ウィンナーコーヒーのクリームは、非常にこんもりと盛ってあります。そのため、最初から混ぜようとすると、カップから溢れてしまい、見栄えも非常に悪くなってしまいます。
ある程度、中身のコーヒーを飲んでから混ぜるようにしましょう! 最初に別々に味わったときとは、また違った風味が楽しめること間違いなしです!
ちなみにアイスコーヒーの場合はクリームが溶けにくいので、クリームはスプーンで食べるのがいいでしょう。コーヒーと混ぜても、分離してしまいますからね。
【どこで飲めるのか?】ウィンナーコーヒーはスタバやタリーズで飲める!
ここまで読むと、実際にウィンナーコーヒーを飲んでみたくなってきたと思います。次に気になるのは、どこで飲めるかですよね。意外と知られていないことですが、スタバやタリーズなど、全国展開している大手チェーン店でもウィンナーコーヒーを楽しむことが出来ます。
ただし、メニューに直接「ウィンナーコーヒー」と書かれてはいません。注文する際に、一言添える必要があるのです。
実はスタバやタリーズでは、コーヒーを自分好みにカスタマイズするための『トッピング』を、注文の際に指定できるのです。例えばスタバでは、以下のようなオプションがあります。
上記はほんの一例で、多くのオプションが存在しています。タリーズも、スタバほどではありませんが、やはり同様にオプションが存在しています。そして、このオプションこそが、ウィンナーコーヒーを注文するための重要なポイントになるのです。
スタバやタリーズで、普通のコーヒーを注文します。そして、その際に、一言添えましょう。
「ホイップクリームを追加してください!」
この一言で、通常のコーヒーにホイップクリームが追加され、ウィンナーコーヒーが完成します。ただし、オプション料金としてスタバは+50円、タリーズは+60円かかりますから、そこはご注意を!
また、先述した多くのオプションを追加することにより、自己流のアレンジを楽しむことも可能ですので、ぜひお試しください。
ちなみに、有名なチェーン店の1つに「ドトール」がありますが、残念ながらドトールではウィンナーコーヒーは取り扱っていません。以前はメニューに存在したのですが、現在は販売を終了しています。
スタバやタリーズのほかにウィンナーコーヒーが飲めるお店
ウィンナーコーヒーはコーヒーの飲み方としては比較的メジャーな手法ですから、上記のお店以外でも多くのカフェで取り扱っています。
チェーン店を中心に、ウィンナーコーヒーを取り扱っている店舗を特徴も添えて記載しますので、どうかお役立てください。
・椿屋珈琲店:全体的に高めの価格設定ですが、高級感があり落ち着いた雰囲気でコーヒーが楽しめます。
・コメダ珈琲店:コーヒーの他に軽食も充実。基本的に量が多く、コーヒーもたっぷり!
・星乃珈琲店:モーニングやパンケーキが好評。ドリアやカレーなど、ランチメニューも充実しています。
・サンマルクカフェ:全体的に低価格で利用しやすい店舗です。バリエーション豊かなパフェも楽しみの1つ。
意外と、あなたの近所のカフェでも取り扱っているかもしれませんね!
自宅で飲める!ウィンナーコーヒーの作り方
カフェでウィンナーコーヒーを何度か楽しんだら、次は実際に自分で作ってみることをオススメします。ウィンナーコーヒーは見た目こそ華やかですが、作るのは意外とお手軽。
今回は初心者にもおすすめ、ウィンナーコーヒーの簡単レシピをご紹介します。もちろん、ホットとアイス、両方のレシピです! 次項で詳しく解説しますが、このレシピを軸にして、我流のアレンジをくわえましょう。
ウィンナーコーヒー(ホット)の材料と作り方
材料 |
分量 |
濃い目に抽出したコーヒー | 120cc |
生クリーム(泡立てが面倒な場合は、市販のホイップクリームで代用) | 40g |
砂糖(ザラメ糖がオススメ) | 5g |
1.前もって砂糖を入れたカップに、熱々のコーヒーを注ぎ、よく溶かします。
2.コーヒーの上に、泡立てたクリームを乗せて完成!
※生クリームは、少量でもかなり泡立ちますので、使いすぎに注意してください。
ウィンナコーヒー(アイス)の材料と作り方
材料 |
分量 |
濃い目に抽出したコーヒー | 120cc |
生クリーム(泡立てが面倒な場合は、市販のホイップクリームで代用) | 40g |
ガムシロップ | 1個 |
氷 | 適量 |
1.抽出したコーヒーをすぐに氷の入ったグラスへ移す
2.コーヒーにガムシロップを注ぎ、よく混ぜる
3.上にクリームを乗せて完成!
※生クリームはグラスの底に残りやすいので、食後に洗う際は念入りに!
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いろいろなアレンジが楽しめるのも、魅力の1つ!
文章にしてみると、驚くくらいシンプルなウィンナーコーヒーの作り方。しかし、だからこそ、自己流のアレンジが楽しめるとも言えます。
たとえば、シナモンを添えてフレーバーを追加してみたり、ナッツを加えて、香ばしさと触感を追加してみたり……ホイップの代わりにマシュマロを使ってみても、面白いかもしれません。あるいは、ホイップに使う生クリームに砂糖を混ぜてみたり……発想は尽きません。
工夫次第でいくらでもオリジナリティや好みをカスタマイズできるのが、ウィンナーコーヒーの素敵な特徴です。
あなただけのアレンジレシピに、ぜひ挑戦してみましょう!